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小論文添削の仕方 フィードバックまでスムーズに進めよう! ポイント7つ

小論文は、書く人の主張が明確に、そして、その論拠が論理的に筋の通った文章にのっているかどうかが重要なポイントです。書いた方の文章作成能力がアップし、よりよい形で小論文を作成できるよう支援したい。そんな方へポイント7つを紹介します。


1.小論文の添削を行う際の具体的ステップはどのようなものですか?

以下のようなステップで進めるとよいでしょう。

①全体の流れを把握する

小論文全体を読んで大まかな内容と流れを理解します。この段階では、細部にこだわらずに、執筆者が何を伝えようとしているのか、その主旨をつかむことが重要です。また、全体の構成や論理の流れ、主張の位置など、文章の「骨組み」を把握することも求められます。

また、テーマ、問い、状況設定が提示されている場合は、それに合致しているかを確認します。主張が明確で文章として適正であっても、テーマの捉え方が誤っていると、応えていないとみなされます。設問を正しく理解しているかということは、重要なポイントです。

②各段落の構造を確認する

次に、各段落が主題文から始まり、それに続く文が主題文を具体的に説明しているかを確認します。ここでは、段落一つ一つで完結しているか、つまり、その段落だけで一つの考えが表現し切れているかを見ます。また、伝えたいことが適切に設定され、それを説明する具体的な例証が続いているかも確認しましょう。

③論理的なつながりを見る

各段落が論理的につながっているか、また、主張が明確に述べられているかを見ます。ここでは、全体の論理構造を見ます。各段落が前後の段落と論理的につながっているか、また、全体として一貫した主張が展開されているかを確認しましょう。

④文法や表現の確認

最後に、文法や表現の誤りがないかを見直します。具体的には、細部のチェックです。誤字脱字、文法ミス、不適切な表現などがないかを確認します。また、より良い表現や言い回しがないかも考えましょう。

2.小論文の添削を行う際、どのような視点で文章を見ればよいですか?


以下のような視点で見るとよいでしょう。

①論理性

主張が明確に述べられ、その根拠が適切に提示されているかです。執筆者の論理的思考能力を評価します。主張と根拠の間に適切な論理的つながりがあるか、主張を支えうるに足る根拠があるかを見ます。

②一貫性

全体を通じて一貫した視点や主張が保たれているかです。執筆者の思考の整合性を評価します。途中で主張が変わっていることなどがないかを確認します。

③表現の適切さ

語彙の選択、文章の構造、接続詞の使用など、表現が適切かどうかです。執筆者の言語能力を評価します。

3.小論文の添削を行う際、書き方のテクニックについて、どのような点をチェックすればよいですか?


以下のような点をチェックするとよいでしょう。

①主張の明確さ

主張が明確に述べられているかを確認します。主張が明確であればあるほど、読者はその段落が何について述べているのかを理解しやすくなります。従って、できるだけ段落のはじめの方に主張が書かれている方が望ましいです。

②根拠の提示

主張を支えるための根拠が適切に提示されているかです。根拠は具体的な事実やデータ、引用などであることが望ましいです。根拠がより具体的であれば、読者はその主張を具体的にイメージしやすく、文章の信頼性も増します。

③論理的なつながり

各段落や文章が論理的につながっているかです。これは、接続詞や適切な語彙を用いられているかどうかで確認できます。論理的なつながりが明確に把握できれば、読者は全体の流れを追いやすくなります。

4.小論文の添削を行う際、効率的に行う方法はありますか?


以下の点を心がけるとよいでしょう。

①一読二読法

まず全体を一読し、大まかな内容と流れを把握します。次に、二読目で各段落や文の詳細を確認します。この方法は、全体の流れを理解した上で、細部に目を通すことで、効率的に添削を行うことができます。

②チェックリストの使用

添削ポイントをチェックリスト化し、それに従って一つずつ確認します。これにより、見落としが防げます。具体的な項目として、テーマの捉え方、主張の明確さ、根拠の提示、論理的なつながり、表現の適正さなど、添削の視点を具体的にリストアップしたものです。

③時間を区切る

長時間の添削は疲れを引き起こし、見落としの原因となります。適度に休憩を挟むことが重要です。また、一度に全ての添削を行うのではなく、段階的に行うことも効果的です。

5.小論文の添削を行う際、適切なツールはありますか?


文法の誤りや誤字脱字を自動的に検出してくれるツールがあります。これにより、基本的なミスを防げます。また、一部の有料のツールでは、より良い表現の提案があるものもあります。ただし、これらのツールはあくまで参考の一つであり、最終的な判断は添削者自身が行うべきです。

6.小論文の添削を行った後、フィードバックの注意点はどのようなものがありますか?


以下の点に注意するとよいでしょう。

①具体的であること

具体的な例を挙げてフィードバックを行います。どの部分をどのように改善すれば良いのかが明確になることが重要です。

②ポジティブな言葉遣い

ネガティブな言葉遣いは避け、ポジティブな言葉遣いを心掛けます。受け手がフィードバックを受け入れやすくなることが重要です。

③改善の提案

問題点だけでなく、その改善策も提案します。フィードバックをもらった執筆者が具体的にとるべき修正の方向性が明確になります。

7.小論文の添削事例はありますか?


例えば、以下のような、表現を使って、フィードバックするとよいでしょう。

①主張の明確さについてフィードバックする場合

「この小論文では、環境問題の重要性について述べていますが、具体的にどの環境問題について話しているのかが明確になっていません。具体的な環境問題を一つ選び、その問題に焦点を当てると良いでしょう。」

②根拠の提示についてフィードバックする場合

「この段落では、スマートフォンの普及が教育に良い影響を与えると主張していますが、具体的な根拠が提示されていません。具体的な事例やデータを用いて、どのようにスマートフォンが教育に良い影響を与えるのかを説明すると良いでしょう。」

③論理的なつながりについてフィードバックする場合

「この段落の最初と最後の文が論理的につながっていないようです。段落の中で一貫した主題を保つようにしましょう。」

以上が、小論文の添削についての基本的なポイントとなります。
これらを踏まえて、効果的な添削を行い、フィードバックを通じて相手の成長を支援しましょう。小論文の添削は、相手の思考を深め、表現力を磨く大切なプロセスです。添削者自身も、このプロセスを通じて、自己の思考力や表現力、そして教育力を高めることができます。

また、小論文の添削について専門家に相談したいという希望がありましたら、一般社団法人文章添削士協会にてご相談を承ります。プロの添削士が様々な視点を交え添削し、小論文の完成へ向けてお手伝いいたします。
※一般社団法人文章添削士協会 添削士依頼HP→https://tensakudo.com/


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