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肘をサメに食べられる夫がレベルアップした。

釣りのような題になったけど、本当のようで嘘の話。嘘のようで本当の話。
私たち夫婦にしか分からない隠語のようなもの。
誤解のないように書いておくけど、本物のサメには夫の肘は食べられていません。

ではなぜ夫が肘をサメに食べられると書くのか。

単純にうちの夫がご飯を食べる時に、肘をちょこちょこついてるのが気になったからどうしても直してほしかった。
それを直接言うと繰り返し言う方も言われる方も嫌な気分になるだろうな〜と思ったから、ネタ含めて言おうとした結果がこれ。とってもシンプル。
ダイニングテーブルという大海原で命懸けでご飯を食べる。軽い気持ちで肘という餌を与えると、お腹をすかしたサメが勢いよく襲ってくるのだ。
それを優しい妻が食べられるから危ないよ!!!!と注意すれば解決。
大切な肘が食べられなくてよかったね。助かったね〜。となるわけだ。

これならお互いに嫌な気持ちにならず、むしろちょっと笑いながら言える。そんなシステムになっている。我ながら画期的だと思う。
初めは肘ついてたらサメに食べられるよ!!!!なんて言ってたけれど、長ったらしいからサメに食べられるよ〜から今はサメ!!!!になっている。それでも反射的に、夫は光もびっくりするくらいの速さでスッッッッと肘をひく。
その光景も注意されるのも慣れたもんだ。(慣れるな
家庭内でも外食先でも変わらないから、他の人が見ても聞いてもなんのこっちゃ。
でも、言い続けていたおかげで全然肘をつかなくなった。夫は確実に素敵人間にレベルアップしたし、なんのこっちゃがちょうど良い。
2人の秘密みたいで。
いつの日か誰かが言っていた。
人と仲良くなるには恋バナか2人の秘密を作るといいよと。これやん。
さらに仲良くなれるフラグ。
これ50年後とかになったら、一体化し始めてたりして?なんて冗談はさておいて、ちょっとずつ息子にも食事マナーを教えなきゃなと思っていたから夫がなんとか間に合ってよかった〜。
お願いだからこれくらいはできててほしいな!と思ったことは内緒にしておこう。

なんでもそうだけど結果こうなってほしいと思ったことに対してのアクションが選べるのだから、どんな道を選んだとしても同じ結果になればそれでいいと思ってる。
だいたい結果は一つで行き先決まってるし。
イヤイヤなるよりもちょっとでも楽しくいたい。
それでよりよくなればこんな最高なことはない。
夫婦喧嘩になりそうな時、なった時によく思う。
相手を負かしたいわけでも、自分が勝ちたいわけでもない。ただ、お互いがより良くなるためなのにな。生活が快適になるためなのにな。そう思うことばかり。
お互いが違う人間で価値観が違うと頭では分かっているはずなのに、過ごしていくうちに違う所が気に入らなくて強く言ってしまうこともある。
常に反省。
今でこそ私も相手に言えるようになったけど、以前は自分が悪いのかもと思いすぎて言えずに1人でめそめそしていた。
言わないとなにも変わらないし、分かってもらえないとちゃんと理解してからは少しずつだけど言うようになった。今まで言ってこなかった分、リハビリのようなもの。
それでも私の33年からするとめちゃくちゃ前進してる。外見は退化していくけど、せめて中身は前進していけるように私は磨いていきたい。
面倒でも苦しくても隣にいてくれる夫を大切にしながら、向き合っていきたい。

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