見出し画像

清々しい散歩

新年も3日目を迎えた、いぬうた市です。
しかし、きゅん君と、ぐーちゃんは、
いつもの通りの、ママと、いぬうた公園で散歩中です。
せっかく新しい年になったというのに、
いつもの見慣れた光景のオンパレードで、
こう言っては何ですが、飽きることないですか?
「飽きるだって?どこをどう見たら、飽きるっていうんだよ!それは心が濁った者の言う言葉だね。そこへいくと、僕なんかは新しい年になって、何もかもリフレッシュされたからね。だから見るモノ全てが新鮮に見えて仕方がないよ」
そうゆうもんですかね。きゅん君。
しかし年が変わって、
そこまで一新されているとは知りませんでした。
「一新さんは、きゅんだけじゃないわ。もちろんこの、ぐーも」
おや、ぐーちゃんもですか?
ぐーちゃんはどんなふうに、一新されたんですか?
「そうね。言うなれば、ニューぐーといったとこかしら。今の、ぐーは、ぐーにあらず。全て一新さんされた、ニューぐーなのれす」
よく分かりませんが、だいぶいろいろと、
変わったのですね。
では、そのニューぐーちゃんに、今の景色は、
どう映っているのですか?
きゅん君みたいに何もかも新鮮に見えるのでしょうか?
「ぐーはそんなもんじゃないわ。とにかく新しい年さんと共に、ぐーは生まれ変わった気分よ」
と、言ってから、キョロキョロ、辺りを見渡します。
「なので、見るモノ、見るモノ、まるで初めて見るモノさんみたいよ。ていうか、本当に初めてかも。あれ?ぐー、本当にここに来たことあったかしら?見るモノ全て知らないモノさんばかりだわ。ぐー、全く、知らないモノさんに囲まれているー!」
と、おや、おや、ぐーちゃん、どうしたんでしょう?
まさか、記憶を失った訳ではないでしょうね。
本当に見覚えがないんでしょうか?
ぐーちゃん、パニックに陥ってしまったようですよ。
「風景さんだけじゃないわ。ぐーのリードを引っ張っていらっしゃるのは、どなた?そして、ぐーの隣を歩いている、その間抜け顔の、あなたはだあれ?」
ぐーちゃん、大丈夫ですか?
そこまで一新されてしまったのですか?
そんな、ぐーちゃんに助け船を出したのは、
今、ぐーちゃんから間抜け顔と言われた、きゅん君です。
「ちょっと落ち着け、ぐー!僕だよ。きゅんだよ。ぐーはただ自分で自分に暗示をかけてしまっただけだよ。自己催眠に陥ったんだ。落ち着けば大丈夫。ほら、これで全て思い出すハズさ」
と、きゅん君、そう言ってから、自身の両前足を、ポン!
と叩きました。
ぐーちゃんの目の前で。
すると、どうでしょう。
ぐーちゃん、夢から覚めたかのように、
「あっ!分かる!分かるわ!あなたは、きゅんで、リードを持っているねは大好きなママ!で、ここは、いぬうた公園よー!」
と、大はしゃぎをしました。
よかったですね。ぐーちゃん。
結局、そんなおさがわせなところは昨年と、
全然変わってない、ぐーちゃんなのでありました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?