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エレベーターの謎

いぬうた市に目下絶賛在住中の、きゅん君と、
ぐーちゃんは、滅多にないのですが、
ほんのたまにエレベーターに乗ることがあります。
知り合いのお宅がマンションだったり、
ビルで目的地が階上にある場合と、
目的はいろいろですが、乗るたびに思うことがあります。
ではそれを代表して、きゅん君から発表して頂きましょう。
「分かりました。それでは発表します。それは、何で動いてもいないのに、別のところに行けるの?と、いうことです!」
動いてない?
どうゆうことでしょう?
エレベーターは動いてますよ。
すると、ぐーちゃんが、
ちょっと怒ったように口を挟みます。
「ぐー、動いてないわよ」
いや、いや、だから!
エレベーターが動いているんです!
「そんなにきつい口調で言わなくても、いいじゃない」
あっ、ごめんなさい。ぐーちゃん、
何だか、しゅんとしてしまいましたね。
でも、元はといえば、ぐーちゃんが先に怒るから。
「ぐー、怒ってもないし、エレベーターさんの中で動いてもいないもん」
と、今にも泣きそうになる、ぐーちゃんに、
「確かに、エレベーターの中で、ぐーは動いてないよ。だって緊張して固まっていたんだから。ちなみに僕も動いてないし、でもさっきの、ぐーは怒ったけどね」
と、中途半端な助け船を出した、きゅん君です。
すると、今度は完全に怒って、
「ぐー、怒ってない!」
と、言った、ぐーちゃんです。
分かりました。
今は怒ったけど、さっきは怒ってない。
で、いいですかね?
「まあ、いいわ。そんなことより話を進めましょう」
なんて、まだ少々怒っている、ぐーちゃんが、
そう言っているのですから、話を戻しますが、
エレベーターは、動いてないようにみえて、
上下にゆっくり動いているんですよ。
だから気がつかないだけなんです。
「そうなのか。全然気づかなかったよ。凄いね。エレベーターって」
きゅん君は、どうやら分かってくれたようですね。
で、ぐーちゃんは分かってくれましたか?
「そうは言うけど、ぐー、エレベーターさんが動いているのを見てないわ」
まあ、エレベーター自体が動くのは、確かに見れないですね。
エレベーターの中にいるから分からないだけなんですが。
「見れないんだったら、証拠がないから、やっぱりその説は信じることは出来ないわ。それより、ぐー、本当はあれはテレポーテーションの一種じゃないか?と思っているのよ」
と、全く疑って信じてくれない、ぐーちゃんです。
これはどうも、ぐーちゃんの考えるエレベーターより、
動く気配がない、ぐーちゃんの考えですね。
果たして、どっちが先に動くのでしょうね?
「別にどっちでもいいけどね。特に動かなくても、それはそれでいいし」
と、もう、きゅん君、この話題は飽きたようで、
それだけ言い残して、何処かに動いて行ってしまいました。

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