鬱の波、到来。


鬱の波が来た。
特に理由もなく、ときおり訪れて、自然災害のように精神をハチャメチャにして去っていく。あと部屋も本質が詰まった感じになる。とてもとても悲しい光景だ。
それが来たら、もう服薬して寝るしかない。趣味もつらくなるし、文章を書くにも捗らない。今死んだ顔で文字を打っている。指先も重い。

2時間前に大波がやってきて、僕は「死ぬしかない」状態になった。
……といっても「死ぬしかない」と思っているのは自分だけで、客観的に見れば「なんでお前そんな追い込まれてるん?」と言われる状態だ。
会社で失敗したわけでもない。友達に絶交されたわけでもない。親が死んだわけでもない。
むしろ、週の半ばで社員さんから「あまり無理せずにね~」と優しい労りの言葉をもらったり、TRPGをよくする知り合いにやりたいシステムを提案したら賛同してもらえたり、僕の今週はいいことばかりだ。
けれど、謎の「もうだめだ」が訪れ、僕は「死ぬしかない」状態になった。
一種の発作的なものだから、結局服薬して寝て、過ぎ去るのを待つしかないのだけれど、しんどいもんはしんどい。つらいよばかやろう。


そして明日は仕事だ。僕に日曜休みはない(その代わり別の日に休みはちゃんとある)。たぶんギリギリまで寝てリポビタンDを飲んでウォー!するしかないのだろう。もしかしたら行きがけのコンビニでもっと火力が出そうな飲料を買うかもしれない(まあモンスターエナジーまではいかないだろうけど)。なんとかなると信じたい。

でも、こういう時に平常時にはない不思議な体験をする。
僕は参ってくるとスマホのアプリで環境音(自然の音や焚火の音など)を聞く。さっきまで川のせせらぎに設定してみたのだけれど、イヤホンで聞いているから当然それは耳から聞こえてくるわけだ。それがだんだんと不思議な気分にさせて、まるで耳から液体が溢れて流れ出ているような感覚になってきていた。
大丈夫です。僕は社会から怒られるようなものは接種していません。神にも社会にも誓えます。服薬しているのは、ちゃんとした医師から処方された薬ですし、用法用量も厳守しています。人生のコンプライアンスは順守する人間です。よろしくお願いします。

まあそんな脳のバグ的なものを体験しながら、蒸気のアイマスクで視界もシャットアウトして、大いなる波をやり過ごしているのだ。
おかげ様で、今は少し落ち着いたから、こうしてnoteを書いている。更新できなかったら嫌だし。「死ぬしかない」から「まあ、生きててもいいのかなぁ」とぼうっと考えている状態にランクアップした。メシも食ったし、早めに寝る準備もばっちりだ。

数分の間、希死念慮をそらせればなんとか生きていける、みたいな話はメンヘラ業界にいれば何度も耳にする。経験則的に、正しそうな話だと思う。それにトチって死んだことはないけれど。

今日も僕は、数分間気をそらすことに集中して、そして平穏が訪れた暁には、気をそらす用の何かを探す。エモい歌詞の曲はきつい。引きずられるから。文字もしんどい。読めなくなるから。創作も無理だろう。そもそも何も思い浮かばないし。そんな試行錯誤をしながら。

鬱の波は、僕にとって自然災害だ。おそらくこれから先も、それは訪れる。
けれど、防波堤を作ることができる。緊急避難警報を発令して、家屋に閉じこもることもできる。しばらくしのぐために、非常食を用意することもできる。

生きていきます。波はいつおさまるか、わからないけど。
生きていきます。今日もなんとか。みじめで、カッコ悪い姿でも。

とりあえず僕は休息モードに入ります。おやすみなさいませ。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

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