こちらは力のある文章だが、いかにも官僚的でもあり、よく読めば矛盾に満ちている。
大言を吐いたなら、その言葉に責任を持つべきです。世界を、日本を担ってきた。そして日本は衰退している。そしたらこれは財務省のせいということになります。
そもそも財務省は世界を担っているのでしょうか?
財務省は、社会の一部を担っています。他の仕事と同様に。
それが主に日本に限られるのが財務省です。
日本が世界の中心であった1980年代ならいざ知らず、現代では、財務省よりGoogleに入社した方が、世界に対してより大きな社会的責任が果たせます。
1980年代から今まで、社会の在り方を考えてきて、今の日本があるのなら、それに対する総括の言葉が必要でしょう。
現状の日本経済がおかしいのは政治家のせい?それとも国民のせい?
確かにそうかもしれません。世界情勢の問題、人口減少・少子高齢化の影響も大きいでしょう。
しかし、もしそれらのせいだというのなら、財務官僚も普通の仕事と同じで「社会のあり方を所与としてしか考えられない団体」です。
巨額の税金によって民衆の経済が目に見えて疲弊しています。それ以外の政策でもしかしたら重要な貢献があるのかもしれません。しかし、税金こそ財務省の最大の任務であり、国家こそ税金です。他のどんな政策がうまくいっても、税金運営に問題があるなら財務省は失敗しています。今の日本の徴税・分配が健全だと胸を張っておっしゃるなら、財務官僚は無能の集まりと言わざるを得ません。
財務省には情報と政策手段という権益がそんなに集中しているとは存じ上げませんでした。
それだけの権益があるなら、予算削減しましょうよ。それこそ財務省の得意技じゃありませんか。そして予算削減の中で成果が減ったとき、財務官僚にこう言われるわけです。
「財務省は納税者への責務を果たせ」「魅力と競争力に欠ける財務省」。「タテ割り」「タコツボ」「相互不干渉」「今のままでは生き残れない」「内向き、閉鎖的、競争しないムラ社会」。
https://kyoiku.yomiuri.co.jp/rensai/contents/44.php
まあ良く言ったもんです。自分たちは責務を果たしていると思っていならすごいもんです。
恥ずかしながら哲人王という言葉は知りませんでした。でも「先ず隗より始めよ」というのは知ってますよ。元の意味は少し違いますが、現在の意味は、何かやるときはまず自分から、ということです。
あと、哲人王を調べたら、かのアドルフ・ヒトラーが哲人王を意識して哲人総裁を自称していたそうですね。
ここで書いている文章は、進学校の先生が授業をサボって部活ばっかりして、甲子園に行って自慢しているようなもんです。
繰り返しますが税金こそ財務省の最大の任務です。税金や保険料が問題だらけなので、他の手柄を語るのは些末の事になります。
優秀な人がなにか影響力のある行動を実現したこと、それ自体は戦術家として有能であることを示します。しかし、その結果が良くない方向に行ったり、最も重要な課題に取り組んでいなかったりした場合、戦略としては失敗になります。戦略は戦術に優先します。
要するに、財務省は小手先ではいろいろ意味がありそうなことをしているけど(しかも財源と権益が大量にある恵まれた環境で)、結局のところ、日本のかじ取りに失敗している無能集団と言わざるを得ません。
それと、電話代が下がらない理由の一つは財務省にあるということですね。
トンネル内で電話が通じることがどれだけ日本の国益になっているか、僕にはよくわかりません。まず第一に、電話回線は現在ではほとんど使いません。Wifiこそインフラです。そして、少なくとものぞみではwifiはトンネル内では使えません。
エスカレーター・エレベーター設置費用は誰が払ったんでしょうか。もしかしてJRと私鉄が払い、その分運賃に足されているんでしょうか。それは本当に国益に叶っているんでしょうか。
北海道や九州の電車が相次いで路線を縮小し、高齢者が車無しでは生活できない社会になってしまっている一因がこのエレベーター設置義務化ではないでしょうね?
世の中のあらゆることには、メリットとデメリットがあります。自分の仕事の成果とメリットだけを語り、天下国家を論じない様は、滑稽と言うほかありません。
大学に対する意見を見るに、このODAに関する手柄を手放しで信用できません。
途上国に対しても同様に上から目線で「合理化」を主導してないと良いと心より願っています。
整備新幹線延期より年金・医療問題を何とかしてほしいです。
大昔から現代まで、本省に行って潰れた役人ゴマンといるんですが、仕事ばっかりがあり得ないって言い切るのはさすがです。
目の前にある問題を、特殊事例たった一件で否定する、論理学を超越した説得、さすが財務省、さすが神田財務官です。