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飲み屋で必ずポテトフライを頼むわけ

高級店のそばや値札のない寿司屋より、立ち食いソバや回転ずしの方が好きだ。味覚が貧しいのかもしれないが、B級グルメが好きというのとは少し違う。

例えば1万円で10カンだけ出てくるお寿司だと、正直なところ心ゆくまで味わえない。例えば中トロを食べる。とてもおいしい。でもおかわりできない。おかわりしても良いのかもしれないけど店の雰囲気的にどうなのよ、とか、お財布が、とか、色んな事が気になってしまう。そこへ行くと回転寿司で、何なら本マグロでは無いマグロの赤身でも、食べたくなったら2皿め、3皿目と取って思う存分食べたいのだ。
寿司は大好きなので、回転寿司でも十分にうれしい。そんなに頻繁に通うわけではない。どうせたまに食べるなら、味が云々より、満足するまでたらふく食べたいのだ。
蕎麦屋も同じだ。ザル1枚1000円の蕎麦屋で少ない蕎麦を食べる。これでおしまいにするか、もう一枚頼むか、半分くらいだといいな、だから最初から大盛りにしておくか、とか悩むくらいなら、400円の蕎麦を2枚盛りにしてギリギリ食べきる。それがうれしい。

飲み屋に行くと必ずポテトフライを頼む。これも理由は同じだ。ビールと一緒なら枝豆でもポテトフライでも刺身でも何でもおいしい。たくさん食べてたくさん飲みたい。でも飲み会では自分ひとりで全部食べてしまう訳にはいかない。かといって多めに頼めばみんなの支払いが増える。
僕はそんなことに悩まない。大盛りポテトフライを2~3人に一つ注文してしまう。周りはポテトフライかよ、頼みすぎだろ、って顔をする。たいてい余る。この余ってるポテトフライを好きなだけ食べながらビールを飲む。この気を使わずに食べられるポテトフライは、高級料亭のお造りより気持ちよく、おいしく食べられる。ふと気づくと周りも、特に気を遣ってるやつほどモリモリ食べてるのだ。

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