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風のような人

本当は面白い事を書きたいんですが、ここ福祉事業所なので真面目というか割ときれいな事を書きますね。すみません期待に応えられなくて・・・ 

私の通っているX病院のA先生が3月一杯で退職されます。
その先生は風のような人でした。
普段何気なく見守っている様子は普段当たり前に感じる風のようです。
居なくなってしまうので当たり前だった吹いている風が止んでしまう。
普段は春の風のように温かく、こちらの話を丁寧に聞いてくれて、心地よい返答をしてくれます。

しかし1度こちらが不誠実な態度を取るとかまいたちのような指導が来ます。
「Sさん精神鍛錬の為真面目に作業所通って下さいね。」と。
1つその先生に言える事は人間として全うだったな。
自分のことを気遣って依存させすぎず、依存を適度に行うというバランスの取れた先生だったな。
風が透明なようにその先生も限りなく透明であり、人間として健全だったなと思います。

私は病んでいますが、病んでいるからこそ健全な物に敏感なのです。
立派なお医者様でした。

後に残される私にさほど寂しさを残さない事も、風が自然に吹いているように自然に後の先生に任せるといったともかく「正しいなこの人」と思わせてくれます。
風が止んでしまいますが新しい先生という新しい風を連れて来てくれます。
今後のA先生の人生が今まで通り実りある物になるように一患者として望んでます。

利用者S

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