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歌舞伎が好きなら、見てみようEテレ『芸能きわみ堂』大久保佳代子さん

趣味の長唄三味線の稽古を始めた十年前から見ていた『にっぽんの芸能』が、令和五年、三十分番組に変わって、生まれて初めて、古典芸能を見るひとに向けた内容になった。以前は、渡辺保さんはじめ、大学の先生方が解説者としてスタジオに登場していたが、三十分版は司会の高橋英樹さんが御自身の体験談を交えて紹介する。この世代の俳優さんのお稽古は半端なく、高橋英樹さんは「僕は、二代目松緑さんに稽古をつけてもらった」とおっしゃっていた。度々ギョッとしつつも、古典芸能は良くも悪くも「解る」のがお楽しみだ。歌舞伎はあらゆる芸能を取り込んで作られてきたので、番組の中に、自分だけの「これ、知ってる」が見つかるはずだ。

今夜の放送(金曜日、夜九時)は、お囃子の後編。お囃子って、小鼓と大鼓(大皮)がワンセットでひとつのフレーズを構成してる。バチを使う締め太鼓は、笛とワンセットだ。両者、間と気配でタイミングを合わせ、かけ合いをする姿を見られるはず。楽しみ〜。

ちなみに、プロの先生方は、大久保佳代子さんに稽古をつける指南役として、登場するようになった。女性司会者は復活したのだから、着物のコーナーも復活しないかしら? 南野洋子さんの時代には、着物の座学のコーナーが、石田ひかりさんの時代には週のテーマに沿った着物コーデを披露するコーナーがあった。

ついでにリクエストすると、ファン歴の長い私は、スタジオにプロの先生が座っていると安心する。是非、私の為、お囃子・後編のスタイルを続けて頂きたい。

大久保佳代子さんは、ひとつのジャンルの稽古を半日ぐらいしかやらない様子なので、大久保さんが達成感を得るのは難しかった。回を重ねるうち、スリムになっちゃって、顔つきもイキイキしてきた。だけれど、私は、真剣に頑張るんだけど、上手くいかなくて「帰りたい」と漏らす大久保さんの方が好きだ。

甲府にある甲斐 武田神社の甲陽武能殿

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