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テニス上達メモ036.今までのやり方では、どうしても上手くいかなかった……。そんな人へ捧ぐ必須の逆転成功法則!
私たちはもう、スイングに関する十分すぎるほどの知識、ノウハウを、持っているのではないでしょうか?
トップスピンを打つには、ラケットを下から上にスイングする。
打つ前にはボールよりも低い位置にラケットダウンをして、インパクトでボールをこすり上げ、高い位置へフィニッシュする。
そのときに、ラケット面が上を向いた状態で打ったらバックアウトするし、下を向いた状態で打ったらネットミスする。
垂直に近い状態のラケット面でインパクトすることが肝心だ……。
そんなことは、知っているんです。
耳にタコが、できているんです。
だけど、トップスピンが打てないんです。
いやはや……。
こと技術的アドバイスに関する知識量についていえば、おそらく我々は、ロジャー・フェデラー、あるいはラファエル・ナダル以上に豊富です。
ところがテニスの実力に関しては、フェデラーあるいはナダルの、足元にも及びません。
裏を返して言えば、打ち方や技術的アドバイスについて詳しく知ることは、テニスの上達と、ほとんど関係がない相関です。
知らないのではない。
もう十分知りすぎているのかもしれません。
「誤解ばかりしているより、あまり知らないほうがよい」といったのは、アナトール・フランスでした。
私を含め、誤解をしている真っ只中にいると、「これは誤解だ」とは気づけない盲信こそ、誤解の怖さではないでしょうか?
「思い込み」や「バイアス」と、言い換えてもいいかもしれません。
「これはそうだ!」「そうに違いない!」と思い込んでいる最中は、それが「思い込み」だと、疑うことすらできない。
「詐欺師」と、言い換えてもいいかもしれません。
電話口の相手は息子だと思い込む。
すなわち思い込みだと「疑う」どころか、詐欺師のほうを本当だと「信じている」のです。
天動説と地動説もそうでした。
天空の星々のほうが動いていると思い込んでいるさなかにあっては、まさか足元の地面が回っているだなんて、疑うことすらできなかったのです。
この「盲信」が、怖い。
思い込みを突破するには、フローレンス・ナイチンゲールの言葉が参考になるかもしれません。
「大多数の意見は、いつだって間違っている」(※1)
だとすれば……。
大多数が「ピンチだ」といえば、そこにチャンスはある。
みんなが「絶好調」だといえば、危機感を持ったほうがいい。
全員が「売りだ」といえば、買い。
大勢が先に「得たい」と言うなら、まず与える。
マスコミが「フォームを正せばテニスは上達する」というのなら……。
さてナイチンゲールの言葉はさておき、これは間違いのない成功法則だと思うのですけれども、今までのやり方で上手くいっていなかったのだとしたら、「逆」をやる発想は、必須です(※2)。
前置きが長くなりましたが、ここからがタイトル回収となる「話の本番」です。
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