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『名探偵ホームズ 青い紅玉の巻/海底の財宝の巻(劇場アニメ)』〜タイムボカンシリーズ風、宮崎駿劇場ドタバタアニメ

視聴環境:U-NEXT

【内容】
名探偵ホームズを犬のキャラクターとした、宮崎駿によるアクションコメディーアニメ映画。

【感想】
宮崎駿がエンタメに振り切ったアニメは、やはり魅力的だと感じます。この作品は、子供の頃に観た『風の谷のナウシカ』と同時上映されていたもので、こうしたクオリティの高い作品を一度に観られたのは、贅沢な経験だったと思います。
ドタバタ劇的な展開と、キャラクターやビックリドッキリメカ的な大型犬メカが登場、タイムボカンシリーズを思わせるような楽しさがありました。こういった上質な子供向けオリジナルアニメが作られていた時代があったのだなあと、改めて感慨深いものがあります。
あと、そっくりの兄弟で味方の役と悪玉が出てくるとかといった展開は、後の『千と千尋の神隠し』のパターンだったりして、その他にも後々の宮崎作品に出てくる設定してや展開などもあって、そうした面でも興味深いと感じました。

Wikipediaで調べてみたところ、この企画はプロのライターではなく、日芸の学生から募ったアイデアを基に作られたとのこと。その中には、『この世界の片隅に』の監督である片渕須直がいて、彼が初めて脚本を書いた作品でもあったそうです。これを知って、ジブリで片渕須直を監督として育てられなかったのかと、少し残念に思いました。
また、細田守もジブリで監督を務めかけていたことがありました。もし、この二人がジブリの主力監督として活躍していたら、ジブリが解散したり、身売りしたりすることはなかったのではないかと考えてしまいました。

https://www.tms-e.co.jp/release/entry-26051.html

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