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手のひら先生の高麗手指鍼療法 41 東洋医学とは その3


東洋医学で最も大事なこと、それが「気」の理論と実践です。

東洋医学の鍼治療や按摩治療は、気の調整を行うことで病気治療を行う事です。

それは紀元前の256年、秦の始皇帝の時代に書かれたとされている「黄帝内経素問霊枢十八巻(コウテイ・ダイキョウ・ソモンレイスウ)」の実践です。

漢方薬もここに基本理論を置いています。

なのでここに書かれている気のことから外れるのは、東洋医学とは呼べません。

しかし問題はその気を本を読んで知ることは出来ても、気を出すことや感じることをどのようにして獲得していくかは簡単なことではありません。

求める人なら誰でもどこででも教えてくれて、その能力を実践できる能力を修得させてくれるところは、実はありそうでないのです。

求めよされば与えられん!ではあるのですが、現代のような情報社会であっても、情報社会であるからこそ真実の求めるものが見つけられなくなっているのかもしれません。


東洋医学の気は読むものではありません

自分が気が見えるようになると、この先生は「気については分かっていないで話しているな」と分かり始めます。

この先生は気のパワーが強くそれで治しているのに、気が付いていないなあ!と分かってしまいます。

古典を読んで東洋医学は気の医学と理解することは良いのですが、実践として気を感じたり見たり出来ないと、自分が気で治しているのか否か分かりません。

そこのところが西洋医学と違うところなのです。

人間は誰でも気の力は持っているのです。

その気のパワーを治療に生かせるかどうかは、どのような質(と敢えて言いますが)を持っているかで決まります。

気功師の気と治療家の気とは全く別物と私は考えています。

習い始めの頃は気功師に基本を教えてもらっても、その後どこかでどの時かに治療家の気に変えていくことが必要です。

本に書いてある気を読むことは知識として良いことかもしれませんが、何冊何百冊読んでも本当に気を出している人が書いているのかが問題です。

気を感じましょう

中村雄二郎明治大学教授の著書「共通感覚論」を読めば分かりますが、一定のレベルの訓練を積めば共通の感覚を得ることが出来るのです。

呼吸法を学んで一定の気功の訓練を積めば、気は感じられるようになります。

見るよりも感じる方が分かり易くなります。

触らなくても手から出ている気を感じて、温かいひんやりとするなどが分かるようになれば気の第一段階終了です。

その頃から日常のちょっとしたところで、今まで感じたことがないような感じ方に気が付くのではないでしょうか。

この人は気のことを知識としてはあるが、感覚として分かっていない。

この人はそろそろ話を止めたがっている、等々が敏感になってきます。

気は見えます

私の気功の先生は「北斗の拳のケンシローのモデルと言われている、武道家鳥居隆篤」 師です。

セミナーを受講して毎日呼吸法を行っていたら、3か月後に気を見ることが出来るようになりました。

これは呼吸法だけをしていても見えるかどうかは分かりません。

先生の近くにいて稽古しているから、早く身についたのではないかとは思いますが。

気が見えるようになると様々なところで、世界が変わってきます。

ブームなのか分かりませんが、テレビで霊が見える見えないという番組を組んでいますね。

しかし実は訓練などしなくても生まれてからずっといろいろなものを我々は見ているようなのです。

ただ思春期頃から関心がほかに移ってしまうと見えなくなっているだけのことのようです。

平安時代に作られた仏像には光背が輝いていますが、あれはみんなが見えていたオーラであることは知られていることです。

気は意識するものです

私はそれほどの気の使い手ではないので分かりませんが、達人になると意識すれば様々な気を出しまた取ることが出来るようです。

私が出来るとすると手であっためたり冷やしたりするのは、気の出し入れによっておこる現象です。

武道家では瞬時に相手の気を取り去ることにより敵を倒すのです。

古武道はそのようなことを行っているようです。

儀式・~道(ドウ)は気の働きが必要

今までのことが良く分からない?と思っていますか。

日本人のごく日常にはこの「気」の働きが様々に形を変えて組み込まれています。

それが「道(ドウ)」とつく習い事や、神社などで行われる儀式には、知らずの中に我々は行っています。

合気道 茶道(チャドウ) 剣道 華道 神社で2礼2拍手の2拍手の方 等々はみな気から読み解けば納得できる作法・動作が多くあります。

世の中には学校教育では習わなかった 曖昧さ、不確かさが満載です。

源典からして現代の人間には未知の世界が書かれています。

鍼灸師になるには、そこのところを最初は許容していかないと、真の治療は出来ないと思います。

科学や現代医学を引用応用しても、東洋医学を理解することは出来ません。

NHK番組「人体」を見ていると、科学的には2千年前の東洋医学が言っていることは証明できませんでしたが、現代ではその中で言っていたことが正しかったと証明されているのです。


まとめ

1、古武道や合気道は気の格闘技
2、共通感覚論を磨けば達人に
3、占い師・霊媒師・スピリチュアル う~ん
4、強さの差はあれ、誰にも気のパワーは持っている
5、曖昧さ、揺らぎ、未知のものの存在の可能性を否定しない能力


私のホームページはこちらです。「手のひら先生のリウマチ相談室」


次の本は「手のひら先生スタイルの高麗手指鍼療法」がどのようにして生まれたのかを書いたものです。
他の鍼灸書のようにこのツボを使えば治るというような本ではありません。手のひらのツボのことや治療法については
「高麗手指鍼講座」柳泰佑著 たにぐち書店 刊 日本語訳がありますのでご覧ください。鍼灸は見たり読んだりしても身につくものではありません。

一般の方には病気を治す鍼治療とはどういうものか理解できるように書いてあります。さらに私なりの簡単自律神経調整法を図解しております。

最後まで拙い文章をお読みいただきありがとうございました。感謝です!!

サポート頂いたら最先端の医学雑誌と、最先端の進化論本を購入し難病治療研究に役立てる予定です。