見出し画像

只今、ぐーネス記録更新中

いぬうた市の、ぐーちゃんですが、只今、
マイギネス記録を更新中です。
何の記録ですかって?
それは、飼い主に捕まらない記録です。
散歩に行く時の、リード付けの際、
飼い主がつけようするのを、
ここのところ徹底的に逃げています。
だから結果いつもママにつけてもらっています。
そんな、ママには全然逃げない、ぐーちゃんです。
何故そんなことをするのかって?
「それは何てったって飼い主をからかうのが面白いからでっす!これで、ぐーは10日連続飼い主に捕まっていないでっす!ぐーネス記録更新中でありまっす!」
ぐーちゃん、イキイキとノリノリの答えが返ってきました。
という訳で、その延長で、
ぐーちゃんは最近ドッグランとかで帰る時も、
飼い主からリードをつけられることに逃げていて、
それが何とも楽しくて、
飼い主に捕まらない遊びを続けているのです。
「ぐー、あんまり、飼い主からかうもんじゃないよ。飼い主、何だか最近落ち込んでいるよ」
きゅん君が、そう忠告しても、
「全ての記録に犠牲は付き物よ!ぐーは飼い主を踏み台にして、高見を目指しまっす!ぐーこそ誰も見たことのない景色を見るでやんす!」
と、全く、聞く耳を持たない、ぐーちゃんでありました。
しかし、着々と更新を重ねるかと思われた、
ぐーちゃんの記録ですが、
ここで一転、陰りが帯びてきました。
飼い主が新たな作戦を敢行してきたからです。
それは、リードをつける際、オヤツを使って、
おびき寄せて、つけようとする手に出てきたのです。
これには、太刀打ちが相当厳しい、ぐーちゃんです。
一方、きゅん君は、棚ぼた的にやってきた、
このラッキーに、ほいほいオヤツに飛びついて、
いつもより、よりすんなりと、喜び勇んで、
飼い主にリードをつけられています。
この堕落し切った光景を、ちょっと離れているところで、
凝視している、ぐーちゃんは、
「ずるいわよ、きゅん!これは、ぐーを捕まえるためにやっている飼い主の作戦なのに、何で、きゅんがオヤツをもらっているのよ!」
ぐーちゃんが何とも悔しそうに言いました。
「ぐーが飼い主をからかうからだよ。そろそろ、ぐーも記録だとか言ってないで、素直にオヤツに飛びつけばいいだけの話さ」
きゅん君は、オヤツをたんまりもらって、
にんまり顔で返します。
「ポリシーのない、きゅんに何を言ってもダメね。でも、ぐーもオヤツは食べたい!食べたい!食べたいわ!もう我慢の限界でっす!」
と、欲望に負けた、ぐーちゃんは、きゅん君を押し退けて、
飼い主からオヤツをたんまりもらいました。
その間にリードをつけられてしまいましたが、
せめてもの抵抗と、飼い主の指をガブリと噛んで、
「あら、ごめんなさいね。ぐー、てっきりビーフジャーキーかと思って。それにこれは、捕まったんじゃなくて、ぐーがワザと捕まったんだから、ぐーのぐーネス記録はまだまだ更新中よ」
などと、捨て台詞を言って、
決して負けを認めようとしない、ぐーちゃんなのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?