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「2本張りと1本張り、どっちが緩まない?」

スーパーショットのえぐちです。
今回はタイトルにあるように、2本張りと1本張りの違いについて話します。これは

なぜスーパーショットが1本張りにこだわるのか

に関わる、超重要な話です。当店を日頃から利用されているお客さんもそうでない人も、是非とも一度は読んでみてください!

■2本張りと1本張りの違い


最大の違いは結び目の数です。

2本張りの場合、「縦を張ったらガットを結ぶ。横を張ったらまた結ぶ」ので、結び目は4つできます。ハイブリッドで張る場合は必ず使います。一方、1本張りは「縦と横を1本のガットで張る」ので、結び目は2つできます。

つまり、2本張りの方が結び目は多くなります。

■ガットが緩む理由


ガットは結び目で最も緩みます。結ぶ時はガットを引っ張り続けることができないので、グロメット部分でガットが浮き、緩みが生じるからです。普通のお店だとそのまま結んでしまうため、この結び目からすぐに緩みます。

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(*ガットを2本共有している部分が結び目です。)


なぜ1本張りだと緩まないのか

もう分かったと思います。答えは

結び目が少ないから

です。緩むリスクが減るわけですね。ちなみに当店では、結ぶ前に必ずガットを引っ張るようにしているので、グロメット部分で緩まないよう手間を掛けていますよ。


■番外編:緩まないさらなる工夫


1本張りが緩まない理由がわかったでしょう。しかし、同じ1本張りでもある点に気を付けなければ緩む可能性があります。それは、結び方です。

ガットの結び方には色々ありますが、当店ではダブルノットを採用しています。

ガットは結んだ後、結び目で止まるまで緩みます。どれだけ手前でガットを止められるかが、「緩まない張り」の実現には重要です。だから結び方が張りの質を左右します。

例えばシングルノットだと結び目が1個しかないですが、ダブルノットは文字通り結び目が2つあります。ダブルノットの方が、結び目1個分手前でガットを止めることが可能になるわけです。

要は、ダブルノットにすると最後のガットをより強く引っ張ってくれるので、緩みにくくなるということです。

1本張りだけでなく、ダブルノットも「緩まない」ための大事なポイントなんですね!

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(*これが当店で採用しているダブルノットです)


■まとめ


1本張りにダブルノットが”一番”緩まない。

・結び目が少ないから

・ダブルノットだと手前でガットを止めてくれるから



■次回:「プレースタイルに合うガット③〜ボレーヤー編〜」


パンチが効いたボールだけじゃない。繊細なタッチで放つドロップボレーも打ちたいことでしょう。そんな柔と剛を使い分けたいボレーヤーのみなさんに向け、お勧めしたいガットを紹介しますよ!
お楽しみに~


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