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『 ラウンド 』



カタチと素材


ラウンドトゥのバンプスは定番中の定番。

理由は日本人の足型に合っているという点とデザインが丸く柔らかな印象になるのでコーディネートがしやすい点。

「ラウンド」と言っても様々な形状があります。

やっぱり人気は「広いラウンドのバレーパンプス」。とくにフラットのバレータイプが長年注目されています。足長効果もあるし、幅もゆったりでリラックスできる。

本底もソフトな素材が多いので通勤などにも最適。脱ぎ履きが簡単なのもGOOD!

定番だからこそカラーも豊富。グリーンやイエローなどパステル系をワイドパンツから少し見せるのもいいですね。

小さいリボンなど、シンプルなデザインの場合には異素材を採用したアイテム

で大人っぽさを演出するのも品があってオススメです。


~THE定番~


注目の「ヴィーガンレザー」


バレーシューズとの相性がとってもいい人気の素材が「ヴィーガンレザー」と呼ばれるフェイクレザー。

動物由来成分を一切使用せず、代わりに植物由来や合成素材を用いて製造されている為、環境にも配慮した優秀な素材。

その中でも伸縮性があり、水分にも強くお手入れも簡単な素材のみを採用している「rest./レスト」というブランドのヴィーガンレザーは一線を画すクオリティの素材です。

見た目は同じ様に見えても、硬くて重い合成皮革とは異なり足にとっても優しい仕上

がり。出会った際には是非ともお履き試し下さい。

~環境にやさしい~


注意点


ラウンドパンプスでの注意点は2つ。

ひとつ目は【カカト】のホールド感。低いヒールで甲が浅いパンプスはカカトが抜けやすく、どうしても指先に力が入ってしまい関節に負荷がかかります。

無意識に力んでいるため、小指など小さい指ほど斜めに力が入り、指自体に変形したり、酷い場合には爪が小さくなってしまうというケースも多々あります。

カカトのホールド感が高められる様にカカトの体積が小さい木型がオススメです。見た目ではなかなかわかりにくいですが、意識すれば感覚的に分かると思います。

ふたつ目は【カカトから母指球までの距離】です。「なんのことですか?」って感じですよね...でもこれってとても大切。

人は裸足で平面に立っている時は体重のほとんどは「カカト」Bと「母指球」Aに圧がかかっています。
※母指球:親指の付け根辺り。

そして歩行時はカカトが浮いた瞬間にほぼすべての圧が母指球にかかる、と同時に足が靴の中で少し前にズレていき、カカトが抜けます。でも、その時に母指球の位置が靴の中で「母指球が本来位置するべき場所」に在れば、基本的にカカトは抜けにくい。

甲の厚みが合っていて、トップラインがフィットして、カカトのカーブが合っていても、この母指球の位置がズレているだけでカカトが抜けてしまうほど重要なポイントです。

合っていそうなのにカカトが抜ける時は「カカトから母指球までの距離が合っていないのかもしれない」と考えていただき、無理に靴のサイズを変更し

たり、インソールで強引に合わせたりしない様にしましょう。

合わない靴は苦痛



まとめ


今回はバレーパンプスタイプに特化して書いてしまいましたが、基本的に「ラウンドトゥパンプス」は親しみがあり、クセの無いデザインが多いので、安心して履いていただけるアイテムです。

「カカトの抜け」と「指先が力んでいないか」を重点的チェックしていただき、これなら大丈夫だ!という時には是非とも日常の相棒にしてあげて下さい。きっと日々のコーディネートなどが楽しく、そしてラクになると思いますよ。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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