植木天洋

小説やイラストレーションの作品を日々制作中です。
    • なななななな、なななな。
      なななななな、なななな。
      • 12本

      ままならぬ感情や個性を持て余す歯車たち。 ないならないで手持ち無沙汰、あったらあったで持て余す。 激しく、時に凪ぐ“感情”について描いた掌編、短編集。

    • 360度ひねくれている。
      360度ひねくれている。
      • 3本

      ひねくれすぎて一周まわる。 遅れて患った厨二病、口癖は「普通になりたい!」 夢、妄想、現実、ホラー、オカルト、手に負えないモノたちをひねくれて一周まわる解釈をする、ナンセンス・ショートポエム・ワールド開幕。

    • 嗚呼、恐い怖い 2020
      嗚呼、恐い怖い 2020
      • 12本

      怖いはなし、恐いはなし 嗚呼、恐い怖い コワイはなし、読んでいかんか 嗚呼、恐い怖い コワイはなし、見ていかんか 嗚呼、恐い怖い コワイはなし、やっていかんか

    • 虫のみる夢
      虫のみる夢
      • 7本
    • 吉原歌麿 - 花散里 -
      吉原歌麿 - 花散里 -
      • 2本

      吉原に 花と散るかな 花散里 市太郎:駆け出しの浮世絵師 花散里:吉原一の花魁 蔦屋重三郞:版元の主人  障子の戸を閉めて数歩歩く。その後おもむろに立ち止まった市太郎はぼんやりと突き当たりの壁を見つめ、長い溜息をついた。その後ろ姿に、先程の威勢はもうない。  「お上手か。確かに、上手にはなったが……」

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レモン

「レモンってどう思う?」  不意打ち。ちょうどそう考えていた時に彼女に言われて、僕は牡蠣の殻を掴んだ手をとめた。 「レモン?」 「ええ、レモンよ」  彼女はそう言っ…

猫とローストビーフ

 秋になり、夜が肌寒くなってきた頃だった。  ちょうどローストビーフの仕込みをしている時に、猫が訪れた。  キッチンにある窓から、部屋の中を覗き込んでいる。  何…

トンネル ―国境(くにざかい)であること―

 私は長い間列車に揺られることになった。  飛行機で向かう方が早い気がするが、目的地は空港からとても離れていて、結局電車とそう変わらない――下手するとそれ以上の…

桐生のこと

 葬式に出た。  クラスメイトだった桐生つかさの葬式だ。  参列した生徒はみんな全員制服を着て、黒いリボンを胸につけている。  親族らしい中年の男女があちこちにか…

彼女という痣

 その子には痣(あざ)があった。  顔の左半分を覆うように、青い大きな痣。  生まれつきのものだろうか、それは誰も彼女に聞いたことはなかった。  痣に興味をもって調…

満月と傷と猫

 満月の夜だった。  夜は好きだ。  静かだし、人は少ないし、空気も綺麗な気がする。  子供の頃、田舎の祖父母の家にいった時のような星空は見えないけど、満月はまん…