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毎日ナンパ  第一話「雨の渋谷とかなしみの吉野家」


戦闘開始

18時32分

バイトが終わった

いや、終わってしまった



始まってしまう、毎日ナンパしてノルマ達成出来なければ一万円というイカれた企画が

さっきまであんなにたくさんのガチャガチャを組み立てていたのに(今日のバイトはガチャガチャ設置のバイトだった)



ノルマは20声かけ、2バンゲ

バンゲとは連絡先交換である

絶妙な設定だとおもう

ただ、今の自分にとってはとてつもなく大きい壁に思える

18時半スタート、タイムリミットは20時半

雨が降っていたので外は厳しいと判断し、駅の中でやることにした

声かけの文言はこれだ

「こんばんわ、今日も寒いですね」

たったこれだけを言えばいい

この文言を言うマシーンと化すのだ

そうバイト中もイメトレしてきた

大丈夫、ただ、言うだけ、だ




イメージが湧かない


前言撤回 怖すぎる

怖いと言うかイメージできないのである

声かけできてるイメージが

ナンパ用語で


地蔵=声を掛けられないこと

とはよく言ったもので

本当に身体が動かなくなる

声かけという段階の前に大きな壁が三つくらいあるイメージ

恐怖というか、出来る気がしないという感覚

包丁を握ったことないのに「今からロールキャベツ作って!」と言うわれてる感覚

まだレベル5くらいなのに、ギガンテス倒して!って言われてる感覚

全くの素人なのにM-13回戦突破し


…まぁいいや


そんな感覚だった



流れを変えたい

流れを変える必要を感じたので、とにかく何かしらコミュニケーションをしようと、本屋に行き、トイレってありますか?と聞くなどをした

少しは軽くなった気もする、ほんとに少し


もう一度、駅地下へ

歩き回るものの、全く声をかけられない、



こんなにたくさん人がいるというのに!


外もひたすら歩き回った

傘を指してるため、余計話かけづらい

多分傘さしてなくても無理だが、、


と、ここで今日初の異性との会話が発生する


スクランブル交差点付近で、ライブのチラシを配っていた地下アイドルである

たまたま目があってしまい、チラシを渡された


くれよんちゅーどく

と言う、グループらしい

「練習もいっぱいしてるからきて!千円だよ!」

と言っていたので


興味のある人はぜひいってみてほしい


俺は行かないけどな!!!!



仕方ない吉野家にいこう



僕らのオアシス吉野家


吉野家とか松屋はいつも僕たちを暖かく迎え入れてくれる


牛皿定食をご飯大盛りで食べた


ひとりも声かけ出来てないのに


ご飯をおかわりまでした


一人も声かけ出来てないのに!




反省点、感じたこと


一人でナンパすることの怖さを思い知った

なんかもう、よくわからんけどクソ怖いって感情しかなかった

声をかけた上で無視や嫌な顔をされることより

話かけた上で相手と会話が成立することに恐怖を感じているかもしれないとも思った

ほんとうに速さが勝負なので迷ってる暇がない


迷ってると99.9%声かけできない

声かけしない理由を無限に探し始める
(イヤホンしてる、なんか急いでそう、迷惑になりそうなど)

本日の結果


声かけ 0

トイレ聞いた 2

地下アイドル 1


でした

明日もこの調子だとまずい


てかどうやって改善するねん


本講習4月後半だぞ!


厳しいって!




また明日

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