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久々の「パソコンケース」制作

さてさて一年振りに取り掛かります、リモートワークや通勤通学などの働き方の多様性により、また一段と必要とされるアイテムになってきたかなって思い立ち、東京入谷にある金具屋さんに挨拶がてら、生地の街日暮里まで足をのばし、前回たまたま購入出来たウェットスーツ等に使われるネオプレーン生地を探しましたが撃沈...店員さんから提示して頂いたクッション性のある生地が使えそうだったので残反を全て購入。

弊社のパソコンケースは、縫製作業はクッションの袋にする時だけ、後は全て溶着作業になります、段取りや一箇所でも工程を間違えればその時点でアウト、緊張感たっぷりの製作となります。

私はAppleユーザーなのでPCの厚み等を気にせずにサンプルを作りましたが、オーダーを去年夏に受けた際は、結構様々なパソコンによる提案があり、去年一番試行錯誤して研究し時間と労力を注ぎやしたアイテムです。

数件ですが既にオーダーを頂いており、前回はパソコンを入れる際の方向が縦型のみの対応、今回はクッションの厚みと柔軟性により横型も対応可能と判断し、本日サンプル制作に取り掛かりながら、通常製品のライナップとして下記のパソコンが入るケースもサンプル同時進行になります。

Surface Pro 7 幅:29.2 cm 奥行き:20.1 cm 高さ:0.9 cm

Surface Book 3 幅:31.2 cm 奥行き23.2 cm 高さ:1.5 cm

MacBook Pro13 幅:30.4 cm 奥行き:21.2 cm 高さ:1.6 cm

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作業効率は歴代1位!!!作業は裁断→縫製→溶着→金具留め→縫製→溶着→裁断→金具留め→Rカットと入り組んでおります。一番難しいのは元々弊社の製品は裏地を使わない素材であるコトと、高周波で電気を流すのでポリウレタン系は溶けて大変!!でもクッション性能は必然。スポンジ素材は断裁がお勧めですが、今回は数も少ないのでカッターで丁寧にカット。

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クッションを袋状にしてパソコンを入れる動作には問題ありませんが、取り出す時にはクッションが何処か内部の角等に接触していっしょに出てきてしまう確率があります、そこで縫い目が外側に見えない様に工夫をしながら縫製→溶着としていきます。

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パソコンが入る間口を確認して、この時点でPCを出し入れして最終確認、クッションを筒状にしながら、本体溶着部分に重ねる生地も加えて縫い込みます。ここからはバッグ製造では普段しない、厚みを調整して平にする事で電気が一定に流れ、温度が上がらずに丁寧に溶着を行います。

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余分な部分を裁断して出来上がりです。前回よりクッションの厚さが無い事が気がかりでしたが大丈夫な感じです、15インチ以上のノートパソコンにはクッションを二重対応すれば十分なのも分かりました。10個程度生産してECサイトにアップしたいと思います。


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