ぐーちゃんのお座り大作戦

この、いぬうた市には沢山のわんこがいて、
各わんこたちそれぞれに、沢山のエピソードがあります。
その中に、きゅん君もいて、ぐーちゃんもいて、
おふたりにも沢山のエピソードがある中、本日は、
ぐーちゃんのあるエピソードのご紹介を致します。
ぐーちゃんは、最近特にその傾向が顕著なのですが、
例えば、ドッグランなどに行って、そこでの、
出来事が楽し過ぎると、なかなか帰ろうとしません。
さあ、じゃあ、そろそろ帰るよ。という話になり、
きゅん君などは大人しく、それに従ってくれるのですが、
問題は、ぐーちゃんです。
ぐーはまだいるわ。と言わんばかりに、
リードをつけようとするママや飼い主から、
ひたすら逃げ回るのであります。
これがすばしっこいの何のって、
そろりそろりと近づく者から瞬時に避けて、
この場限りの鬼ごっこがしばし繰り広げられるのでした。
ほとほと困ったママがある人に相談すると、
こんなアドバイスをくれたのです。
それは、お座り！のコマンドを徹底的して練習して、
その言葉が、ぐーちゃんに染み込めば、何かあって、
ぐーちゃんが逃げようとしても、お座り！と発せば、
反射的に、ぐーちゃんはその場で、お座りするので、
自然とそれ以上逃げれなくなり、
それで確保！と相成る訳であります。
しかし、ぐーちゃんの立場からしたら、どうでしょう？
決して面白い話ではないと思うのですが。
だって、いきなり、お座り！と命令されるのですからね。
面白い訳がありません。
お座りして、いいことがあるかと思えば、
ただ捕まえるだけですからね。
この大きな問題点に対して、ママはこのように対処しました。
それは大量のオヤツを導入するのです。
兎にも角にも、最初のうちは、徹底的に、
ぐーちゃんが、お座りしたら、すぐにオヤツをあげて、
何しろ、お座りすれば、いいことがある。
ということを、ぐーちゃんが身体で覚えるようになれば、
そのうち、いざ、お座り！と言われれば、
もう条件反射によって、抗えなくなり、ぐーちゃんは、
おのずとお座りをする身体になるということなのですが、
果たして、そう上手くいくのでしょうか？
実際の練習風景をちょっと見てみましょう。
何と、本日の練習は飼い主が担当しているではありませんか。
これは大丈夫なんでしょうか？
案の定、苦慮しているようであります。
何てったって、ぐーちゃん、すぐにお座り！はしてくれるもの、
オヤツをもらうや、いなや、お座りを辞めて、
すぐに逃げてしまうのですから、これでは意味がありません。
オヤツの取られたい放題となっています。
トロい飼い主の動きも相まって、何かもう、
ぐーちゃんも思いのまま、してやったりの状態ですね。
これには飼い主、ほとほとまいっているで、
この日の練習はこれで終わりました。　
では最後に、ぐーちゃんにインタビューしてみましょう。
ぐーちゃん、この、ぐーちゃん、お座り大作戦に対して、
どう思われていますか？
「全く、どうもこうもよね。ぐー、ママたちの意図は完全にお見通しなんだから。いくらママが望んでいるといったって、ぐーは自由の身なんだから、やりたいようにやらせてもらうわよ。命令だなんてありえないわ。ましてや飼い主になんて、オヤツくらいで、ぐーが簡単に言うこと聞くと思うのが大間違いね。この際だから、徹底的にオヤツをもらいまくってやる！こんなの簡単なんだから。ただオヤツをもらったらすぐ逃げればいいだけなんだから。あとは、ぐーとママたちの根気の勝負ですからね。ぐー、絶対に負けないんだから！」
と、このように、息巻いて徹底抗戦の構えの、
反発する、ぐーちゃんでありました。
これはなかなかに手強そうです。
さて、この、ぐーちゃんの、お座り大作戦、
どうなりますか？
まだまだ先は長いのは確かなようでありますね。