天文台の人

南阿蘇ルナ天文台の副台長、高野敦史です。天文アウトリーチ活動を専門としています。202…

天文台の人

南阿蘇ルナ天文台の副台長、高野敦史です。天文アウトリーチ活動を専門としています。2022年に米国天文台のアウトリーチ活動の調査を実施。はじめの人も大丈夫、のんびり星空に癒やされ、宇宙にわくわくしましょう。 #南阿蘇ルナ天文台→https://via.co.jp/

最近の記事

2022/11/14 「米国天文台アウトリーチ調査」オンライン報告会のお知らせ

日本公開天文台協会(JAPOS)主催の「米国天文台アウトリーチ調査」オンライン報告会(11月14日 19:30-)に登壇します。 全科協, JAPOS, 天教, JPA等のMLに第一報が流れていると思います。参加方法が書いていないようですが、Youtube配信になりますので特段申し込み等は不要です。(第2報でURLが記載されるとのこと) 前半の調査報告パートは当事者の私とDr.Najaiが大いにしゃべります。旅行記的な内容だけではなく、調査結果の分析についても話していこうと

    • 【番外編】リモート望遠鏡ホスティングサービス(Dark Sky New Mexico) 速報レポート (天文アウトリーチで巡る米国天文台調査の旅(6))

      ※注意※ 天文アウトリーチに関わる方の目線で書いています。 年間340日以上が観測可能、世界屈指の天体観測最適地の荒野に並ぶスライディングルーフ群。世界中からリモート望遠鏡を設置したいという依頼が舞い込む、老舗ホスティングサービスを訪問しました。 リモート望遠鏡ホスティングサービス(Dark Sky New Mexico)って? ・10年以上前に発足した、(1).リモート望遠鏡専用の設置場所提供(分譲住宅のイメージ、月額料金)+(2).スライディングルーフの保守管理+(

      • グリフィス天文台速報レポート (天文アウトリーチで巡る米国天文台調査の旅(5))

        ※注意※ 天文アウトリーチに関わる方の目線で書いています。 天文アウトリーチの文脈から見て、一言で表すと…《年間来場者数160万人、独自の哲学を貫く世界有数の公開天文台》 グリフィス天文台って? ・グリフィス天文台は1935年に建設された公開天文台、現在はロサンゼルス市が運営を担当しており、基本的に全スタッフが市の職員。 ・生前ウィルソン山天文台にいたく感激した資産家のグリフィス・J・グリフィス氏の遺産により建てられ、「天文台を無償公開すること」等を条件に、天文台やGr

        • パロマー天文台(カリフォルニア工科大学) 速報レポート (天文アウトリーチで巡る米国天文台調査の旅(4))

          ※注意※ 天文アウトリーチに関わる方の目線で書いています。 天文アウトリーチの文脈から見て、一言で表すと…《数ある制約の中で、社会の繋がりを決して絶たないリサーチ天文台》 パロマー天文台って? ・パロマー天文台は、カリフォルニアのパサデナ南東260kmに位置する、標高1700mのパロマー山にあるカルテク(カリフォルニア工科大学)所属の天文台。 ・現役のリサーチ専門の私設研究機関 ・ステークホルダーによって明確に優先順位が決まっている。第1に観測、第2にメンテナンス、そし

        2022/11/14 「米国天文台アウトリーチ調査」オンライン報告会のお知らせ

        • 【番外編】リモート望遠鏡ホスティングサービス(Dark Sky New Mexico) 速報レポート (天文アウトリーチで巡る米国天文台調査の旅(6))

        • グリフィス天文台速報レポート (天文アウトリーチで巡る米国天文台調査の旅(5))

        • パロマー天文台(カリフォルニア工科大学) 速報レポート (天文アウトリーチで巡る米国天文台調査の旅(4))

          リック天文台(カリフォルニア大学) 速報レポート (天文アウトリーチで巡る米国天文台調査の旅(3))

          ※注意※ 天文アウトリーチに関わる方の目線で書いています。 天文アウトリーチの文脈から見て、一言で表すと…《情熱ある研究者が踏ん張って支える、リサーチ天文台の多様なアウトリーチ》 リック天文台って? ・リック天文台はカリフォルニア大学に所属する1887年完成の天文台 ・サンノゼの東にあるハミルトン山の標高約1,400mに設けられた天文台であり、「山頂に設けられた世界最初の天文台」である。(それ以前はすべて街中にあるのが普通だった) ・たいへん景色の良い場所で、「カリフォ

          リック天文台(カリフォルニア大学) 速報レポート (天文アウトリーチで巡る米国天文台調査の旅(3))

          シャボット スペース&サイエンスセンター(旧称オークランド天文台) 速報レポート (天文アウトリーチで巡る米国天文台調査の旅(2))

          ※注意※ 天文アウトリーチに関わる方の目線で書いています。 天文アウトリーチの文脈から見て、一言で表すと…《幾多の危機を乗り越えて生まれ変わり続ける、100年続く公開天文台》 シャボット スペース&サイエンスセンター(旧称オークランド天文台) って? ・カリフォルニア中心部から車で30分、オークランド郊外の山中にある天文の一般公開を専門とする科学館(リサーチ活動は行っていない) ・19世紀末より公開天文台として活動してきた天文台が母体。2度の移転を経験しつつ、現在も天文

          シャボット スペース&サイエンスセンター(旧称オークランド天文台) 速報レポート (天文アウトリーチで巡る米国天文台調査の旅(2))

          【概要】天文アウトリーチで巡る米国天文台調査の旅

          このたび公益財団法人カメイ社会教育振興財団(仙台市)および全国科学博物館協議会(東京都)から助成を得て、9/20〜10/5の約16日間にわたり、米国の著名な天文台のアウトリーチ活動に関する現地調査を実施しています。 調査は、事前に各施設の担当者に質問リストにお答えいただいた上で、必要であれば一部Zoomによる事前ヒアリングも行い、最後に現地調査を行うというもの。 一般公開されているツアーに参加するだけでは難しい、現地のアウトリーチ担当者に直接インタビューを重ねることがポイ

          【概要】天文アウトリーチで巡る米国天文台調査の旅

          ウィルソン山天文台 速報レポート (天文アウトリーチで巡る米国天文台調査の旅(1))

          ※注意※ 天文アウトリーチに関わる方の目線で書いています。 天文アウトリーチの文脈から見て、一言で表すと…《全方位死角なしのスーパー公開天文台》 ウィルソン山天文台って? ・標高1700m、ロサンゼルス郊外に位置するウィルソン山山頂の天文台 ・1904年、ヘール台長(G.E. Hale)が、Carnegie Institution of Washington(カーネギー財団)から出資を受けて開設した。出資は1904年から現在まで続く。 ・設立当初はSolar Obser

          ウィルソン山天文台 速報レポート (天文アウトリーチで巡る米国天文台調査の旅(1))