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手のひら先生の高麗手指鍼療法 42 東洋医学とは その4


事故物件住みます芸人原作の映画が上映されています。

学歴を見てみると仏教系の大学卒業をしているので、何かしら霊とか死後の世界とか知らずに経験しているかも知れません。

コロナウイルスのことも重なって社会全体もそのよう雰囲気になっているのでしょうか。

7年ほど前に東大の医師が書いた「人間は死なない」と言う著作がありましたが、話題としては今回の映画はマスコミに乗った影響か、影響度は大きいのでしょうね。

後輩がセミナーを退会する際にこのように言いました。「私は開業したら診断の機械を使い、患者さんにあなたの状態は今このようになっています。治療後にこのように改善しましたと、数字を見せたいのです。それで昔ながらの治療法を学ぶ、古典を理解するこのセミナーは止めます」

見えないものを信ずる、または許容することが出来なければ、伝統的な東洋医学は習得できないと思います。

見えている人は言わない

「先生、あそこに犬が見えます」

「私は気が付くと、1日3回ぐらいは空中浮揚しています。またいろいろな変な人を良く見ます」

「先生はいろいろな人に守られてますね」

「私は占い師なので、昔からオーラは見えていました」

等々、昔はいろいろな患者さんが来られました。

そこで理解したのは、見えている人は実は多いという事でした。

そして見える方たちはそのことを他人には決して話さないという事でした。その分私はお話を聞くことが出来たわけですが。

その見える能力を占いに使っているのが占い師、治療に使っているのが鍼灸師、使っていない方も多くいらっしゃいます。

見えたから立派な鍼灸師、達人と言われるかどうかは保証いたしませんが、そのような世界があることを許容できることのほかに、能力が備わっていればよりよい鍼灸師にはなる可能性があるでしょう。

古代の治療家は見えていた

古代の治療家はみえていても理解できなかったのが、免疫システムと脳神経の仕組みでした。

身体を侵害するものを「邪」とし、外からくるものは「外因」中に原因があるものを「内因」どちらでもないものを「不内外因」と分けていました。

外からくる邪が最初に入るところが、「風門」と呼ばれるツボです。

そこから風邪の基が最初に入り、そこから体全体に邪が入り込んで病気が重くなるという考え方です。

どの経絡から侵され始めてだんだん病気が重くなると、進行する過程が定まっています。

おそらく今どこまで免疫が侵されてきているのかも、見えていたのかもしれません。

最初の免疫の考え方です。

今現在の免疫の考え方は、免疫細胞がどのように働くのかが主流になっています。

何億年もの間数多くのウイルス感染を経て、現在のシステムが完成してきたそうです。

このことは二千前は理解できないことでした

脳は現代になって分かり始めた臓器

脳は東洋医学でも西洋医学でも、謎の臓器でした。

解剖することが出来なかったことも大きい原因でした。

MRI が進化してきたことが大きい要素になって脳の働きが解明されてきました。

f MRI によって実際の脳活動が見えるようになったのも、脳活動から見ると大きな進化ではないでしょうか。

脳神経がどのようにホルモンを分泌し相互に働いているかは、分かり始めてきましたがまだその関連は謎です。

最近になって認知症や脳の老化が、脳の免疫度と関連する研究が発表されました。

しかし免疫度を上げ保つ薬はないようです。

免疫は東洋医学の知恵で治療できる

鍼治療は感染症には対応できませんが、慢性免疫疾患には対応が出来ます。

と言っても、伝統的な鍼治療法ではできませんし、近年に発明された鍼技術でも免疫の調整が出来るものはありません。

手のひらを使った高麗手指鍼を進化させた「手のひら先生の高麗手指鍼療法」では、免疫の調整も可能ですし脳神経の調節も完ぺきではありませんが可能になってきました。

鍼灸の理論には補瀉という考えがあり、治療の技術もあります。

30年前に学校で基本の考え方は習いましたが、いまだ本当の補瀉は理解しているだろうかと悩んでおります。

未熟ですね。

でもどこにもこれが真の答えだとは書いてないので、考えながら行わなければなりません。

しかしこの考え方があるので免疫の調整も、脳神経の刺激も可能になっています。

平安時代の鍼師は超エリートだった

鍼灸学校の偏差値がどの程度あるのかは分かりませんが、定員割れになっているとか聞くので入学も難しくはないでしょう。

平安時代は鍼灸の治療は、皇族と貴族のための治療でした。

厳しく養成されたようです。

全国から小学生年齢の児童を集め、毎週選別試験が行われて最後は鍼博士と呼ばれるようになるのです。

むかし東大実績ナンバーワンの駿台予備校では、同じようにテストが行われ悪いと下のクラスに落ちたそうです。

江戸時代の鍼灸師はいまのホームドクターに近い信頼を得ていたようです。

いつの間にか社会的地位評価が下がったのは、明治時代の医師国家試験制度が出来た頃からでした。

国の意向もあって東洋医学そのものが社会の中で埋没してき続けた時代でした。

腰痛肩こりだけでなく、西洋医学が届かない治療の分野、免疫と脳の治療にはまだまだ開発の余地があります。


まとめ

1、霊や気が見ええるのが昔はごく普通のことだった
2、やっと東洋医学に西洋医学がついてきた
3、脳のことは東西医学とも最近になって分かり始めた臓器
4、免疫のコンセプトは東洋学が先、緻密な作りを証明しているのは西洋医学
5、いつの時代もトップの治療家はエリート

私のホームページはこちらです。「手のひら先生のリウマチ相談室」


次の本は「手のひら先生スタイルの高麗手指鍼療法」がどのようにして生まれたのかを書いたものです。
他の鍼灸書のようにこのツボを使えば治るというような本ではありません。手のひらのツボのことや治療法については
「高麗手指鍼講座」柳泰佑著 たにぐち書店 刊 日本語訳がありますのでご覧ください。鍼灸は見たり読んだりしても身につくものではありません。

一般の方には病気を治す鍼治療とはどういうものか理解できるように書いてあります。さらに私なりの簡単自律神経調整法を図解しております。

最後まで拙い文章をお読みいただきありがとうございました。感謝です!!

サポート頂いたら最先端の医学雑誌と、最先端の進化論本を購入し難病治療研究に役立てる予定です。