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望遠鏡で天動説に殴り込み!喧嘩屋ガリレオ・ガリレイ3

最終話、ガリレオ裁判編です。これまでのエピソードはこちら
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喧嘩屋、そして近代科学の父ガリレオ。
最後は『天文対話』とその後のガリレオ裁判のエピソードです。

かなりドラマチックなガリレオの後半生。教皇が激怒したり、教会側がニセ(?)の証明書を持ち出すというエピソードも真実です。そして一生軟禁生活(しかも実際はその間に娘亡くす&失明)。

しかしそこは喧嘩屋、売られた喧嘩は最後まで買い続ける!
弟子に口述筆記をさせて自宅で執筆していた原稿を、誰かが持ち出して勝手に印刷した、という体裁で、1638年に『新科学対話』をオランダで出版しちゃう。そんな訳あるかいー!と思わずツッコミを入れたくなるような序文がこの本の最初についてますので、興味のある方は是非ご覧あれ。

宗教 vs 科学と語られることも多い裁判エピソードですが、実際は、既存社会 vs 新しい社会の戦いでもあったようです。科学が全部ダメ、というよりも、科学によって今の社会を根底からひっくり返し、混乱を起こすことがダメだった。教皇も、実は周りの国から異端者に対して寛容すぎるとか、宗教戦争収めろとか、イロイロ責められていた。ガリレオは、どんどん学問が発展していく周囲の国に、イタリアが遅れを取らないよう、とても気にしていた。
社会を無視した科学も、科学を無視した社会も、不幸になってしまう。そんなことを教えてくれる、ガリレオのエピソードでした。

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裁判判決の際の、ガリレオの直筆書面(一番下がガリレオのサイン)
(image from LUX IN ARCANA Catalog)

余談ですが、1992年にヨハネ・パウロ2世がガリレオ裁判の誤りを認めて謝罪のは有名な話。その時、ジョルダーノ・ブルーノの方の汚名も返上されたとか。それにして、ガリレオの資料に必ずと行っていいほどつきまとう、ブルーノの名前。まるで背後霊!ということで、最後に再登場いただきました(笑)なにはともあれ、良かったですね。

次回は科学革命の大トリ、ニュートン先生に登場頂く予定です。
相変わらずの遅筆ですが、楽しみにしていただければ幸いです。

ガリレオ_プロフィール

ガリレオ・ガリレイ(1564-1642)
喧嘩屋&近代科学の父
仕事 : 大学教師(数学・天文学)、自然哲学者、作家、エンジニア
趣味 : 喧嘩(議論)、ものづくり、絵画、リュート
主な活動場所 : イタリア

※本作品は実際の歴史上の人物を元にしたパロディです。実際の人物像とはかけ離れている部分がありますので予めご承知おき下さい。

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