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漫画『ドラゴンクエスト エデンの戦士たち』がkindleで49%還元セールだったので買っちゃった


kindleセール開催中

9月18日までスクエニ出版の書籍のセールがkindleストアで行われています。スクエニ出版なのでゲームだけでなく『鋼の錬金術師』といった漫画や攻略本も対象です。最近買った『ロマンシング サ・ガ』のアルティマニアがセールになっていたら立ち直れなくなるところでした…。


そんな今回のセールで気付いたら全巻買っていたのが『ドラゴンクエスト エデンの戦士たち』です!紙書籍は持っていたのですが、とある理由で手放してしまっていたのです。やっと再会できました!

ゲーム『ドラゴンクエストⅦ』の思い出と魅力

『ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち』は私が初めてRPGを意識したゲームです。初めてプレイしたRPGだと恐らく『ポポロクロイス物語』か『テイルズオブファンタジア』になると思います。

世界に一つしかない島・エスタード島で、主人公たちの活躍によって過去に魔王に封印された島や大陸が復活していき、世界がどんどん広がっていく様が本当に冒険しているようで当時の私には衝撃でした。

不評な声も多い石板探しや序盤の遺跡攻略も私にとっては冒険感を増す要素でしかなかったですね。まだ子供で他のゲーム、特に過去の『ドラクエ』を知らなかったというのも大きいと思います。しかし、そういった経緯も込みの体験こそがオリジナルの思い出ですよね。私にとっては唯一無二の最高のゲームです。

また、話が暗いという意見もよく目にするのですが、前述の通り主人公たちによって島や大陸が復活していくので、一つ一つの話は暗いのですが全体としては世界は良くなっています。これは私も最近気付いた『ドラクエⅦ』の魅力の一つで、人生や世界が悪くなっていると思うかもしれないけど広く見れば良くなっているよとゲームを通して励ましてくれます。

ベストセラーとなった『FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』でも、きちんとデータを見れば世界は良くなっているという話がありましたね。

文化や自由を数字で表すのは難しい。だが、「ひとりあたりのギターの本数」の変化を見れば、「音楽を楽しむ自由」の変化が見えてくるかもしれない。実際に見てみると、「ひとりあたりのギターの本数」は大きく伸び続けている。こんなすばらしいデータがあるのに、「世界はどんどん悪くなっている」と思う人がいるのは不思議で仕方がない。

『FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』ハンス・ロスリング,  オーラ・ロスリング, 等著

2Dと3Dが混在したようなグラフィックも大好きで、『ドラクエⅦ』をベースにしているであろうリメイク版『ドラクエⅣ』は勿論、『ドラクエⅤ』はPS2版よりDS版の方が好きなくらいです。

そのため、3DSのリメイクは正直がっかり…。原作(PS版)は津波によって村や町が沈む描写があるのもあって、現行機種で原作がそのまま移植されてプレイ出来ることはないのだろうなと思っています。実際、3DS版では津波ではなく大雨になっているんですよね。

『ドラクエ モンスターズ』も『テリーのワンダーランド』はニンテンドースイッチに移植されたのですが、沈んでいく島を救うシナリオの『マルタのふしぎな鍵』は移植されていません。『マルタのふしぎな鍵』は3DSでリメイクされていますが、沈みゆく島が草木が枯れていく島に変更されました。

ここまで徹底されるとPS版『ドラクエⅦ』が津波描写だけ変更して原作を移植なんてないと思いますよね…。現在、PS版をプレイするならPS3を購入するのがオススメです。

ホロライブ所属のVTuber・鷹嶺ルイさんが『【 ドラクエⅣ 】完全初見。PS版‼次なる冒険へ…。どんなお話になるのか…⁉【鷹嶺ルイ/ホロライブ】※ネタバレあり』にて、PS2でPS版『ドラクエⅣ』をプレイして、PS2のメモリーカードにセーブが出来ず絶句する場面がありました。PS3ならメモリーカードを用意する必要もありません。

なぜ漫画版を手放したのか

何故こんなに大好きなゲームの漫画を手放したのかという話ですよね。実は漫画版は未完!だけど完結!しているのです。知らない人には「何を言っているのかわからねーと思うが」状態だと思いますが、本当に未完で完結しているのです。

本作は14巻で第一部完となっており、第二部の開始を待っている状態です。しかし、「ドラゴンクエストⅩ」×「ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト」コラボキャンペーンサイトでは全14巻と表記されています。

これだけなら既刊の巻数を書いただけに思えるかもしれませんが、同ページにて『ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章 ~紋章を継ぐ者達へ~』が「1~21巻(続刊中)」と言う表記になっているのです。「続刊中」でない本作は絶望的なわけですね。

また、作者が以下のような発言もしているようです。

作者の藤原は、「エデンは正直、打ち切られたというより、打ち切った。すでに完成されたものに対してオリジナル要素を加えることに異常な拒否反応を示す向きの方もおられるのも確かで、そうした煩わしさから逃れたい気持ちがあったから」とHPで明かしている。

ドラゴンクエスト エデンの戦士たち - Wikipedia

とまあ、大人の事情で未完で終わってしまったこの曖昧な状態を子供だった私は許容できずに手放してしまったわけですね。子供の頃って勧善懲悪だったり、世界は美しくあって欲しくなかったですか?

しかし、大人になった今なら事情も分かるし、これはこれで様々な事情が分かって良いなと思ったりもするんですよね。あまりにも綺麗にラッピングされたものを見せられるよりは曖昧さや現実的なものが垣間見える方が安心するまであります。

漫画としては素晴らしかったですしね。完全に3Dとなった『ドラクエⅧ』が出る前でしたが、サボテンボールが切られる場面や折れたオニムカデの刺の描写を見ると、3D化された『ドラクエⅦ』の世界に入りこんだような気持ちになれました。そういえばゲーム原作の漫画を読むのも本作が初めてだったかもしれません。

電子版を買い直して読んでいますが、思い出が強すぎて思い出補正なしに読むことは無理でした。キーファ×マリベルのカップリングもオリジナル展開もネットでは不評ですが、これはこれでワクワクして読んでいたんですよね。やっぱり、めちゃくちゃ面白い!

後述する小説版は完結しているので、単純に楽しみたい人はそちらの方が良いかもしれません。『ドラクエⅦ』を既に知っていて、if的なシナリオを求めていたり、藤原カムイ先生のファンだったり、ゲーム原作の漫画が好きな人にはオススメです。

他にもあるぞ!『ドラゴンクエストⅦ』を楽しめる書籍たち

ドラゴンクエストⅦのあるきかた

攻略本というよりは、やり込み本です。素手でラスボスを倒したり、カジノを極めたりするものから、各地のツボの数を数えたり会話を分析したりと、より深く『ドラクエⅦ』を楽しめます。

『犬マユゲでいこう』にも登場する『チョコチョコボンボン』の作者・菊池晃弘先生がイラストで参加しています。

編集の成沢大輔さんは2015年3月6日にお亡くなりになりました。「成沢」も「成澤」もどちらも正しいそうです。

小説版『ドラゴンクエストⅦ エデンの戦士たち』

漫画版と違い完結している小説版です。漫画版に比べるとオリジナル要素は抑えめですが、「こう来るか!」といった内容で非常に面白いです。挿絵も綺麗で良いです。水濡れマリベルも拝めますよ。電子版がないので早めに入手しておきましょう。

【ネタバレあり!】ドラゴンクエストVIIエデンの戦士たち(Vジャンプブックス―ゲームシリーズ)

『Vジャンプ』から出ている攻略本です。
有名すぎてネタバレも何もないと思いますが…



途中離脱するキーファが何故か後半の大灯台や黒雲の迷路でパーティにいるプレイ画面の画像が使われています。これのせいで、キーファが離脱しないルートがあるのかと試行錯誤しまくりましたよ!

貴重な資料なので『ドラクエⅦ』ファンなら一度は目にしてほしいです。

出来ることが増えると記事に還元されます。コメント頂ければ参考にします。