見出し画像

6*アメリカの現地校ライフ プレスクール編 その2


注目の合図

タイムアウトに並んでもう一つ驚いたプレスクールのシステムについて紹介します。
それは、集合、注目の合図です

日本の幼稚園で大勢の子供たちが園庭や、クラスで自由遊びをしているとき
先生が子供達を静かにさせ、注目を集める合図はどうしますか?

子虎も子猿も年少さんのころ日本の幼稚園にいなかったので経験はないのですが、イメージしてみると
●何か大きな音をだして合図する
●アナウンスをして子供達が今している作業や発している言葉をびっくりして中断する
●先生が、大き目の声で話はじめる
こんな様子が想像できます・・・

小さなベル

子虎、子猿兄弟が通っていたプレスクールでは、まったく反対の方法でした。
先生が、<とても小さな小さなベルをリンリンリンと鳴らす>です。

集中して耳を澄まさないとわからないほどの小さなベルを手元でふると
一斉に騒いだり走り回っていた子供達は、自分の自由な行動をストップします。
そして、先生の方をみて話を聞ける状態になった人から、その場で手をあげます。
先生は、手を挙げている子を確認しながら、全員が静かになり手を挙げたことを確認し終わってから
はじめて小さな声で話はじめます。
ベルを鳴らすのも、数回のみでそれ以外声を出すことも、注目を集めるためにする事はありません。

そう 『黙ってその場で待つ』だけなのです。
聞き分けがよい静かな女の子が、はじめに気づき、行動をやめると
ついで、周りの子供達にその姿が伝わっていきます。
そして、手を上げることで走り回っていた元気いっぱいの音の事たちまで
状況の変化に気がつき 自然と行動を変えるのです。

日本の雰囲気 黙らせるためには、そのボリューム以上に大きな声や音で静止するのと真逆な方法にとても驚きなるほど納得しました。
大声を出したり大きな音で止めようとすると

さらに子供達はかき消すように騒ぎ

先生や親たちは、さらに力を示そうとボリュームアップ
気づいたらそのボリュームに自分自身がイライラしてしまうことってありますよね?

子供達は、私たちが考えている以上に大人で、理解力があります。
小さな音しか聞こえないと、耳を澄ませるようにさらに静かに待たないと聞けません。

子供達自信が、伝達しあうことで、大人や先生は小さな力で注目を集めることができるのです。

結果、先生もボリュームが小さい分、使うエネルギーも少なく、イライラする事などありません。

『こらー』といつの間にか毎日大声で怒鳴っていませんか?
私は、息子2人が中高生になったいまだにあります。
今日、あの日の驚きを思い出し、反省し・・・
聞いてほしい話は、小さな声で穏やかに話しかけようーと改めて学びなおしましたとさ。
過去の学びの中に、今つかえるヒントって隠されていますね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?