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短歌・初恋


陳腐でもありきたりでも的確だ言い古される訳はあるから

「好かれたい」その瞬間に人は死にのっぺらぼうのマネキンと化す

ほろ酔いで詠んだ短歌は漏れもなく人に見せたら余裕で死ねる

まどろみを刺す稲妻は吉報か?画面の割れたアイフォンセブン

ねえもっとわたしのことを構ってとアイフォン越しから君はキスする

夢ごこち夢にみたほど夢のよう夢とは知らず夢を見ていた

空箱とバレないように煌やかなギフトラップを施すあなた

さよならを繰り返したくないがゆえ人は結婚するのだろうか

またねって聞こえなくてもいいやって開き直ってまたまたねって

いまわたし無敵状態なんだから触れたらちゃんと倒されてよね

お揃いを瞳の中にいれたくて君のめがねをそうっとかける

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