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【詩】雨夜の月

逢えないことは知っている
無いものねだりの夜
眠れなくて窓を開ける

しとどに糸のごとく降る雨

逢ってはいけない人と知り
それでもなお
雨の暖簾を持ち上げて
あなたの顔をひとめ見たい

雨の向こうに
あなたは待っているのだろうか

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