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蒸し虫無視

いやあ、暑いですねえ。
最近の、いぬうた市ときたら。
あれ?今、梅雨の時期ではなかったですか?
それなのに、それなのに、雨も降るには降りますが、
梅雨の感じのシトシト雨ではなく、結構降る時降ったりして、
だから梅雨寒なんかもほとんどありませんよね、
もう梅雨が明けたような湿気を多く含んだ、
蒸し蒸しな暑さで、もうたまりませんな。全く。
「ちょっと、ただでさえ暑いんだから、蒸し蒸しとかいう言葉を使わないでよ。より湿気が増すような気がしちゃうじゃん。僕はこの蒸しが1番嫌いなんだよ」
おっと、きゅん君に怒られてしまいましたね。
これは失礼致しました。
確かに言葉で言うと、より気になってしまいますもんね。
「そうだよ。そうゆうのは気を使ってくれないと。それは今日のママだってそうだよ。この暑さで、ママもボーっとしているせいか、1階のダイニングルームに冷房したのはいいけど、そのままうっかりドアを閉めたまま出かけちゃったんだよ」
それは、きゅん君も、ぐーちゃんも大変ですね。
だから今、おふたり、2階の寝室にいるんですね。
「そうゆうこと。まあ、でもママはすぐ戻って来るみたいだから、それまでの辛抱だから」
と、こうは言いながら、この蒸し暑さのせいか、
イライラが隠せない、きゅん君です。
蒸し暑いと誰でもイライラしますから、
これは仕方ないですね。
と、そこに、「あーっ!」と言う、
きゅん君の叫び声が聞こえました。
どうしました?きゅん君。
「何って!虫だよ!虫が入って来たんだよ!ママったら、さてはベランダを網戸もせずに開けっぱなしで出かけたな。もう、何てこったい!僕は虫が1番嫌いなのにー!」
と、何か分からない小さな羽虫にまとわりつかれながら、
大騒ぎして、身体をバタバタさせる、きゅん君です。
でも、あれ?先程は、きゅん君、1番嫌いなのは、
蒸しって言っていませんでした?
なのに今度は虫ですか?
「どっちだって同じじゃないかー!語呂はどちらもムシなんだからー!僕はムシとつくものは、蒸しも虫も大嫌いなんだよー!」
と、半ば、ヤケになっているような、きゅん君ですが、
そういえば、一方の、ぐーちゃんはヤケに大人しいですけど、
おんなじ2階の寝室のベッドの上に、
いらっしゃいますけど、どうしました?
「ぐーに話しかけないで。暑さが増すじゃない」
と、言ったキリまた黙ってしまう、ぐーちゃんです。
なるほど。ぐーちゃんは暑いから無視という訳ですか。
やっぱり、きゅん君の言う通り、ムシという語呂の言葉には、
あんまりいいことがないようで、暑いからこの辺で。

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