園行事に!今すぐ使える動画撮影・編集5つのコツ|定林寺立正保育園
山梨県に位置する、仏教の教えを大切にしている定林寺立正保育園。
同園では保護者同士の繋がりが強いという地域の特性から、動画アプリ「てのりの」とSNS「Instagram」(インスタグラム)の2つを使い分けて、情報発信を行っています。
2020年12月から約1年間、てのりのを活用してわかった動画撮影・編集のコツを、園長の功刀貞行先生に取材しました。
お遊戯会のメイキング動画を製作したりと、すでに動画ソフト「Fimora9」を使って編集のご経験をお持ちだった功刀先生。
「動画配信をしよう」と決めたのはコロナ禍の真っただ中でした。
保育士の先生からも「動画ならば写真より情報量が多い」という言葉をもらい、保護者からの同意を得て動画配信をスタートさせました。
動画撮影・編集の5つのコツ
ビデオカメラを活用し、行事動画をメインに投稿している同園。そのコツをインタビューしました。
動画撮影・編集の5つのコツ
①撮影中に意識していること
②撮影するクラスの偏りがないように
③長い動画からシーンを選ぶことで編集時間を短く
④保護者にストレスなく見てもらえる工夫
⑤テロップの工夫
①撮影中に意識していること
園児の表情を魅力的に撮影するために、子どもの目線と同じくらいの高さから撮影することを意識されているそうです。
それ以外にも、メリハリの効いた構図を意識して撮影されていたのが印象的でした。
「さつまいも堀り(いもまつり)」の動画のひとコマから実例をご紹介します。
野菜をカットする園児の真剣な表情と手元はアップ(近く)で撮影
割烹着を着ている園児の姿は、一段高いステージに登って遠くから撮影
このように保護者が見たい画に合わせて、臨機応変に撮影されている様子が印象的でした。
②撮影するクラスの偏りがないように
「たくさん動画撮影されているクラスと、少ないクラス」ができないよう園児が平等に映るよう配慮している同園。
クラスによって動画投稿数に偏りがないよう計画されているそうです。
③長い動画からシーンを選ぶことで編集時間を短く
「長いスパンで何本か動画を撮影し、そこから使うシーンを切り出すことで時短に繋がります」と教えてくださった功刀先生。
なぜなら短いシーンを細切れに撮影して「足し算」で動画を編集しようとすると、その動画のチェックも含め、膨大な時間がかかってしまうのだそうです。
長い動画から「引き算」のように、思い切って捨てることが重要だと教えてくださいました。
④保護者にストレスなく見てもらえる工夫
・1本の動画の長さは5分以内
・スピードが求められるもの動画はその日のうちに投稿
・保護者からのメッセージなど個人情報を含むシーンはカット
このように保護者にストレスなく見てもらえる工夫をされていました。
⑤テロップの工夫
パッと見て「なんの動画か」ひとめでわかるように、動画が撮影された日時と行事名をサムネイルに入れている同園。
場面転換の際にもテロップを入れて「なんのシーンなのか」をわかりやすく伝える工夫されていました。
また「過度なテロップは『くどく』なるので、5回以内」と作成の目安を設けているそうです。
最後に伝えたい! 無理なく動画投稿を継続する3つのポイント
現在は功刀先生おひとりで動画編集を担当されているため、無理なく続けるコツをお聞きしました。
無理なく動画投稿を継続する3つのポイント
①動画アップの間隔は7日~10日程度で、行事をメインに撮影する
②動画編集の時間は30分~1時間までと決めて、時間をかけ過ぎない
③次回の撮影のネタをためておく
てのりのをはじめて保護者からいただいた声
「ウチの子、園ではこんな顔してるの?」
「保育園ではどうしてこんないい顔が撮れるんですか?」
と聞かれることもあると言う功刀先生。
「子どもが保護者の前で見せる顔と、クラスの活動・保育者と関わりで見せる顔には、また違った表情があります。ぜひそういった園ならではのお子さんの様子をお見せしたい」という想いが、動画編集の大きな動機になっているそうです。
コロナ禍で園児の祖父母が保育園に入れない状況が続いていますが、動画を見て「癒される」という声を聞く機会も。
「おたより帳からも『今回の動画も楽しかったです』と感想をいただいたり、作っていてやりがいがありますね」
●定林寺立正保育園
山梨県西八代郡にある私立保育園。
「みんなの幸せを祈る心」「世界平和を祈る心」の精神を重んじながら、アットホームな保育を行っている。ダルクローズのリトミック、マインドフルネスなどを実践中。自然食の給食にも力を入れている。
https://www.instagram.com/risshohoikuen/?hl=ja