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ぐーが叫んだ!

本日も、いぬうた市の、きゅん君と、ぐーちゃんは、
のんべんだらりと過ごしていて、
きゅん君は自宅の1階のダイニングルームのソファに、
ぐーちゃんは同じく自宅の2階の寝室のベッドの上でと、
場所は違えど、それぞれゆったりとした時間を、
満喫しているのでありました。
そんなのんびりムードを一喝する、
音声が急に家の中に轟きました。
それは、ぐーちゃんの吠え声でした。
「わわわわわんー!」
と、まるでマシンガンのように、ぐーちゃんが、
連発して吠えたのです。
階下でその、ぐーちゃんの吠え声を聞いた、
きゅん君がビックリして飛び起きます。
「何だ!何だ!何だ!何か起きたのか?これはえらいこっちゃ!えらいこっちゃ!」
と、今まですっかり寝ていた、きゅん君は、
半ばまだ夢の中で、寝ぼけモード全開の頭で、
何が起こったかを把握しようとします。
「あの吠え声は、ぐーか?ぐーなのか?とすると、何か、ぐーの身に起きたのか?どうなのか?そうなのか?ならば僕はすぐさま2階に駆けつけるべきなのか?どうなのか?そうなのか?」
そしてちょっと考えた結果、
きゅん君の出した答えはこうでした。
「もう少し様子をみるか」
それは単に2階に行くのがめんどくさかったからです。
まだまだ、きゅん君は眠かったのです。
なので、また改めて寝に入りました。
「すやすやすや」
あっという間に、先程までのことがなかったように、
穏やかな表情で眠りこける、きゅん君。
しかし、またもやその安眠はすぐに破られました。
ぐーちゃんが再び吠えたのです。
「わわわわわーん!」
「何だ!何だ!何だ!これは何事か?何か事件か?犯罪か?あの声は、ぐーなのか?何なのか?」
きゅん君は考えます。
この時には、ちょっと前にぐーちゃんが吠えたことは、
すっかり忘れていたので、
初めて聞いたことのように考えます。
「となると、ぐーの身に何か起きたのか?そうなのか?だとだと僕は今すぐ駆けつけるべきなのか?どうなのか?」
しかしここでも、きゅん君、めんどうくささが、
勝ってしまい、
「もう少し様子を見るとするか。保留とす。保留とす。とす。とす」
とつぶやきながら、再び眠りに落ちていくのでした。
こういった光景は別に珍しいことではありません。
というか、正直しょっちゅうです。
現にこの日もこれが何回も続いて、
ぐーちゃんが吠え、きゅん君が飛び起きて、
でもすぐ忘れてまた寝てと、
実にこれが日常で毎日こんな感じ。
日常茶飯事な、きゅん君と、ぐーちゃんの、
家のある日です。

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