手のひら先生の高麗手指鍼療法 45 東洋医学とは その7 お勧めする気功の学び方
人を触らずに投げ飛ばす外気功は備えていませんが、鍼灸師として治療に使える気はもっています。
その気をどのようにして獲得したのか、これから数回にわたってお話いたしましょう。
気や気功に興味のある方もない方でも、気を学び備えるとお仕事にも生活上でもきっと役立つことでしょう。
怪しい気功師に高い授業料を払わなくても、怪しい外人の気功を習わなくても、多少の授業料はかかりますが、それほどの努力も必要なく身に就くものです。
私がマージンを得るわけではないので、もし興味がある方にお勧めいたします。
もっとも習った後に自分でおさらいする努力は必要なことは必要です、最初に念を押しておきます。
東洋医学は気の医学です。
したがって漢方薬を飲んだら東洋医学か?痛いところに鍼1本刺したら東洋医学か?と問われたら、それは違うと言わざるを得ません。
ところがたった1本刺した鍼に気を込めて治せる達人が歴史上には現れるので、なかなか定義は難しいことになってしまうのです。
気の調整などと言う理論がどこかに飛んで行ってしまうからです。
このことは一旦わきに置いておきましょう。
鍼や漢方薬で気を整えることにより病気を治す力を引き出すのが東洋医学ですが、それを補助するのが気の力なのですが、手に入れることはなかなか難しいのです。
そのような手引書がありませんし、気功の入門書を読んでも気を身に着けられるわけではないからです。
気の達人のセミナーや練習に参加しても、あなたが望むようなものを得ることが出来るか否かも問題になります。
またその気の質が治療家に役に立つ気か否か、これも大きな問題です。さまざまな問題があります。
治療家の気を得るもっとも早道は、治療家の気を持っている先生に弟子入りして、2年ほどの弟子入り期間に譲ってもらう(このことはまた別の機会に詳しく)ことです。
鍼灸師が使う気はほかと何が違うか
中国人気功師がDVDなどで弟子たちを次々なぎ倒したりするのをご覧になったことがありますか。
日本人の武道家が一列に並んだ弟子を、一瞬でなぎ倒すのをご覧になったことがありますか。
あれは気を外に出し相手を倒したりする、外気功と呼ばれるものです。
治療家の気も治療家から患者に注入するので外に出すのですが、むしろ内気功と呼ばれる自分の体の中にある気を患者に与えて生命力を高めるものです。
他人の病気を治せるような気を弟子入りせずに身に着けるには、どのようにしたらよいのか?これが昔からの大問題でした。
簡単には弟子入りはかなわないからです。
一般社会でも評判の会社に入るには、コネクションがなければ入れないとか、素晴らしい経歴が必要であるとかあるのと同じです。
狭き門なのです。
その先生の技術が自分の目指すものであるのかも大事ですが、その先生を真から尊敬できるか相性が良いかなども重要な要素になります。
「はい治療家の気をあげます」と言って譲られるものではありません。
週1回の研修の中でお互い教えるものと教えられるものの気が一致した時に、弟子入りが成立し完成するのだと思います。
弟子は治療家の気を2年ほどの間に譲られると一人前になります。
従業員はそうでないようですね、これが弟子入りとの差になっているのではないかと私は思います。
勿論一所懸命治療していたらなぜか気を獲得してしまった治療家もいたようなので、一概にこれが気を学ぶ王道だとは言えないのがこの世界です。
気の基は呼吸法
気の修行なんて簡単です。
腹式呼吸をすればいいんです。
ヨーガ 座禅 気功 を学んだ方の中には、オーラを見たりすることが出来る人もいます。
その差はどこから生まれるんだというのは、ここでは書きませんが本人の稽古の仕方と努力と気づきによるのです。
呼吸法も先生から教わった方が正しい呼吸になります。
そばにいれば先生の気にも触れることが出来るでしょう。
この基礎を積んだ上に治療家から治療のための気を譲られるのが、良い方法でしょう。
古武道は気を使う格闘技?
体の中の気である内気と外に出す外気とありますが、武道はもちろん外気も内気も鍛えます。
古武道自体を習ったわけではありませんが、合気道も柔道も古武道から編み出された格闘技なのです。
気の要素はその中に組み込まれているはずです。
30歳の頃近くにあった合気道では有名な、塩田剛三先生の養神館がありましたので、半年と短かったのですが通ったことがありました。
最初の稽古で先生が仰ったのは「気については練習をしていくと分かるから」でした。
格闘技の気は練習を積む中で自ずと分かるものなんだと知りました。
それから10年過ぎて鍼灸の道に進んで、気を学ぶことが必要になりました。
気の質とか内容とかを区別していたわけではないのですが、その時学んだ気の訓練は治療家の気を養う最適なものでした。
ケンシローに習った気
鍼灸学校2年生の時、鳥居隆篤先生に気を学ぶことになりました。
あとで分かったことですが、先生は鍼灸学校の先輩であったことと、八光流と言う古武道の達人でした。
八光流は講座として指圧などを学べるなど、医術も備えているものです。
鳥居先生は格闘技の達人でありながら、医療も治めていたと言えます。
塩田剛三先生は小柄でしたが鋼のような強い気が固まっていたような感じでした。
鳥居先生の感じは体中に柔らかい気がパンパンに膨れて詰まった感じを受けたように覚えています。
やはりそれぞれの気は違うのですね。
ところで習ってから30年弱になって鳥居先生はあの北斗の拳の主人公、ケンシローのモデルと知りました。
勿論漫画は読んだことがあったので、ケンシローのことは存じていました。
そのような方に気功を習っていたので、短期間にオーラが見えるようになり鍼灸師が手元でなにをしているを見ることが出来ました。
気はそれぞれがいろいろな形で習得するものですが、今も昔も鍼灸の世界では習得までの道標はないに等しいのです。
それが鍼灸を難しくしていた一因かもしれません。
まとめ
1、気の医学は気を使えなければ治療できない
2、鍼灸師の気は鍼灸師からもらうのが一番早道
3、気を養う方法は一つ腹式呼吸
4、古武道と呼ばれる武道には気の修行が含まれている
5、鳥居隆篤先生から気功は習いました
私のホームページはこちらです。「手のひら先生のリウマチ相談室」
次の本は「手のひら先生スタイルの高麗手指鍼療法」がどのようにして生まれたのかを書いたものです。
他の鍼灸書のようにこのツボを使えば治るというような本ではありません。手のひらのツボのことや治療法については
「高麗手指鍼講座」柳泰佑著 たにぐち書店 刊 日本語訳がありますのでご覧ください。鍼灸は見たり読んだりしても身につくものではありません。
一般の方には病気を治す鍼治療とはどういうものか理解できるように書いてあります。さらに私なりの簡単自律神経調整法を図解しております。
最後まで拙い文章をお読みいただきありがとうございました。感謝です!!
サポート頂いたら最先端の医学雑誌と、最先端の進化論本を購入し難病治療研究に役立てる予定です。