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出産の話。2

2人目を産みました。
上の子の時も出産レポを記録したので今回も記憶が新しいうちに書きます。

今回も妊娠時の話から。
2022年の春に職場復帰をし、いわゆるワーママ()として日々忙しなく動いていた。
幸いにもこの年とても職員数が多く、めちゃくちゃ働きやすい環境。
一番年下あったけれど学年の先生ともとっても関係が良くてありがたかった。
みんな子育て世代というのもあって、子供の熱で休むことがあってもお互い様!という感じであまり後ろめたさを感じず休めたことも助かった。

学年の先生たちはみんな2人ないし3人お子さんがいて、私にも「2人目考えてる?」という話を度々した。嫌に思う人もいるかもしれないが、私は全然気にならないしむしろ積極的に考えてたので「欲しいですね〜」って返していた。
ただ担任を持っている以上この一年はしっかり働きたいと思っていたので1学期は特に考えず、とりあえず仕事、育児、家事!!!って感じでリズムを掴むのに必死。瞬く間に過ぎていった気がする。
毎日を追いかけるのに必死すぎてこんなんで2人目できるのかな〜まあ急がなくていいか〜って頭の片隅で思っていたところ。

ありがたいことに寒くなってきた11月頭に妊娠がわかった。
学年の先生たちはとても喜んでくれて素直に嬉しかった。これから迷惑かけることもたくさんあるだろうに、なんて優しい先輩たちなんだろう。
ご迷惑おかけすることもあるかもしれませんが、やることはしっかりやりますので!と頭を下げた。

旦那は「まじか!?」ってなってた。青天の霹靂だったようで…。(おい)
どっちかっていうと、私の方が2人目希望してたのもあるのでね…。まあ。

11月なかば、同僚の結婚式。まさかのここでつわりスタート。おいしいご飯がほぼ食べれなかった…。
ここから怒涛のつわり地獄に悩まされる。1人目の時より酷い。昼の給食は量を減らしてギリギリ食べられるが、家にいると何も食べられない。でも出勤だけはなんとか頑張った。
そんな中、12月半ばにコロナに感染。やむを得ず休むことに。そして冬休み突入。
割愛するけれど、2人目妊娠中は体調不良がなんせ多かった。上の子がいるからやっぱり動かないといけないし、保育園からもウイルスはもらってくるし。
まとめるとこんな感じ↓

11月頭 妊娠発覚
11月中旬 つわり開始
12月中旬 コロナ
1月 つわり終了、安定期
2月 胃腸炎、息子と夫がコロナ
3月 謎の出血、貧血
4月 頭痛、発熱、喉と鼻風邪(酷め)
5月 切迫早産
6月 逆流性食道炎でご飯食べれなくなる、出産

5月13日から産休だったけれど、6日の健診で切迫早産と診断を受けて12日の最終出勤日以外は自宅安静にしてもらった。職場が今のご時世と思えないくらいホワイトすぎてありがたかった。しかも学校現場という職種で。
学校という組織全体の配慮というよりは、個々の人の優しさだと思う。本当に周りの人に恵まれていた。

6月入ったくらいから前駆陣痛。夜中に特に張る張る。
これ大丈夫なのか…!?とずっと思っていた。
明日の今頃はもしかしたら家にはいないかもな、って毎日思うくらいいつお産が来てもおかしくない感じ。
予定日は7/9だったけれど、1人目も39週だったし、2人目も切迫早産って言われてるのもあって何となく6月中に生むだろうなって気がしてたから、ずっとそわそわ。

6/24土曜日、昼。トイレに行くと出血が。
昼寝してる旦那を起こす。「おしるしきた。そろそろかも知れない」
旦那の目がはっ、と開く。
「今日の夜のバスケやめとくわ」「ごめん、そうしてくれ」と話した。

上の子の時はおしるし来て次の日に陣痛が来て生まれたから、きっと本当にそろそろだろうなー、と考えてた。
その日の夜、自分が所属してるバンドでオンライン会議があった。来春にライブを企画する予定で、それに向けての打ち合わせ。
私は上の子の寝かしつけもあったので30分遅れくらいで合流した。
もともと現役の時にライブハウスとの企画調整をやっていたので、今回もみんなで箱を決めたあと「私が連絡しとくよ〜」と立候補した。
「でも生まれたら大変やと思うから途中で交代するからな」って各々言ってくれた。
「今もうメールで日にちのアポ取ってみるわ」と会議中にメールを作成する。
「仕事早いな」って言われて「ほら、明日の今頃陣痛きてるかもしれんし(笑)」って言ったけどそれがまさか本当になるとは。


翌日。相変わらずの前駆陣痛とおしるし。
もともと今日はコストコに行く予定だった。旦那が「どうする?やめとく?」って聞いてきた。
「やー多分いける!ぱっと買ってぱっと帰ろ!」と勢いで押し切る。
本当にぱっと買ってぱっと帰って昼過ぎ。
そこからだらだら家で過ごして、お風呂とご飯を早めに済ませて、旦那が息子の寝かしつけをしてくれて、20時からゲーム念仏を見る私。
今日は何やらお知らせがあるらしい。単独のことかな〜とワクワク。
やっぱりそうだった!大阪と東京だけなのか…え、8月!?思ったよりすぐやん、いけるかな、、いやそもそも当たるのか!?え、フライヤーにうんちがいる!など1人で声を出さずに興奮していた。

そうこうしてるうちに22時。うーん、なんかお腹が痛い気がする。間隔も狭くなってる気がする。いや本当は念仏を見てる時から違和感は感じていた。
旦那に「きたかも」と告げ、着替える。旦那も着替え始める。
22時20分、病院に電話。「そんなに痛くないんですけど、間隔も短くなってきてるような気がします。といっても15分とかなんですけど。でも前回お産早かったんで念のため…」と伝えた。
「一回きてもらおうかな!」と電話の向こうの助産師さん。

電話を切り、実母に電話。もともと昨日から「そろそろかもしれない」ということは伝えていたのですぐ出てくれた。
息子を送り届けることを伝える。後ろでは旦那が保育園の準備、お泊まりの準備もろもろをしてくれていた。

熟睡している息子を旦那が抱え、私はまだまだ余裕だったので入院セット一式を自分で持ち車へ。
まず車で2分の実家へ。車から降りて両親に「息子をよろしくお願いします」って言うくらいの余裕はあった。
そして旦那と産院へ。立ち会いはラスト30分しかできないので(それでも上の子の時は15分とかだったから延びた方)旦那は車で待機。
明日月曜で仕事なのに申し訳ないな〜と思いながら23時前に病院イン。
守衛のおじさんと一緒にエレベーターに乗り、3階へ。薄暗い受付に担当してくれる助産師さんが待っていた。
入院に必要な簡単な書類をいくつか書いて、腕に名前を書いたバンドをつける。
もう一つ小さなバンドにも名前を書いた。これはベビーにつけるやつなんだよね。

それにしても痛みはあるけど全然余裕だな…まだ追い返されるかもしれんな、と思いつつLDR室へ。めちゃくちゃ静かだったから多分他で分娩はやってないだろうなと思う。

分娩着に着替えて、内診。
「おー!子宮口5.6センチってところやね。うんうん」
「え、そんな開いてるんですか!?じゃあもう入院ですか?」
「うん、入院だねー、旦那さんに電話できる?たぶん2時くらいに産まれるんじゃないかな」

この痛みで子宮口もうそんなに開いてるのか、しかも3時間後には産まれてるのか。現在23:03。

NSTをつけてもらい、助産師さんは「何かあったら言ってね、ゆっくりしといてー。また様子見にくるね」と一回部屋を出た。

うーん、前回と違いすぎる。まあ前回もギリギリまでラインする余裕とかあったけれど。今回は立ってうろうろできちゃうくらい。

陣痛きたら連絡するな!と言ってた友達にLINEを送る。
「陣痛きました!産んでくる!」
(盛り上がってきた!のスタンプ)

これぞ陣痛ハイ。

そういえば昨日ライブハウスに送ったメール返信来てるかな?とメールボックスを開く。
返信きてた。
こんな感じで返事きてたよーとバンドのラインにスクショを載せる。
「ちなみに陣痛きた」と一言載せる。


そうこうしてるうちに1時過ぎる。
助産師さんも何回か顔だしてくれる。トイレに行ったり、腕に針刺したり。
「なんで針刺すんですかー?」と聞いたら
「何かあった時のためにねー。一応ルートとっとくんだ」と。
しかもよくある腕曲げるところとか手の甲じゃなくて腕の途中に針刺す。痛い。
「こんなところに刺すんですね」
「うん、曲げられないところに刺すんだよ」
陣痛中だと確かに曲げれるところに刺したら危ないのか。

「きーさんの感じが怖い」
助産師さんに言われる。
「えっ、なにが」
「いやー、もう子宮口8センチ開いてるんだけど…きーさんのテンションとお産の進み方がマッチしてないねんな…。そういう人が1番怖い(笑)」
「え〜、、痛いのは痛いんですけどね、そんなに痛みに強い方でもないし」
「まあ切迫だったから少しずつ子宮口開いてたんやろうね。それにしてもやねんけど…」と苦笑い。

1時半。
「うーん、そろそろ旦那さん呼ぼうかな」と助産師さんが言う。
内心え!?もう!?という感じ。
全然産まれる感じないんですけど!?まあ痛みは強くなってきた気はするけども、、

旦那登場。
余裕そうな私に驚く。
普通に寝てるだけだと陣痛が遠のくので、「体勢かえてみようか」と横向きになるように助産師さんに言われる。
急に痛みが強くなる。
「あー、痛いですね」
「体勢変えるとお産進んだりするんだよ。うーん次の陣痛きたらそろそろ破水させてみようかな」

お、破水させられる!?
第一子の時の経験より、破水してからの痛みはまた3段階くらい強くなるイメージ。
ちょっとドキドキ。

陣痛が来て、助産師さんが子宮口に手を突っ込みパンッと体の中で音が響いた。
じょわーっとあたたかい液体が出る感触。

「すごい羊水の量だねー!NSTとってるときからも思ってたけどたっぷんたっぷんだったね」
「え,そうだったんですか」
2人目妊婦にしてはそこまでお腹出てないねー!って周りから言われてたし私も実際そう思ってたから意外だった。

そして陣痛。
「あーーーやっぱり痛みの種類変わ゛り゛ま゛ずね゛ぇーーーー!」
叫んではいなかったもののこんな感じで言ったのを覚えている。
ここらへんから助産師さんが陣痛くるたびにいきみ逃しでお尻をおさえてくれるように。これあるだけで全然違う。

そこから1分間隔で陣痛が来始める。
「あー痛いーー!」
ちょっと余裕なくなってきた。
「少しいきんでもいいよ」と言われる。
「え、いいんですね?」と言いつつもいきむ感覚を忘れる。なんか耐えることしかできない。痛みが余計に増す。

のちに旦那に「あの辺からやばかったよな」と言ったら「でも目の前横切ってた蚊を叩き落とすくらいの余裕はあったで」と言われた。覚えてない。

次の陣痛の時に痛みに抗うように力を入れてみる。痛いけど少しマシ。ただめっちゃ疲れる。
股が熱くて、本当にでっかいスイカを産む感覚。出てくる気配はまだない。
「あ!いいよいいよー」助産師さんが褒めてくれる。この感覚思い出してきたな、、

そこらへんから他のスタッフさんが続々と部屋に入ってくる。産科医と思われるおじいちゃんも。
足に力が入りすぎて「力抜いて〜」と頻繁に言われる。無理です。

何回かいきむ。「んぐゔうゔゔゔ」獣みたいな声が腹の底から出る。
「きーさん!ちょっとだけ会陰切るね〜」
助産師さんの声が聞こえる。
あーやっぱり切られちゃうかー。会陰切開の傷で前回産後めちゃくちゃ痛かったから避けたかったけどやっぱり無理か〜〜

「はいー!」とやす子ばりの返事をして、また陣痛の波でいきむ。
旦那は苦しそうな私をみて助産師さんに「僕は何したらいいんですかね」と言っていた笑
フォロー全部助産師さんたちがしてくれてるから旦那出る幕なし。笑

陣痛の波でいきむ度に、会陰切開してくれるはずの産科医のおじいちゃんが手袋をうまくはめれずモタモタしてるのが目に入る。
(えっ、おじいちゃんはよして…!?産まれてまうて、裂けてまうて!?)とどこか冷静な私がいた。
旦那もそのおじいちゃんの姿を見ていたらしく笑いをこらえていたらしい。

間に合ってなんとか切開。やっぱり陣痛中の切開、全然痛くない。
(あー縫う時痛いんだろうなぁ)と思いながらまた全力でいきむ。
「足の力抜いて〜!!」と助産師さんにガチのトーンで言われる。目が怖かった。無理です。

もう最後は痛すぎて「あーいたいーーー!んぐゔゔゔゔゔゔ」の連呼。
そうしてるうちにドゥルンとした感覚。気がつけば産まれていた。

元気に泣いてくれた娘。
「はーいおめでとうございます!ちょうど2:30!元気な男の子…あ、女の子でーす!」
そこ言い間違う!?ちょっとひやっとしたぞ!!!!

私は痛すぎて涙目だった。なんか最後息子の時より痛かったぞ。
髪の毛フッサフッサの女の子が胸にのせられる。小さい可愛い。そして動物感強い。

写真をパシャパシャ撮ってもらい、旦那退室。
お疲れ!今日は月曜だからこのあと5時間後に出勤、がんばれ!
それにしても2人目だからか「おっすおつかれさまー!」と弾ける笑顔で頭撫でられて労いの言葉終わり。まあええけど。

赤ちゃんベビー室に連れられたが、わたしの出産はまだ終わらない。胎盤諸々の排出と会陰縫合が待っている。
あーやだなーと思いつつ胎盤をまず出す。
「めっちゃ立派な胎盤ー!!」と助産師さんたちがキャッキャしている。「700gくらいあるんじゃない?」
胎盤の平均的な重さなんて分からないけどとりあえず立派だったんだな…ありがとう私の胎盤…

そしておじいちゃんによる会陰縫合。
麻酔してくれるけどその麻酔がまず痛い。あんなところに注射されてさ、めちゃくちゃ縫われる感覚があってさ。ところどころ麻酔効いてないから普通に痛い。
陣痛は慣れない痛みだけど会陰縫合の痛みってよく知る痛みだからこそ痛みが想像できちゃってしんどい。
足に力入れすぎて多分20回はおじいちゃんに怒られた。そんなの言われても無理です。

気を紛らわせるために助産師さんが胎盤を見せにきてくれた。ザ☆内臓すぎてびっくりした。そしてデカかった。気を紛らわせてくれたけれどそれでも痛かった。
「先生めちゃくちゃ綺麗に縫ってくれてるからねー!予後はそんなに痛くないと思うよ」とフォローしてくれ、少し未来に希望が持てる。
なんやかんやで30分くらい縫合にかかったと思う。長い…
でも翌日以降本当に会陰の痛みがなくて、私はおじいちゃんに心より感謝することになる。

「はい終わりました」
おじいちゃんが手袋を外し手を洗う。
「ありがとうございました」お礼を言う。
「おめでとうございまーす」とこちらを見ずに退室していった。おじいちゃん先生らしいな、と思った(偏見)

そこでやってきた後陣痛。
「あー、後陣痛みたいなんきました」助産師さんに言う。
「経産婦さんの方が酷いからねえ。鎮痛剤飲もうね。ここのスタッフで9人産んだ人いるけれど後陣痛でのたうち回ってたよ」
「9人ってすごいですね…」

そのあと助産師さんがテキパキ着替えさせてくれたり、お産パッド替えてくれたり。

そして最後獣のような呻き声で我を忘れて出産したことに「最初あんだけ冷静だったのに、なんやかんや最後暴れてすみませんでした」と謝ると苦笑いされた。笑

「ちょっと休憩しといてねー、あとでベビー連れてくるね」と言われ助産師さん退出。
この時で午前3時半近くくらいかな?
とりあえず家族に連絡。写真を送る。そしてツイ廃なのでツイッターを見る。全然眠くはない。産後ハイ。

ほどなくして赤ちゃん再登場。
皮脂だらけだけどかわいい〜。
「赤ちゃん、2996gだったよー」
「あ、3000なかったんですね」
「まあ38週にしては大きいよ〜!」抱っこしてみるとその軽さにびっくりする。普段2歳児抱っこしてるからそりゃそうか。

そこからしばらく二人でいちゃいちゃタイム。

4時半ごろ、病室に移動。
前の時は立って足踏みしただけで意識失いかけたけれど今回は平気。トイレも一人で行けたし、病室までも全然歩けた。
助産師さんに「改めましておめでとうございます」と言ってもらった。
「お世話になりました。ありがとうございました。」とこちらもお礼。
担当してくれた助産師さん、優しくて信頼できて心強かったです。本当に感謝。助産師さんってすごい。

ちなみに病室は個室希望だったけど満室で初日だけ二人部屋。といっても誰もいない二人部屋だったから全然良し。シャワーとトイレないのが辛いくらい。

昨晩何も食べれずだったのでお腹ペコペコ&産後ハイで眠くならない。
家族に息子の様子を聞いたり事務連絡したりで時間を潰した。
上の子の時は22時半出産で、病室着いたのが2時半とかでそこから会陰の痛みに耐えながらうっさのデドバ配信を見たな。

今回の出産はこんな感じでした。
入院中も割と楽しくて事細かに日記アプリにメモしてたのでまたまとめたいなぁ。
でも長すぎて無理かもな〜。前もこんな感じで〆てた気がする。
おしまい。



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