あっち側とこっち側の話
僕らは、予期せぬ。そりゃそうなんだが
唐突に障害児親になった。
予期なんか出来るわけなく
障害児親になって思うのが、当事者でないとなんもわからん。
友人や仕事関係の人に、障害児を育てていると話したりすると、励ましや、優しい言葉は、たくさん聞いたが、あまり心に響かないのだ。
なぜだろう。
って思い、気づいた。
僕はこっち側から、あっち側に移動したのだ。
こっち側から見ても、あっち側の本当の事はやっぱりわからないのだ。
あっち側に来て、初めてわかった事ばかりである。
あっち側に来て、かなり落ち込んだし、今もまだ落ち込んでるのだけれど、少し前向きになれた言葉は、こっち側の人の言葉ではなく、
あっち側の人々の言葉が大きかった。
もちろん、こっち側の人の気持ちはありがたいし、心に全く響かない訳ではないが、
どうしても、醜い心の私は、
なんと言われても、貴方達はこっち側ではないでしょ。って、思ってしまう。恥ずかしながら。
でも、思う。
こっち側に来きて、少し前を向くと新しい世界が広がってきた。こっち側に来てよかったとまでは、まだ思えないが、あっち側に戻りたいとも思えない。
あっちか、こっちか?
生きる場所が、こっち側となった。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?