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「フルオーダーバッグ製作してみました!?」

顧客様からアトリエ にて「ウクレレが入るリュック」があったらいいな〜、弊社バッグパック のSARAH本体を長くして作れませんか?と聞かれ、「多分大丈夫」だと安易に答えた結果、ん〜結論...いろいろな経験が出来ました。

後日ウクレレをハードケースに入れたままご来店して頂き、色々と要望と内容を聞き出して現実的に立体に出来るかスケッチ、これは「ヤバイ...」と脳みそが直感的に物申している状況は無視!!

本日は時間にゆとりがあると言う事ですので少しお待ち頂き、余っている生地で試作的なサイズ感をサクッと作り、お客様に想像を膨らませてもらいます。さあご意見として何が出てくるか?「普段はリュックとし使いたいです、ウクレレを入れるのは年に数回」って重大発言!急展開!!「本気っすか!?」

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ん〜悩みます...2wayだけど通常はリュック、その他はウクレレバッグって考えても機能性を考えると成立が出来ません、導き出した答えは「中に物を入れることが出来る、その大きさは50cmから120cmのモノ」が一番シンプルな答えでした。

2週間程時間を頂き、構成を考え裁断して部品の縫い付けに取り掛かります、この場面で意識して悟りましたね、「何を?」全てが手作業でも違和感無く全てをこなす自分に「10年作ってれば、自然とバッグ職人なんだなーと」納得。

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さあ難関はウクレレを入れる時では無く、通常仕様のリュックが違和感なくデイリーユースなのかなって意識して、シンプルに見えることが完成への近道です。

長方形になる作り方だと、この頃多用してるエコバッグタイプのやり方ですが、表生地と裏生地を合わせ、その生地の辺を回す様にする為、長さがまさかの2m超えからのバッグを半分畳んだ状態でも60cmオーバー、「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ」って心の誰かが叫んでる声は聞こえません!!「取り敢えずいっちょやってみっか」とも聞こえませんが断然後者です。

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細かい部分にアクセントを加え、再度ご来店いただいて再度意見を聞いて、ここまできたら妥協は出来ない、ウクレレ専用の留ベルト、リュック畳専用留めベルトとリュックベルト、全てATS金具にてベルト類が6点付属でつけることで完結させました...ベルトだけで弊社の大きめのバッグが買えます...まあプライスレスですかね。

今回は顧客様からの依頼で、弊社バッグの構造や製品制作の限界を理解した上での受注だからこそ、足し算ではない引き算のみのバッグ構成で成り立ったのも事実です。

業界の方は分かるかもしれませんが、大体他社からの受注生産やコラボ製品についておこなう場合、新規でデザイン→型紙サンプル→製品サンプルで相場は1型10万からが通常となります、この様な仕事は普段受けないのがバッグメーカーの常識ではありますが、たまになら絶対勉強になりますからお勧めです!!!


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