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TENTIALのデータアナリティクス

自己紹介

この記事をご覧になっていただき、有難うございます!
「健康に前向きな社会を創り、人類のポテンシャルを引き出す。」会社、TENTIALの酒井( @rsakaiii)と申します。

私は大学時代からデータアナリティクスを専門にしており、前職は全社横断の分析組織の立ち上げもした、データアナリティクスが大好きな人間です。
過去にもこのような記事を書いています。

今は、紆余曲折を経て、取締役執行役員COOとして、TENTIALのウェルネスブランド事業を管掌しています。

当社は、Webサービスでない手に取れる製品を扱っている会社ということもあり、あまりデータ活用をしてるイメージを持たれていないのですが、実はデータアナリストにとって、今、めちゃくちゃ面白いフェーズです。

この記事で伝えたいこと

  • TENTIALは、データ基盤の構築とAI活用を通じて、データドリブンにPDCAサイクルを回している会社です。

  • 商品開発、マーケティング、物流、CSなど、各所でデータ活用がされています。

  • 現代は「KPIの時代」といえ、その波は当社でも急速に訪れています。

  • これからデータ分析組織を作ろうとしており、絶賛採用を進めています!

TENTIALってどういう会社?

TENTIALは、「健康に前向きな社会を創り、人類のポテンシャルを引き出す。」をミッションに掲げるスタートアップで、今は、ウェルネスブランド「TENTIAL」が事業の中心になっています。

「TENTIAL」ブランドは、身体を充電するツールで、生涯を通じて挑戦する人を支え続けることをビジョンに据えた事業で、1年で20万枚を販売するリカバリースリープウェア「BAKUNE」や、軽くて温かい機能性掛け布団「BAKUNE COMFORTER」、BAKUNEの技術を活用したコンフォートテックウェア「MIGARU」、室内・屋外ともにつかえる「Recovery/Conditioning Sandal」など、ブランド設立から3年半で50を超える幅広い商品を展開しています。

販売のほとんどを、オンラインの自社チャネルを通じて行っているため、自社にどんどんデータが溜まっており、質も高いことが特徴です。
また、オンラインのみならず、直営店も急増していますので、OMO的なオフラインチャネルの販売データもデータウェアハウスに溜まっています。


データドリブンなTENTIALの事業運営

多種多用なデータを活用して、当社はデータドリブンなPDCAの回転を実現しています。
また、お客様の声を分析するにあたっては、AIも活用しています。

ほとんどすべての事業プロセスで、データ分析を行えていることが特徴で、商品開発、マーケティング、物流、CS、すべての工程でカイゼン活動を行っています。

一般的なバスケット分析等はもちろんのこと、ECサイトの使いやすさや、X(旧Twitter)のポストなど、AIによる自動ラベリングも活用しながら、定量が難しかったり後回しになりがちな分析まで行っています。

分析環境も整備済です。
GCP(Google Cloud Platform)ベースのデータウェアハウスが構築されており、購買・行動・属性データが匿名化された状態で格納されています。
また、BIツールとしてLookerを採用しており、頑健な環境でのダッシュボード構築もすでに行われている状況です。

なぜデータドリブンであることを大事にしているか

データは万能では有りません。定量化できないいろんな真実がありますし、測定できないがカイゼンすべきことも世の中にはたくさんあります。

しかしながら、やはり、データは大切です。

製造業には「KKD」という言葉があります。
これは、「勘・経験・度胸」の略称で、過去の経験から判断すると、これが妥当だろうといった、キメを入れて意思決定を行うことを指します。

しかしながら、当社は、
・組織拡大のなか個人に依存した意思決定はしたくない
・スタートアップであり失敗は命取りになりうる
・経験が無い領域でも挑戦をする必要がある
・再現性をもって事業を急成長させたい
といった状況にあります。

このとき重要なのは「ファクト」です。
実際にお客様が買っているものはなにか、いま世の中で何が売れているのか、どの商品がどの商品と相性がいいのか。そういった事実を積み上げて意思決定すれば、KKDに頼る必要はなくなります。

ファクトを大切にする当社の経営に、データは必要不可欠な存在です。

「KPIの時代」が来た

現代は、「KPIの時代」といえます。
その最たる例として、SaaS企業を見てみましょう。

SaaS企業は、最重要経営指標としてユニットエコノミクスというものを掲げており、これは1顧客あたりの収益性の指標で、主なものにLTV/CACや、PaybackPeriodがあります。
これらは基本的に、客単価、ChurnRate、CAC(顧客獲得コスト)などのKPI(非財務指標)でつくられることが特徴です。
ユニットエコノミクスは、財務指標である営業利益等より重視されることがあるほどで、まさに「KPIの時代」を象徴するものです。

人事の世界でもデータは重視されています。
人的資本開示として、多くの上場企業が、従業員構成やミッション共感度など、自社の従業員に関するデータを開示しています。
開示するだけではなく、人的資本の充実を行うことが求められているため、従業員のパフォーマンスを効果的に上げるためのKPI設計や、相関分析等による重要KPIの発見なども各社で進んでおり、データアナリストが活躍できる分野が広がっていると言えます。

当社としても今後さらなる成長を見据える中で、商品別やお客様別の経済性分析や、人的資本経営のためのデータ分析にもっと力を入れていきたいと考えており、データアナリストにとっては腕の振るいがいがあるタイミングです。

データ分析組織をつくりたい

そして今、私たちは専門のデータ分析組織をつくりたいと考えています。

TENTIALには、メンバーひとりひとりがデータ分析ができる環境が存在しており、また、SQLなどを利用してデータ分析できる人材が多くのチームに在籍しています。すでにデータの「民主化」はある程度、うまくいっている状況です。
(こんなデータ分析ハッカソンも開催しました!)

一方で、組織が急速に100人の壁を超えていった今、データの「中央政府」が必要になってきました。
・道路をつくるように、みなのデータ分析環境を整備したり
・学校をつくるように、データ分析人材の育成を行ったり
・行政をおこなうように、皆の困り事をデータの力で改善したり
そういった動きのできるチームがあると、全ての働くメンバーのサポートができ、間違いなく全社の生産性が向上すると考えています。

仲間を募集中です

ここまでご説明したように最低限の土台は整っていますが、まだまだここには書いていない課題も多いのが正直な実像です。これをしっかりエンパワーメントする専任者がいれば、当社のデータアナリティクスは、非連続に成長できると信じています。

いま、当社にとびこむと1人目の専任データアナリストです。
COOの私や、各事業部に散ったデータ分析のできる強力なメンバーが、しっかりとサポートしますので、この記事を面白いと思っていただいた方は、ぜひ一緒にデータ分析組織をつくっていきましょう!