「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」を読んで


反抗期真っ只中な中学生である茜が、ある日戦時下の日本にタイムスリップする話。
近日映画が公開されるようですね。


読んだ感想としては、ストーリーとしてとてもまとまっていてよかったです。
私は大東亜戦争(太平洋戦争)に関する小説や書籍に興味があり、わりと読む方なのですが、この小説は普段そのようなテーマに触れないような方達にも読みやすいものになっているなあと思いました。

ストーリーとしては、中2の反抗期真っ只中な百合がシングルマザーであるお母さんと喧嘩して、防空壕で寝て起きたら、戦時中の日本であった、というタイムスリップものです。
その後、幸運にも親切な人たちとの出会いで、戦時下の日本で生活を始めますが、最初に助けてもらった彰と徐々に距離を縮めていって、、、というラブストーリーでもあります。
ただ、ここで重要なのが彰が特攻隊員であるということです。
いままで、特攻隊員の心情が描かれる漫画や小説は読んできましたが、残される側の心情が描かれている作品は多分読んだことがありませんでした。
好きになってはいけない人、いつかはいなくなってしまう人と分かっている中での葛藤が描かれておりこちらも読んで苦しくなってしまう場面があります。
二人の恋はどうなってしまうのか。
それは是非、実際に読んで(映画を観て)確かめてほしいです。
戦時下の詳細に描かれることなく、良い意味でライトであったなと思います。
あくまで中2の百合が感じた世界観なので。

こちら続編が出ているのですが、ちょっと作品の雰囲気など変わるので読む前にあらすじなどを読むことをおすすめします。(「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」という作品です)

映画観にいくか迷います!

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