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心が折れちゃった人へのアドバイス1と2

この記事の作成担当:株式会社テンタス 代表取締役 小泉智洋

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私はこの15年近く知り合った大抵の人に「いつも楽しそうですね」って言われるのですが、このスタイルを確立するまでに2回ほど心が折れています。

昔は仕事に対してのモチベーションが【人に負けたくない】だったり、自分の現在地を【常に崖っぷち】と捉えていたり、かなりとんがって生きていたような気がします。

少し前のエントリーで書いた「真面目にやるな、真剣にやれ」

これはまさにこの頃の自分の反省を生かした言葉なんです。

真面目にやることで、ある程度成果が出ていたとしても、一部の出来ていないポイントがとても気になってしまい、どんどん自分を追い込んでしまっていました。

上のエントリーでも書きましたが、これはもう性格の話だったんだと思います。

確か1回目の鬱は、下っ端サラリーマンが社内の新規事業としてモバイルコマース事業を立ち上げて子会社の役員になった直後でした。

社員として目の前の仕事だけにフォーカスしていた時はまだ大丈夫だったのですが、唯一の常勤役員として子会社全体を見るようになると、様々な出来てポイントにとても目が行くようになってしまいました。

新規商材の獲得、販促のための企画やメンバーの管理などなど、今であればみんなと一緒に「頑張ろうぜ!」と巻き込んでいましたが、昔はとにかく全部自分でやらないといけないと思い込んでいました。

そんな風に自分の身の丈以上のことを行っていたら、いつのころからか全く朝に起きれなくなってしまい、夕方くらいまで精神的なパワーのボリュームが限りなくゼロに近い状態になってしまうようになりました。

そんな精神状態をどう解決したか?

その経験から同じような境遇の人へのアドバイスをさせていただきます。

×自分だけで頑張らないようにしましょう

×仕事は仕事と割り切りましょう

×そんなに頑張らなくてもいいんですよ

、、、こんなアドバイスを仮に当時の自分が受けたとしても、当時の精神状態では受け入れられなかったと思いますし、それが出来たらそもそも心が折れてなんかないよって話ですよね、ほんと。

なので、まずは物理的な出来そうなアドバイスから

アドバイス1:引っ越し!引っ越し!今すぐ引っ越し!

実は当時住んでいた部屋はあまり朝に日が当たらない部屋でした。

じめっとした部屋にじめっとした人間が寝ててもいいことなんて一つもありません。

部屋の広さなんてなんでもいいんです。

朝、日の光がめちゃめちゃまぶしい部屋に引っ越しましょう。

セトロニンうんぬんの話はここでは記載しませんが、仕事を変えられないのであれば住環境を変えてしまいましょう。

朝に日の光が強制的に自分に降りかかる環境で寝ることで、私は自分の気持ちのオンオフが上手く出来るようになりました。

引っ越しだけして全部が変わるとは言えません。

でも、朝に散歩するという能動的なアクションよりは、精神力ゼロでも日の光を浴びることが出来る環境に自分を置いてしまいましょう。

引っ越しは一つの選択肢ですが、自分の心の調整が上手くいかないなら、出来る環境変化を無理やりやってしまうと良いと思います。


2回目の鬱は最終的にその会社を辞めた理由でもあるのですが、数年経って色々な状況が変わり親会社の代表から毎日めちゃめちゃ怒られていて胃潰瘍になったのがきっかけでした。

数年の役員生活で多少なりともストレス耐性はついていたのですが、本当に強烈にストレスをかけられている時って、自分で「あ、、いま胃に穴がぐぐーって開いてる」ってわかるんですよね。

ストレスで胃潰瘍になると食べられるものがめちゃめちゃ減っちゃうんです。

当時は下血しながら半年間くらいうどんばっかり食べていたような気がします。(お酒は血を吐きながら飲んでましたが)

ストレス→胃潰瘍→体力低下→精神力低下→鬱

までのコンボはすぐでした。

会社を辞める直前1か月で10キロ痩せてしまってました。

固形物はうどんしか食べられず、トイレに行くと血が出てきて、精神力はゼロ。

こんなやつが仕事が出来るわけないですよね。

お医者さんには「このままだと死んじゃうから仕事かタバコかお酒のどれかを辞めなさい」とありがたいアドバイスをいただきました。

酒とタバコは辞められなかったので仕事を辞めました。

退職し、部屋を引き払い、荷物を整理して、バハマに行きました。

はい、バハマです。

アドバイス1の引っ越し時に学んだ【環境を変える】ことをもっとアホな規模でやってみたんです。

半年間うどんしか食べることが出来なかった人間がバハマに行ったら2週間でステーキを食べられるようになっていました。

その時にバハマのビーチでサンセットを見ながら学びました。

アドバイス2:逃げたらわかることがある

逃げてもいいんだよ的なアドバイスは他の本などでも結構あると思うんです。

でも、私がおすすめするのは物理的な移動です。

アマゾンの奥地までいかずとも、もう少し楽にできる場所で今まで自分が持っていた根っこを1回ぶっちぎってみましょう。

するとそこで気が付くはずです。

あれ?別にそこまでやらなくても良くね?

って。

行った先でも同じようなストレスが生まれるかもしれません。

でも、行く前と行った後では絶対に違いが出ます。

それを視野と呼ぶかどうかはわかりませんが、少なくとも私はその2回の心の挫折を経てこう思いました。

楽しく生きるために真剣に生きよう

って。

今回、コロナでみんなが大変な思いをした、、していると思います。

でも私そんな中でも結構楽しみながら仕事をしていました。

オンラインのランニング会をやってみたり、10キロ離れた会社に毎日走って行ってみたり。

庭でバーベキューなんてこの夏に何回やったのかもわかりません。

もちろん楽しみ方は人それぞれです。

でも、楽しく生きようとする熱量だけは絶対に失わないようにと思っています。

そのためにしっかりと仕事も出来ますし、知り合った人には丁寧に接することが出来ますし、無用なストレスから距離を置くこともできるようになりました。

これ本当に適当なアドバイスだと思います。

人にはそれぞれ立場やシチュエーションが異なりますし、金銭的な問題も色々あると思います。

みんながみんなそんな風に出来るわけではないのもわかっています。

でも本当に心の底から思うのは、

みんなアホになったらいいのになって。




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