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教えるのではなく、鍛える


こんにちは、広報担当のピナツです。2022年3月度の役員研修に参加してきました。役員研修は、テンポスグループ会社11社の社長・幹部が集まり「人格を高める」「成果を上げる」の観点から行う実践的な研修です。毎月1回行っています。

さて、研修の前半では「新入社員を受け入れる準備」に関する時間でした。4月に新入社員が入社します。その時、受け入れる側の私たちは、新入社員に何を教えるべきなのでしょうか。研修に参加したピナツがレポートします。

適職はない

営業してもアポが1つも取れない、他部署から「それってやって効果あるわけ?」と詰められてるとき、「ピナツが書く記事は面白くもなんともねぇぇぇぇぇ」と上司から言われているとき、「あぁ~自分にはこの仕事は向いていないな」と思う時あります。

でも、「自分に合う仕事」って何でしょうか。世の中にはいろんな職種があります。しかし、最初から「今の仕事は自分に合っている」と思いながら仕事をしている人はほとんどいません。なぜなら、どんな仕事でも、ひたむきに取り組む中で、次第に面白さや、張り合いが出てくるものだからです。

テンポスでは、新入社員が「今の仕事は自分に合っていない」「面白い仕事がしたい」と言ったときは、「適職なんてものは無い」と伝えます。働き甲斐や働く喜びは、与えられた仕事をこなす中で見つかるものなのです。

仕事がうまくいかないと新入社員が悩んだ時

入社してうまくいかないこと、たっくさんありました。恥ずかしい話、入社1年目で販促支援の営業をしている時は、凡ミスで「プロがこんな仕事するな」とお客様からお叱りを受けたことがあります。不動産の営業をしたときは、1件も契約できないノーセールスが何カ月も続きました。

仕事を始めれば、辛いこと悲しいこと、たくさん経験します。しかし新入社員が仕事に悩んだ時、私たちは「心配ないよ」と伝えます。なぜなら、人は明るいところから暗い所に行くと最初は目が見えなくても、数分経つと目が慣れて見えるようになります。これと同じように辛い、悲しいというマイナスの感情は慣れるように人間の体は作られているからです。少し極論に聞こえてしまうかもしれませんが、そう思うことが大事なのです。

しかしここで注意点があります。それは「マイナスの感情に慣れる」とは辛いことから逃げることではありません。嫌なことや悲しいことから逃げる癖をつけてはいけないということですね。”新卒”という見習いの大事な時期にこそ、こつこつと経験を積み上げることが大事なのです。

不幸には鈍感であれ

「あの先輩は苦手だな」「営業で失敗して辛い」そんなマイナスな感情には鈍感でいましょう。そのためには、まずはその感情に慣れることです。「慣れる」とは「あとをひかない」ことです。感じないことではありません。悲しいことばかりが起こるなんてことはありません。嬉しいと悲しみは、より合わせた縄のように交互にくるものです。日常の「嬉しい」に目を向けてみましょう。次に「失敗しないように、次はこうしてみよう」とプラスに考える癖をつけましょう。しかしこの癖をつけるためには、意識して行動を変える必要があります。自己啓発の一環として、プラスに考える練習をしてみてください。

一方でプラスの感情には敏感でいましょう。ちょっとしたことでも仕事が出来るようになったとき、たいしたことでなくてもお客様が褒めてくれたとき、後輩に教えたことがいつのまにか出来るようになったとき、ささやかな出来事に対して「嬉しい」「ありがたいな」「幸せだな」と思う回数を増やしていきましょう。

「嬉しい」という感情は意識しなければ、どんどん鈍感になってしまいます。高級ホテルのスイーツビュッフェ7400円コースは、たまに食べるから嬉しいのです。毎日食べていると嬉しい気持ちも次第に小さくなっていきます。しかし 困った時に助けてくれる同僚がいる、朝は笑顔で挨拶ができる、毎朝ビルを清掃してくれる人がいる。そんな当たり前の日常の中にある小さな喜びを見つけられる人になれるようになって欲しいなと思います。

幸せとは

幸せとは「年収が上がった」「憧れの歌手に会えた」等、何かを成し遂げたとしても手に入るものではありません。幸せとは、日常生活の中から「今日は花がきれいだな」「この、どら焼きおいしいな~」等、ささやかなことでも喜びを感じられることです。テンポスでは社員に幸せになってもらいたいと考えています。そのため皆さんが、幸せだと感じられること、不幸はひきずらないようになるための仕掛け(制度や組織作り)をしていきたいと考えています。


教えるのではなく、鍛える

テンポスは従業員を大事にしたいと考えています。しかし大事にするとは、優しく育てることではありません。「半人前を一人前に育てる」という意味で大事にします。新入社員は道場の門下生と同じです。門下生は「教えてくれないから覚えられない」等とは言いません。そんなことを言えば師匠に竹刀ではりたおされて終わりです。新入社員は、「自分を鍛えてくださいね」という姿勢、つまり自らの意志で学ぼうとする姿勢で学んでいきましょう。素直に学ぼうとする意欲があればあるほど、身に付く力は大きくなります。

おわり

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