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空き家活用事例:一軒家を福祉や地域活性化の場所に。

以前、取材させていただいた神奈川県横浜市にお住いの柳澤さん。
空き家の活用について知人に相談したところ、アドバイスの一つにあった社会福祉協議会とケアプラザに協力を仰ぎ、一緒にイベントをするということをまずは始められ、少しずつ拡大し、現在の「たすけあいハウス」ができたそうです。
もともと、大学生時代から福祉という分野に興味があったそうで、特別支援学校の教員という実績を経て、障がい者施設、福祉サイトのライター、ゴミ拾いなどの活動をされていました。

「たすけあいハウス」を運営される中で、「空き家を所有している人や同じような境遇にある人のモデルケースになれれば」と施設での活動を積極的に発信されており、できるだけ地域の方が利用しやすいように、マネタイズも地域価格などを設定して人が集まりやすい環境を作られています。

こういった活動が徐々に広がり、福祉関係だけでなく空きスペースの利用希望者からも問い合わせがくるそうで、
「地域のことをやっていたら、学研がたまたまここを見つけてくれて、最初は週2回から始まり、現在では週3回に増え、利用されています。何か他の用途でも使えないかなぁと思って、ロケの撮影の募集もチャレンジしてみたところ、「ナイトドクター」や「緊急取調室4」など人気のドラマに使っていただき、昨年度だけで7件の撮影が入りました。
他にも、バザー(物々交換)や喫茶、手話体験教室などのセミナーを行い、地域の方の憩いの場として使ってもらっています。」
というエピソードもお聞きしました。

また、今後目指しているところをお聞きしました。
「ワークショップや地域の方が横のつながりをもつことができるイベントを今後も企画していきたいと思っています。「たすけあいハウス」がある地域は、高齢の方が多く住んでいることもあり、健康で元気に過ごしていただけるきっかけの場にしてくれると嬉しいなと考えて運営しています。最近では、長年続いていたお店が潰れる現状を見て、より地域が活性化できるような仕組みを作りたいと考えるようになってきました。地域を盛り上げていきたいと思っている方がいましたら一緒に協力していけたら嬉しいです。」

柳澤さんのお話をお聞きして、空き家をただシェアしてもらうだけではなく、明確なコンセプトを持たせることで、その目的に合った利用者が集まり、さらにはそこから新しい企画へと広がり、そういった活動からメディアに取り上げられていく。そういった自然な広がりから、街に人が集まり、地域が少しずつ変わっていくのではないかと感じました。
「たすけあいハウス」を起点に、この地域に賑わいが戻ってくる未来がとても楽しみです。
空き家をどう活用していいか悩まれている方がいらっしゃいましたら、ぜひ柳澤さんの例のように、今住む地域に何が足りないか、どういったことがここで可能かをワクワクしながら考えてみてはいかがでしょうか。

たすけあいハウス
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