ケプラー疑惑

ティコ・ブラーエは殺された!?(ティコとケプラー おまけ)

画像1

ティコ・ブラーエ毒殺説。
なんとティコは病気ではなく、水銀を大量に盛られ殺害されたという。そして、犯人は師のデータを喉から手が出るほど欲しがっていた、助手のケプラーだという、衝撃的な疑惑です。
一般的には、データはケプラーが譲り受けた事になっていますが、実はティコの親族がバタバタしている間にケプラーが勝手に横領し、後になってデータを盗んだことをケプラー自身も認めているとか。(なんだって!!?)

確かに、データを見せてくれないティコにケプラーはしょっちゅう苛立っていて、ケプラーが来て18ヶ月という短い期間で、元気だったティコが突然倒れる。さらにティコの死後、データだけでなく、ルドルフ二世の皇室付帝国数学官もケプラーが引き継いでいる。

うん、とても怪しいじゃないかケプラー(笑)

1991年にティコの遺骸が墓から出された際、髪の毛から大量の水銀が検出され、しかも死の13日前に大量の水銀を摂取した事が分かったようです。

つまり、倒れる前日やね!

詳しくはこの本に書いてあるようです。

ケプラー疑惑―ティコ・ブラーエの死の謎と盗まれた観測記録

画像2

ケプラーが殺人犯なんて、そんなはずはない!
あの妄想癖で、すぐカッとなるけど、思ったことは(相手の気も知らずに)すぐ手紙に書いちゃって、ケプラーに対して塩対応のガリレオにも、なぜか手放しで味方する、どこか憎めないケプラーが、そんな完全犯罪なんか出来るはずないじゃないか!とお思いのあなた、

朗報です。

2012年、再度死因が調査され、水銀は致死量に至らなかったという結論が出たそう。じゃあ本当の死因は何なんだ?というのも気になりますが、ひとまずケプラー疑惑は外れたようです。
ただ、本書はティコ寄りの目線で2人の関係が描かれているようで、ケプラー寄りのケストラー本と対比すると、新たな一面が見えそうです。
今後読んでみたい一冊です。

ティコのステータスを書いていなかったので、ここに書いておきます。(ケプラーのステータスは、もう少し後で書く予定)

ティコ・ブラーエ(1546-1601)
超BIGスケールの漢(規格外とも言う)
仕事 : 天文学者(正確な肉眼観測)、数学者、ヴェン島の領主
趣味 : 錬金術、無駄に豪華な機器・設備作り、付鼻の手入れ、貴族をディスること
主な活動場所 : デンマーク、神聖ローマ帝国(今のプラハ周辺)

ケプラーはここからが本番ですが、その前にケプラーより7歳年上のガリレオ篇をやろうかな〜と思っています。相変わらずのんびり更新になりますが、よろしければまたお付き合いください m(__)m

いただいたサポートは、作者のnote記事創作への原動力として、活用させていただきます!