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へんな学説~むかし信じられていた理論~

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むかしの常識は、今の非常識か、はたまた温故知新か!? 時代が変われば見方も変わる。むかし信じられていた色々な学説をイラストと文で紹介します!
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記事一覧

死にたくなければ風呂に入るな? へんな学説4 ~続・瘴気説~

お風呂を愛していたローマ人。でも、16-18世紀のヨーロッパ人は滅多にお風呂に入らなかった、という話。これも瘴気が関係してました。 年2回!!!!( ゚д゚)色々な意味で心配になりますが、垢で毛穴を塞ぐのは、感染症対策に良いとされていたようです(身分の高い人は医者の忠告もあり、特に風呂に入らなかったそうな)※地域や時代によって差はあり。 14世紀頃までは公衆浴場もあり、もう少し風呂に入っていたみたいなのですが、風俗化して病気の温床になっており、そこへペストの大流行が起こっ

5分で肺は腐らないけど病気になる~へんな学説 Vol.3 瘴気説〜

瘴気(しょうき)をご存知ですか? 聞いたことある人、結構いるんじゃないでしょうか。 ジブリのナウシカで、5分で肺が腐るアレです。 あれ実は、本当に信じられていた学説が元なんです。 それというのが、瘴気説。 腐海の毒は良い匂い程度では防げなそうですが...w <補足> いい匂いとは、消毒効果があるとされていたハーブ(バラとかローズマリーとか)やお酢あたりを指すみたいです。 瘴気(ミアスマとも言う)は悪い水から生じると信じられていました。 この説、古代ギリシャのヒポクラ

薬は傷より武器に塗れ!?~へんな学説 Vol.2 摩訶不思議な武器軟膏〜

えっ、そっち!!??...と、誰もが思わずツッコミ入れたくなるこの理論。しかし、意外にも有効な治療方法として、16-17世紀のヨーロッパで流行っていました。 ...怪しい。なのに流行っていたのは、本当に効果があったからのようです。 と言うのも、どうやら当時の薬が不衛生だったため、傷に塗らない方が逆に治ったとか(人はそれを自然治癒と言うw)。 しかし、細菌も知られていない時代のこと。血液に含まれている精気(生命の素みたいなもの)が空気中を伝わり、共感作用で治ると信じられ

ネズミの作り方!?~へんな学説 Vol.1 生物自然発生説〜

10年くらい前に出会ってから、衝撃的すぎてずっと頭に残っていたのがこのネズミの作りかた。いつか記事にしようと思っていました!きっと本当にネズミが湧いたんでしょうね、これで。。。(汚れたシャツって誰のだよ!と思わず突っ込みたくなる) 現代では理解し難いのですが、「生き物は自然に発生する」と考えられていたそうです。顕微鏡もない時代なので、十分な観察の結果そうとしか言えない!ということで長い間人々の常識でした。(日本でも「虫がわく」と言いますね!)西洋では自然と、錬金術で生命