手のひら先生の高麗手指鍼療法 67 手のひら先生の高麗手指鍼療法とはどのような治療法? 解説の3
高麗手指鍼ってどのような鍼ですか?
手のひらに鍼を刺して病気を治すものです。
身体に刺す鍼とどうのような違いがあるのでしょうか?
ほとんどの方に知られていない韓国生まれの鍼について、このような疑問が出されるのは仕方がありません。
手に刺しても体に刺しても、それほど差はありません。ただ今まで紹介されることが少なかったので、珍しさもあって何か突出して素晴らしい効果を出せると考える人がいるかもしれません。
元楽天監督の野村克也さんが、金成万先生を日本に呼び寄せ末期の肺がん治療をテレビで紹介されてから、この鍼も効果が知られるようになりました。
韓国内でも金先生のように気のパワーを自在に扱える方がいらして、多くの患者を救っているようですが治療家は少数のようです。
資格を所持していない多くの方たちは、瑞岩灸や器具を使った瑞金治療法になっているようです。
重病でもどの程度治せるかは治療家の気のパワーを、どの程度くらい患者に注入できるか次第でした。
その点では体に刺しても手に刺しても同じ土俵にいるのです。気を入れられるか否かは、あんまの世界でも同じだと言われています。
高麗手指鍼と伝統的な鍼の決定的効果の違いは、人類が進化してきたことを記憶しているツボをいかに蘇らせ、治療に使えるか否かにかかっています。
それが脳の治療を可能にし免疫疾患などの難病も簡単に治せることが出来るのです。
このことを治療の中に組込めた「手のひら先生の高麗手指鍼療法」は、どの鍼治療とも違う次元にあることが分かると思います。
進化?体に記憶されている?と思われるかもしれませんが、東京芸術大学教授三木茂夫著「生命形態学序説」には、受精卵が胎内でいる38日間に4億年の記憶を再現している図があります。
遺伝子の記憶として我々は持っているのです。
それが身体に記憶されてるか否かですが、現時点ではその記憶は脳に納められているのではないかとぼんやりと考えています。
その記憶が手のひらで見えるのですした。
このことはまたの機会に説明たします。
5、気の流れ 経絡と気脈
柳谷素霊という母校創立者たちが提唱した「古典に還れ」の下、近代的と言われる気の流れをただした後にツボを運用する「経絡治療」が研究されました。
単なるツボ刺激では病気を根本から治すことは出来ない、今までの治療を変えようとする運動でした。
韓国手指鍼協会では身体を流れる気の流れを経絡、手の方を気脈と分けています。
韓国では両者が一致することは成り立ちから自明の理としています。
気脈は経絡と一致するように見つけ出されました。ですから別物とは考えることはしてこなかったのでしょう。
私は経絡と気脈をそれぞれ確かめて、それぞれが一致するところから検証してみました。
当然一致しましたが、身体と手のひらの気の流れはどこからくるのであろうか?と考えました。
考えられるのは脳しかありません。
そこから自身の研究が始まり気の流れとは脳を統括するもの、常に監視し問題が起これば体に異常となって警告する装置という考えに至ったのです。
便利なことに警告がツボに現れた時に、そこに刺激を与えることで修正できる物なのです。
これはのちに3層に見える脳の組み立てが順調に機能しているのは、この気の流れが作用しているのではないかと考えに至りました。
6、気脈の調整がすべて
経絡気脈の調整をしないと病気は治って行かないなと、体験的に知りました。
10年以上前に脳溢血で入院して、3日後から許可を頂いて鍼治療をしました。
その頃はいまのように脳神経の詳細なツボはありませんでしたが、頭に当たるところに鍼を刺すのと経絡調整をした後にするのでは、身体に現れる効果が違うのに気が付きました。
単なる痛みの治療ならツボに刺せば病気は治せます。
脳に関係するようになるとツボだけで治療することは出来ません。
ここから気の流れと脳と進化との関係に興味が湧いたのです。
鍼は単にツボに鍼を刺す単純な治療法ではないのです。
7、気のパワーで治す
ところが鍼灸の歴史上にははた目から見ていると、神業しか見えない治療を行う人が出ています。
うわさに聞くとたった1本の鍼を刺すだけで治す治療家が今もいるらしいのです。
古典の教えでは心臓病は治せない、治療してはいけないとされています。
しかし治療方法は分からないのですが、心臓疾患に成果を上げている方がいるようです。
金成万先生がそうであったように、これらの異能と言える治療家は独自の気のパワーを備えているのではないかと思えるのです。
この事実は素晴らしいのですが鍼灸治療にとっては厄介なことは、「気」についてはその先生から習えないことです。
この問題は永遠の課題になるのでしょうか。
8、ツボの発見
「これはね私が見つけたツボで、足の三里の近くにあるので下三里と呼んでいる」と聞いたことがあります。
ツボの価値はあるのでしょうが「リウマチを治すツボ」とか「パーキンソン病」を治すツボはありません。
メールでこのような質問を受けることがありますが、痛みは1つのツボで治せることはありますが、難病ともなると問題はほかのところにあると私は考えます。
現在パーキンソン病や脳卒中後遺症治療にそれなりの成果を出してきたのは、まったく新しい「鍼灸に進化論」を取り入れツボの再構築を計ったからです。
高麗手指鍼のツボは見方を変えると全く違った効果を発揮するのです。
魚 鳥 人間と フェーズⅠ Ⅱ Ⅲ で現れる例えば胃のツボは、それぞれのフェーズでは異なる効果のツボとして知られているのです。
そこが高麗手指鍼の面白いところで金成万先生がいみじくも言った「初心者がこの鍼をで治療した時に、ベテランと同じ結果を出すことがある。困ってしまうことが起きることがある」。
なぜそのようなことが起きたのか先生は分からなかったのですが、いまぞ運命であったなら理由を教えてあげられたでしょう。
高麗手指鍼では望外の、または思いもかけない効果を出す可能性があるのです。
しかしそれでは治療の再現性は期待できません。
9、フェーズ(phase 位相)とは
進化の過程を表します。
最初にフェーズ理論を持ち出したのは、フランスの医師で耳鍼の創始者 ポールノジェ博士でした。
博士はフェーズは5から6あると本に書かれていますが、そのフェーズは何を意味するのかは分からないようでした。
手のひらのフェーズは私が解明しましたが、進化の段階を意味します。
魚 鳥 人間の3段階です。
これが6フェーズあるというのは、それぞれの間にまたがる生き物がいたという事でしょう。
理論的にはそのフェーズに現れるツボを使うのが正解です。
しかし症例が少ないので精確に検証することが出来ないのですが、フェーズⅠ~からⅢまでに現れたメインのツボは治療した方が効果がでるようです。
う~ん治療は難しい。
効果は出るのですが鍼の本数が増えてしまうのが少々悩みです。
私のホームページはこちらです。「手のひら先生のリウマチ相談室」
次の本は「手のひら先生スタイルの高麗手指鍼療法」がどのようにして生まれたのかを書いたものです。
他の鍼灸書のようにこのツボを使えば治るというような本ではありません。手のひらのツボのことや治療法については
「高麗手指鍼講座」柳泰佑著 たにぐち書店 刊 日本語訳がありますのでご覧ください。鍼灸は見たり読んだりしても身につくものではありません。
サウンド・アキュパンキュチャは本の最後に数ページですが記述しております。
一般の方には病気を治す鍼治療とはどういうものか理解できるように書いてあります。さらに私なりの簡単自律神経調整法を図解しております。
最後まで拙い文章をお読みいただきありがとうございました。感謝いたします!!
サポート頂いたら最先端の医学雑誌と、最先端の進化論本を購入し難病治療研究に役立てる予定です。