見出し画像

手のひら先生の高麗手指鍼療法 62   アイデアを生み出すまとめる手法


これはアイデアを出す想像力の定義とは違うと思うんですが、中国の古典「老子」には宇宙の成り立ちが書いてあります。

宇宙はもやもやしたガス状のものが集まったと思ったら突然大爆発して作られたと記されています。

これは現在の最先端の宇宙物理学の考えと一致しています。

現に地球が属する銀河系はまだ膨張しつずけているそうです。

なんで紀元前の人間が宇宙の成り立ちを考えることが出来たのだろう。

人間が生きてもいない世界の始まりをなんで思い描けたのだろうか?

今の中国人ならネットから盗むことしかできないのに、もしかすると宇宙人だったかも?

想像力のなせる業とは言え、その元になったものは何があったのか興味が尽きません。

想像力とはフランスの哲学者ガストン・バシュラールがのべた「想像力とは無から生み出す力ではなく、既存の様々な形のものを少しゆがめて新しいものを作り出す能力である」を定義として使っています。

彼らもそのようにしたのであろうか?

東洋医学の源典「黄帝内経素問霊枢経」にも「なんで?」というようなことが記されています。

その「なんで?」はいまとなっては分からないことだらけです。

内臓と結び付けて音や色や季節まで結び付けられています。

五行の色体表と呼ばれていますが、これは古代の治療家には自明のことでも、後世の者たちは分からないであろうから残したことであろうと考えています。

しかしそこにいたるまでの理由が分からないので「なんで?」になってしまいます。

想像力を越えた創造力を持てたら、考える材料が多いようで案外少ない東洋医学の世界なので、もっと治療の範囲は広がると思うのですが。

私は高齢者なので昔仕入れた手法しか使えませんが、今はもっといい方法が出てるのでしょうね。

もしこれを最後までお読みいただいた方で、もっと良い方法があるよとお教えいただけるならありがたいです。

ただし老人なので、複雑すぎるのや文字を多く読まなければならないのは、いくら高性能でも断念するなことになりますので悪しからず。


先日ネット検索していたら公務員時代に担当していた私立保育園が、担当前はいまにも潰れそうだったのがその後なんと20年間に、園を拡大しほかに分園を2つも拡大していました。

当時は一人園児がいなくなると補充できる待機児がいなくて、他の園にSOSを何回も発していました。

それで翌年の募集前の心構えから細かな対策までアドバイスしたところ、翌年の応募者は第1希望者数が定員の2倍、総申込者数は定員の3倍に増えました。

それから3年後どうなったか電話したところ、都合よく隣の土地が売りに出ていたので購入し拡大しますと言っていました。

あれから20数年、商売人はヒントさえつかめば、あとは意欲次第で成功するのだと思った次第です。


以前コンサルタントをされている方が治療に来られました。

サムスンに何回も呼ばれカメラの軽量化のお手伝いをされたと言っていました。

その時「日本にはコンサルタントを名乗る人間は何百人かいますが、その中で真のコンサルタントは二百人ぐらいですかね」と仰っていました。

ほんまもんは少ないのですね。


新入職員になった暮れにやることがなく(もう50年も前になっていたのですね)、仕事の様々な問題点が見えてきた時に職員のアイデア募集があることを知りました。

炬燵に入りながら酒を飲んで書き始めると、10個の改善アイデアはすぐ出てきました。

もっとないかと探して出来たのが「税金を納めていただくのに、納付書をただ送るのでは失礼だ。市長の挨拶文を載せろ」と言う提言でした。

あれから半世紀今も続いていますが、もらった評価は3等賞でした。(ちなみに副賞は3000円の図書券でした)

ところが20年後に1等賞が出ました。それが「街角に鉢植えの花を配りきれいに飾ろう」というものでした。

提案した職員を除いて全員が「くだらない」と言いました。

なんでこうなるのかと言うのは、職員2年目に分かりました。

アイデアを採用するのは課長部長クラスの職員です。

いくら良くてもほかの部署に横断して仕事改革しなくてはならなくなると、めんどくさいことになります。

市長にお褒めいただくことは簡単ですね、おほめいただくアイデアを採用すれば良いことになります。

公務員の性ですね。

それと仕事が良く分かっていないので、もしかするとエリートだからかもしれませんが、総論や大きなアイデアを出すことは得意でも、細部にぼろが出てしまうのです。

コロナ対策でもボロが次々出てくるし、穴からお金がこぼれ落ちることになっていますね。

大きくくくるアイデアは出せても、細部まで検討し危険性まで思い至らないのです。


ところで昔も今も意識するしないにかかわらず使ってきた、アイデアの出し方はKJ法に近いものでした。

その後学んだ思考法はこのKJ法を基礎にして、そこからデータを情報に変換しさらにまとめて結論を導き出すものでした。


KJ法

川喜多二郎京都大学教授がネパールで文化人類学のフィールドワーク用に開発した技法でした。

まずデータ収集のため昔単語暗記したカード、今ならポストイットにデータを書き込み、同じ表題の物を集めてくくり表題同士を何回かくくることで、最終的に結論を導き出すものでした。

短時間に多くの人々の生活から、そこの文化までを収集するためには画期的なものでした。

後になんとなくですが小さいころから同じようなことを、頭の中で行っていたような気がします。

これを行う前に必要なのが、数人で行う場合はどんなアイデアを出しても人を批判しない、一人で行う時は頭に浮かんだものは考慮せず全部出すことです。

ブレインストーミングと言う手法がありますが、KJ法を始める前提と同じです。

NM法

想像工学所長の中山正和さんが開発した技法です。

当時はこれは何かKJ法似てるなと思い学ぶことはなかったのですが、ネット検索すると私が見た当時とはかなり進化しているもののようです。

フィシュボーン図

企業でバリバリ働いている方に教えていたた技法で、会議でメモに使うと便利というものでした。

ただしアイデアを出すものではないようです。

マインドマップ

トニー・ブザンは40年前は記憶法の指導者だったと思いましたが、20年前からアイデアをまとめるカリスマになって驚きました。

昨年出版する時に1か月以内で原稿をまとめなければならないので、マインドマップにはお世話になりました。

KJ法を体験していると、マインドマップはフィットする手法です。

頭の中にこれほどのアイデア、知識が格納されていたのかも驚くことになります。

しかしないものは出てきませんね。

困ってしまうのです。

創造する力や道具を身に着けたい

免疫力を高める方法を考えました。

鍼を刺せば自然治癒力で免疫が高まるなんて言う、「ヨタ言ってんじゃねえよ!」とチコちゃんに言われそうですが言葉が生き残っています。

「笑えば免疫力は上がる」から落語を聞こうとか、ノーベル賞も夢じゃないとか本気で言ってんのかなあ?

目の前に身内が癌を宣告されている時に「笑えば癌にいいよとか、癌に効くよ」とか言えますか?

私が免疫システムを高める方法を考えついたのは、既存の知識を組み合わせたものなので、無から生み出した方法ではありません。

血液内のマクロファージとかT細胞免疫のネットワークを活性化する、いくつかのツボのネットワークの活性化方法を考えたからです。

1つ1つは既存の単なるツボにすぎません。

まったく別の視点から見ると、それらの組合せは東西両医学と通じることが理解できます。

一方だけでは全く理解できないことでしょう。

東洋医学の言葉の中にはキット現代の人間では分からない意味が隠されているのかもしれません。

江戸時代ぐらいから「黄帝内経」の研究は数多く研究されてきましたが、解釈する読み解くだけだった?

漢文も読めないし読み解くことも行ったことはないのでなんとも言えませんが、文字の裏の意味を読み解いてもらうとありがたかったのですが。

その文字の裏の意味を推測できるような「創造力」を発揮できる手法を手に入れられればとお願いしているのですがなかなかかないません。

例えば肝臓の音は角で今我々が使っているミの音です。

この音は地球から月までの距離を何万分化した長さを笛の穴に落としそこから出る音だそうです。

そもそも何でそのような発想が出来るのか、したのかを知れば鍼治療ももっと進化するかもと思った次第です。

私のホームページはこちらです。「手のひら先生のリウマチ相談室」


次の本は「手のひら先生スタイルの高麗手指鍼療法」がどのようにして生まれたのかを書いたものです。

他の鍼灸書のようにこのツボを使えば治るというような本ではありません。手のひらのツボのことや治療法については
「高麗手指鍼講座」柳泰佑著 たにぐち書店 刊 日本語訳がありますのでご覧ください。鍼灸は見たり読んだりしても身につくものではありません。

サウンド・アキュパンキュチャは本の最後に数ページですが記述しております。

一般の方には病気を治す鍼治療とはどういうものか理解できるように書いてあります。さらに私なりの簡単自律神経調整法を図解しております。

最後まで拙い文章をお読みいただきありがとうございました。感謝いたします!!

サポート頂いたら最先端の医学雑誌と、最先端の進化論本を購入し難病治療研究に役立てる予定です。