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「テニス上達の鍵は道具にあり」
どうも。卒業論文を書き終えてほっとしている、えぐちです。
「弘法筆を選ばず」
凄腕の達人ならばどんな道具でも使いこなすという、よく知られたことわざです。また、このことわざを裏返して、「道具にこだわる人は二流だ」と考える人も少なくないでしょう。
スポーツ界でも似たことを聞きます。一流選手は何を使っても上手いし、そもそも道具に文句を言わないと。自分は小学校からテニスを続けていますが、「まずは自分の実力を磨いてから」と教えるコーチや顧問が多かったですし、今でも「そうだよなあ」と思う瞬間はあります。
実際、新しいラケットを買ったからって、錦織選手のようなバックハンドストロークは打てません(笑)。錦織選手が誰よりも努力した結果、観客をあっと驚かせるショットを自分たちに見せてくれるのは言うまでもないでしょう。
弘法大師は筆を“選ばない”のか?
しかし自分は、上手い人ほど道具にこだわりがあると感じています。だって、フェデラーはWilsonのプロスタッフ、ナダルはBabolatのアエロ、ジョコビッチならHEADのスピード。BIG3をあげましたが、3人とも「○○と言えばこのラケット」という印象があるはずです。またこうしたレジェンドも含め、その日の気候や調子に応じて試合中にラケットのテンションを変える選手も少なくありません(笑)。プロの試合を見ていると、チェンジコートの時とかラケットを誰かに渡す瞬間があるんですが、だいたいそのタイミングで張り替えを頼んでいます。気になる方はちょっと注意して見てみるといいでしょう。解説の人も気づいたらよくコメントしていますよ。
みなさんの身近にいるコーチや部活、サークルで一番上手い人はどうでしょうか?大体の人は、その人とラケットの種類に統一性があるでしょう。しかも、そういう人に限って全く同じタイプを複数本持っていて、どのラケットにも同じ種類のガットを、同じテンションで張っているはずです。そう、上手い人はお気に入りのスペックを持っているわけです!
なぜ、上手い人はこのようなこだわりがあるのでしょう?スピンがかかりやすい、コントロールしやすいetc…いろいろありますが、要は「気持ち良く打てる」組み合わせを選んでいるんです。
「気持ちよく打てる」
これがミソだと自分は思っています。練習していて「なんか変だな」と思いながらラリーしていたら、練習に身が入りません。ナダルみたいにスピンをどんどんかけたいならアエロを使ったり回転がかかりやすいガットを試してみる、早いタイミングでフラット系のショットを打ちたいならフェデラーのプロスタッフを使うべきでしょう。一球一球に集中するためには、自分のプレースタイルに合ったラケットやガットを選ぶべきなのです。
ちなみにプロスタッフの中でもRFモデルを選ぶ場合は、パワーと技術に自信がある人が選んでください(笑)。めちゃくちゃカッコいいんですけど、安易に手を出すと痛い目に遭うので…
同じことが道具を「替える」ことにも言えます。ガットが切れず1年以上張り替えていない、グリップもボロボロのまま。ガットとグリップの交換についてはまた別の機会に話しますが、そんな状態ではプレーに集中できないはずです。でもそういう人に限って、打ち損じたりボールに当たり負けした時「自分には力がないから」「テニスが下手だから」と言います。「違う、君のグリップがボロボロだからラケットが安定しなくてミスるんだよ…」後輩にテニスを教えながらよく思ったものです(笑)。
道具にはこだわろう!
まず、自分のプレーが悪かったことを道具の“せい”にし、自分に合った道具の選択が目的化することが良くないんです。詳しいことはよく知りませんが、「弘法筆を選ばず」という言葉は恐らく、自分の実力から目を背けて道具の“せい”にする人を戒めるため、伝承されてきたんでしょう。
一方で,自分が気持ち良く打つため道具を選んだり交換する「こだわり」を持つことはとても重要です。それは、練習や試合に臨むための「準備」だからです。少しでも良い準備をしていたら、道具のせいになんてできませんよね?調子が悪いのは絶対「自分のせい」になり、自分の技術向上や目の前のポイントだけに集中できるはずです。そして、その積み重ねでスキルが上達し、試合にも勝つわけです。
もちろん練習ごとにガットやグリップを交換するまではしなくていいです(笑)。けれども、グリップの表面がめくれてきたり、ガットが伸びきって回転がかからなくなったりしたら、やっぱりすぐに交換するべきでしょう。
いかがでしょうか!自分に合った道具を準備する、こだわりを持つ重要性が少しは理解できたでしょうか?
次回予告:「ガットとグリップの重要性」
さて、次回は「ガットとグリップの重要性」についてです!今回触れなかった、ガットやグリップを交換する重要性や替え時について詳しく話していきますのでお楽しみに!
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