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Wantedlyの評判:転職に「使える」かを調査!

こんにちは、転職できるくんの川辺です。
先日「【2021年度】最新の中途採用傾向まとめ~72.9%が積極採用!?」という記事で軽く触れた、採用に特化したSNS「Wantedly」。

https://note.com/tenshoku_dkrkun/n/n3eacc6dfc475

Wantedlyは転職先、企業の求人を検索できるプラットフォームでありながらも、リクナビNEXTやマイナビ転職など、いわゆる大手転職サイトとは一線を画しています。

そこで今回は、Wantedlyの基本的なサービス内容や登録方法、利用のメリット・デメリットなどを解説していきます。

あなたの転職活動に役立つサービスであるか、また転職成功のために利用すべきサイトであるかの判断に役立つ情報に絞ってまとめましたので、少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。

Wantedlyってどんなサービス?

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まずはWantedlyというサイトの基本情報、サービス内容を理解していきましょう。

◆Wantedlyのサービス概要
2012年2月にサービスを開始し、2017年9月には東証マザーズ上場も果たしたWantedlyは、正確には転職サイトではなく「ビジネスSNS」というサービスです。

実は基本的なサービス内容は「利用者間でビジネス上のつながりを作ってもらうこと」であり、「求人を掲載し、転職をあっせんすること」ではないのですが、なぜ今転職ツールとして注目されているのでしょうか?

《Wantedlyの基本情報》

運営会社 ウォンテッドリー株式会社
キャッチフレーズ 「はたらくを面白く。」
 ・290万人のプロフィールを閲覧可能
・登録する個人の8割は、20~30代の若い人材
エンジニア、デザイナー、ディレクターなどITリテラシーの高い職種をはじめ、出版関係、医療関係、金融業界で働く登録者割合が高い
・在職中の若手人材の他、インターンや新卒採用をめざす学生も多い
・登録企業情報 37,000社の企業情報、募集を閲覧可能
・転職意欲が高いことを伝え、企業から声がかかりやすくなる「Wantedlyプレミアム」を利用する場合は、別途料金が必要

給料や採用後の待遇など、具体的な求人内容は記載できない
・一般的な転職サイトにはない、独自のサービスを提供している

Wantedlyでは、一般的な転職サイトとは異なり労働基準法で定められている具体的な採用条件、雇用後の待遇などの詳細情報を募集ページに記載することはできません。

求人への応募ではなく、さまざまな求人や会社の情報を求める個人と企業をつなぐためのサービスであるため、雇用条件等は実際に担当者に合うまで確認できないのです。

【転職活動で主に利用する機能は「WANTEDLY VISIT」】
これまでに勤務した企業・業界の関係者、面識のある人とのコネクションを活用して転職活動に役立てるなら、「WANTEDLY PEOPLE」がおすすめです。

ただ、まだ見ぬ優良企業への転職を目標とする多くの人にとって、利用すべきWantedlyの機能は企業の募集情報を検索・閲覧可能な「WANTEDLY VISIT」でしょう。

一方で他の転職サイトにない機能として、個人から企業へ気軽につながりを作れる「話を聞きに行きたい*1」ボタンや、「ミートアップ*2」などの機能が提供されていますよ。

「話を聞きに行きたい*1」ボタン…一般的な転職サイトの「応募する」ボタンに相当するもの。応募ではなく、ひとまずリモートや企業訪問をすることで話を聞き、互いの相性や条件を確認するためのサービスです。

ミートアップ*2…イベントの告知開催機能。その企業や事業内容に興味を持っている人に対して講演や、特定のテーマについて語り合うなどの場を提供する。
特徴での絞り込み 「ランチをご馳走します」「友達と一緒に訪問OK」「社長が20代」「オンライン面談OK」「週末からのコミットでもOK」などの企業の特徴から、情報の絞り込みができる。

またスカウト機能も有しているため、あなたのプロフィールを見て興味を持った企業から、つながりリクエストとしてスカウトを受け取ることも可能ですよ。


◆Wantedlyはどんな人に向いている?

サービスやサイト機能の概要を踏まえ、Wantedlyの利用に向いている人の特徴をまとめると、以下のようになります。

・募集の多いIT関係職、ベンチャー企業への就職や転職を望む人
・待遇や仕事内容よりも、職場の雰囲気や自身の相性を重視した転職をしたい人
・条件よりも、まずは企業の考え方や風土を知ったうえで応募を検討したい人
・経歴やいまあるスキルよりも、ポテンシャル重視の転職をしたい20~30代
・スカウト機能を利用し、思いがけない企業との縁を作りたい人


Wantedlyを利用するメリット・デメリット

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ここからはWantedlyを転職活動に利用することのメリット・デメリットをそれぞれ紹介していきます。

◆Wantedlyを利用するメリット

《企業との相性を確かめるのに役立つ情報がたっぷり載っている》
Wantedlyの募集画面では、具体的な待遇や採用条件を書けない分、各社が自社の社風や職場の雰囲気、既存従業員の人柄を伝えるためのページ作りをしています。

企業が募集ページに記載できる情報は、基本的に以下4点のみとシンプル。
各社が自社で管理・編集するため、他の転職サイトに多い「取材者の視点」などの項目もありません。

①なにをやっているのか……事業内容
②なぜやるのか……経営理念、会社としての仕事への想い など
③どうやっているのか……掲げる経営理念を、どのように達成しているのか
④こんなことをやります……募集を考えている人へ、採用後に期待すること・働き

またもうひとつ、企業から求職者へ自社の情報を伝える手段として活用されているのが「ストーリー」というコンテンツです。

ストーリーは、いわば企業のブログのようなもの。
社長や採用担当、募集職種などに就く従業員へのインタビューや社会貢献のための活動など、募集ページだけでは伝えきれない自社情報を発信しています。

企業の経営者、採用担当者たち自らが作成した文章からは、必ずその人や企業の人柄が伝わってきます。

企業の性格がわかる情報しか書けないからこそ、Wantedlyはマッチニング度の高い企業との出合いに非常に役立つ媒体と言えるでしょう。

《興味のある企業、採用担当者に気軽に会いに行ける》
時間もお金もかかる採用活動は、企業にとっては普段の業務を圧迫するものでもあります。

このため、基本的に企業担当者は確実に転職・入社の意思があり、選考に参加する求職者としか会ってくれないのが当たり前でした。

しかし採用ではなく、つながりを作ることを目的とするWantedlyでは、選考に参加せずとも企業の採用担当に会い、話を聞くことが可能です。

実際に求人に応募するかは、企業訪問をして詳しく話を聞いてから決めればOK。
応募の前に、気軽に企業とつながり話を聞けるのは、Wantedlyにしかないメリットと言えます。

《IT系ベンチャー、インターンの募集ならまず間違いなく見つかる》
先述したように、Wantedlyの登録者には学生を含む20~30代の若手人材が多く、登録企業にはIT系企業、ベンチャー企業が多い傾向にあります。

登録企業にIT、ベンチャーなど比較的新しい分野や若い企業が集まりやすいのは、一般的な転職サイトに比べWantedlyの利用料金が安価であること。

そして、自分たちで管理・編集できるからこそ、条件面では大手に及ばない自社の魅力を効果的に求職者に伝えられるという理由からです。

このため、IT関係の職種や未経験者でも歓迎採用するベンチャー企業からの募集、就職活動の一環でインターンシップをしたい学生向けの募集なら、まず見つけられます。

◆Wantedlyを利用するデメリット
《労働条件を確認できないため、ブラック企業を見極められない》
労働条件を確認が不可能なため、Wantedlyに掲載された情報だけでブラック企業を見抜くのは至難の業です。

話を聞きに行く前に企業の評判や詳しい募集要項、具体的な労働条件を知りたければ、自身で企業サイトやクチコミサイトを訪れ、情報収集をする必要があります。

転職にあたり、ポテンシャルや職場の雰囲気よりも給与や待遇を重視したい人にとっては、使いづらいサイトと言えるでしょう。

《資金に余裕のない登録企業が多く、30代後半以上に合う募集が少ない》
30代後半になると自身や家族の生活のため、そして今後のキャリアのために、より高い給与や役職を保障してくれる企業へ転職をめざす人が多くなります。

俗に「ハイクラス求人」と呼ばれる高給与・好待遇の求人は、経済的余裕の少ない中小企業やベンチャー企業の利用が多いWantedly上ではほとんど見られません。

700万円以上の年収や、管理職としての転職を絶対条件とするなら、転職活動にWantedlyを使う必要はないでしょう。

《SNSを閲覧されてしまうので、ある程度プライベートの公開が必要》
FacebookをWantedlyと連携させると、Wantedly上に登録したプロフィールと併せSNSもチェックできるようになるため、マッチング度の高い企業と出合える可能性が高まります。

しかし、これは同時にあなたのプライベートな情報が、まだ応募も入社もしていない企業担当者に知られてしまうということ。

不特定多数の登録企業から自身のSNSアカウントを閲覧されることに抵抗がある人には、Wantedlyの利用がストレスとなるかもしれません。

なおWantedlyはFacebookアカウントがなければ利用できませんが、Facebookの公開条件を非公開に設定すれば、このリスクは避けられます。


Wantedlyの評判や口コミまとめ

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ここからは、実際にサービスを利用した人がネット上にあげた声から、Wantedlyの評判をチェックしていきます。

◆Wantedlyの良い評判と口コミ
まず、Wantedly利用者からの良い評判としては以下が見られました。

・話を聞きに行った企業担当者と仲良くなり、気が付いたら転職が決まっていた
・「まだ選考ではない」という安心感のなか、落ち着いて冷静に企業訪問を楽しめた
・大手の転職サイトには載っていない、勢いのある企業の求人と出合える
・選考の前段階から企業との相性を確認できたため、ミスマッチと防げたと思う
・挑戦を考えている業界、企業に勤める人とつながることができ転職に役立った
・普通の転職サイトでは見られない、企業のいろいろな面を見られて楽しい
・思いがけない企業から、会ってみたいというスカウトメールを受け取れた
・自分が求めるやりがいを得られる、相性の良い企業の求人と巡り合えた
・SNSとの連携でマッチング度の高い求人が表示され、検索の手間が省けた
・スマホアプリからでも、簡単に情報の閲覧や応募が可能

企業規模よりもやりがいや共感相性を重視した堅苦しくないラフな転職活動を望む層から、高い評価がたくさんあがっていますね。

これは転職サイトではなく、ビジネスSNSという新しいサービスだからこそ実現できた、新しい手法かもしれません。

企業にとっても求職者にとっても、入社後のミスマッチによる早期退職は避けたいもの。

企業の規模や求職者の経歴ではなく、互いの人柄を重視した転職先で長く心地よく働きたい人は、他の大手転職サイトよりもWantedlyの利用をおすすめします。

◆Wantedlyの悪い評判と口コミ
対して、Wantedlyに対して下されていた悪い評価としては、以下が挙げられます。

・訪問して労働条件を聞いてみたら、提示された給与額や条件が劣悪だった
・企業訪問を経て応募したのに、いつまで待っても企業から返事が来なかった
・転職に役立つコンテンツ、直接的な支援サービスはないので求人を見られるだけ
・転職活動をしていること、SNSの個人アカウントを知られるのが嫌だった
・企業によっては規定が守られておらず、話を聞きに行ったのに選考まがいのことをされた
・企業訪問をしないと具体的な労働条件を確認できず、不便に感じた
・企業名と掲載情報だけで良し悪しを判断できないので、二度手間感がある
・経営の安定した大企業、地方の優良な中小企業求人はほとんど無い
・Wantedly経由で入社した転職先で、事前とまったく違う条件で働かされた
・Wantedly側は企業の質や評判を調べ、掲載の可否を判断することもないので、少なからずブラック企業が掲載されているようだ

一般的な求人サイトであれば、労働基準法に則り具体的な雇用・労働条件を書いていなければ情報を掲載することができません。

求人原稿の掲載に際しては、サイト側の営業や編集担当者によるチェックも入ります。

明らかに労働基準法に違反した求人内容であった場合は修正が入るでしょうし、あまりに悪質な企業と判断されれば、掲載を断られることもあり得ます。

しかしビジネスSNSであるWantedlyでは、サイト側では労働基準法に即したチェックは原則行いません。

また、求人に具体的な雇用・労働の条件を記すことを禁止しているため、大切なところをごまかしたまま耳ざわりの良い文言を並べ、魅力的なページを作ることも可能です。

良くも悪くも「登録する企業と求職者、お互いの良し悪しは両者間で判断してくださいね」というスタンスなのです。

サイト側が提示してくれない情報は自らリサーチする必要があること、またしっかりと自身でブラック企業を見極める目を持つ必要があると、覚えておきましょう。


Wantedlyの登録方法から使い方まで

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ここまで読み進めれば、Wantedlyが自身の転職において有用なサイトかどうか、登録・利用すべきか見えてきたのではないでしょうか。

以下からは、今後Wantedlyを使っての転職活動をしていくあなたに、基本的な登録方法と採用までの流れ、賢く使うためのポイントを紹介していきます!

◆Wantedlyの登録から採用までの流れ
まずは、以下いずれかの方法でWantedlyの個人アカウントを作成します。

Facebookアカウントの場合
①ログイン画面で「Facebook」ボタンをクリック
②「続ける」を選択し、連携したいFacebookアカウントでログインすれば登録完了
※Facebookアカウントが無い場合は、この段階で新規作成する。
③現在の仕事内容やプロフィール情報を入力し、任意で顔写真を設定

Googleカウントの場合
①ログイン画面で「Google」ボタンをクリック
②連携したいGoogleアカウントを選択、パスワードを入力しサインイン
③「次へ」で登録完了、「さあ始めよう」をクリック
④現在の仕事内容やプロフィール情報を入力し、任意で顔写真を設

AppleIDアカウントの場合
①ログイン画面で「AppleID」のボタンをクリック
②「AppleIDに登録のアドレスを共有」または「非公開」を選択
③「続ける」を選択れば登録完了
④現在の仕事内容やプロフィール情報を入力し、任意で顔写真を設定

メールアドレスを使う場合
①「メールアドレスでサインイン」をクリック
②登録希望のメールアドレスを入力、矢印マークをクリック
③氏名を入力し、もう一度矢印マークを押せば登録完了
④現在の仕事内容やプロフィール情報を入力し、任意で顔写真を設定


なお、WantedlyはFacebookアカウントがなければ原則利用できません
どの方法でアカウントを作成するか悩んだら、Facebookアカウントで作成しましょう。

アカウントの登録後、求人閲覧から応募、採用までのWantedly利用のおおまかな流れは以下の通りです。

【Wantedly利用の流れ】
・希望する職種と採用形態、勤務地などの条件を選択して企業を検索
・企業の募集ページ、ストーリーなどを読み興味が沸いたら「話を聞きに行きたい」ボタンを押してエントリー
・企業からの返信を待ち、返信がきた企業と訪問日時を調整する
・指定された日時に企業を訪問し、面談で社風や職場の雰囲気、労働条件を確認
・募集ページに記載がない分、気になることがあればざっくばらんに聞いてみよう
・面談を経て入社したいと思った企業には、改めて応募の連絡をする
・企業からの返信を待ち、日時を調整したうえで面接のため再訪問する

◆Wantedlyの上手な使い方
企業側・求職者のどちらにとっても、気軽につながれるのがWantedlyの良いところ。

Wantedlyの特徴を生かし、賢く利用していくためのポイントを以下にまとめましたので、参考にしてくださいね。

プロフィールに書くべきこと

【MUST】
・これまでの経歴(何をしてきたか、何ができるかを簡潔に)
・転職後にやりたいこと、目標にしたいことを具体的に
【BETTER】
・自分が得意なこと、好きだと思えること
・自身の実績、即戦力性を伝えられる数値
・これまでの職歴、仕事選びへの想い

プロフィール写真の選び方…固い印象のものより求職者の人柄、雰囲気が伝わる1枚を選ぼう

面談、選考へ応募するときの決め手
 …「自分に向けて書かれている」と感じる企業求人に応募する
…面談や応募をしても、企業側から返信がないこともままあるので気にしない

面談に臨む際の心構え 
…聞きたいことを聞けるように、企業についてある程度調べておく
…自分の魅力を的確に伝えられるよう、しっかり自己分析しておく
…良いことばかり言っていないか、注意して企業側の話を聞く
…自身の認識と実際の企業の現状、募集への認識をすり合わせる
…わからないこと、不安点を互いに確認する場と認識して臨む


Wantedlyは転職サイトではなく、ビジネスSNSとして企業情報を掲載しています。

従来の転職サイトに比べ「話を聞きに行きたい」ボタンでカジュアルに面談の申し入れ、転職活動ができますが、ブラック企業を見分けるのが難しいという側面のあるサイトです。

サービスの内容や良し悪しをよく理解したうえで、あなたの転職成功に役立ててください!


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