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チェハーレス・タプスコットという男

愛称は「シェイ」

茨城ロボッツに同じタイミングで移籍してきた彼がそのあだ名で呼ばれていた頃、

私は勝手に「チェイ」と思っていた。

名前の中に「シ」なんて文字はどこ探しても見当たらなかったからチェハーレスの「チェ」から取った愛称かと思っていた。

チェハーレスのチェイ

英語でも「chey」と書く。

そう、どう読んでもチェイになるのだ。

だから私は3日ばかりの間、彼をチェイと信じ込んでいた。

おそらくこれは私だけじゃないはずである。


彼を紹介するとしたら、やはりまずはその人柄から始まる。

優しくて誠実で愛嬌溢れる彼、そしてよく笑うその笑顔のステキ指数は留まることを知らない。

そんな話しやすい彼の人柄もあって、私は以前、シェイに自分の抱えるバスケの悩みを打ち明けたことがある。

その時も彼は真剣な顔で聞いてくれた。
そして私の悩みに共感し理解してくれた彼は

練習中に私がシュートで迷った時、

「Shoot the ball ten!!!」
(シュートを打てテン!)

といつも背中を押してくれるようになった。

その言葉にいつも勇気をもらっている。
ありがとう。


以前、シェイと自主練でガチで1on1をしたことがある。

私も1on1には自信があったが、その時は手も足も出なかった。

それほどまでに彼の相手をブチ破る能力とスキルは圧巻である。

本当の試合でも彼を止めるのは容易ではない。
そして私は彼が3Pを決めた後のパフォーマンスが大好きだ。

今シーズン残りの試合もそのパフォーマンスがたくさん見れることを今か今かと、心待ちにしている。


シェイにはまだ幼い、それはそれは可愛い娘がいる。

そして本人もまた娘を溺愛している。
娘を会場で見かける度にシェイは

「Look at my baby!」
「ooh....So cute.」
(俺のベイビーを見てくれ)
(なんて可愛いんだ)

と言っている。

たまに誰も聞こえていないのに
So cute! So cute!!!と言いながら会場の遠くにいる娘に熱い視線を送るシェイ。

その親バカっぷりに私も心の中で"俺の娘も可愛いんだぞ"と親バカのライバル心が疼きだす時がある。

人見知りもせず、こちらがリアクションをすると満面の笑顔で返してくれるシェイの娘。

愛嬌を周りに振り撒きながら笑ってヨチヨチ歩くその姿は愛くるしさいっぱいである。

今では私たちチームメイトもタプスコットという名前を取って「ミニスコット」という愛称で少しイジりながらも親しみをもって呼んでいる。



さて、いよいよ彼の話も終わりに近づいてきたところで話題を最初に戻そう。

彼の愛称はなぜチェイではなくシェイなのか。

未だに私はその理由を知らない。

だから移籍してきた時からずっと疑問に思っているこの質問を折角だからこの場で彼に聞きたい。



チェイさん、どうして君はシェイなんだい?

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