スティーブン・ピンカーのマジック(1)

ピンカーの書籍「言語を生みだす本能」から
抜粋するシリーズ。

読者として、
文法用語に
アレルギーのある人々も
想定されている。

チョムスキー理論を説明するため、
まず

名詞、動詞

とは何か?から入っている。

人、場所、物の名前の大半が名詞なのは事実だが、名刺の大半が人、場所、者の名前だというのは事実に反する。名詞はじつにさまざまな意味を持ちうるのだ。

スティーブン・ピンカー 言語を生みだす本能

彼女は「馬鹿」だ <ある範疇>
「会合」 <出来事>
マイナス2の「平方根」 <抽象概念>

スティーブン・ピンカー 言語を生みだす本能

なるほど、確かに
「馬鹿」は
人の名前でも、場所の名前でも、物の名前でも
ない。

「会合」もしかり。

「平方根」もしかり。

数えるとか跳ねるなど、なにかをしていることを表す単語は通常、動詞だが、動詞は精神状態(知る、好む)や、所有(有する、持つ)や、概念どうしの抽象的な関係(反証する、証明する)なども意味することができる。

スティーブン・ピンカー 言語を生みだす本能



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