Pippoさんのこと、「詩とうたたねの古本市」のこと
下北沢の三叉灯さんで11月3~20日まで開催されている「詩とうたたねの古本市」で、ニーネ詩集が販売されています。古本市という名前ですが、新刊も販売されています。
ニーネ詩集を置いてくださったのは、「黒猫リベルタン文庫」のPippoさん。
Pippoさんは10年以上「ポエトリーカフェ」という詩の読書会をやっていらっしゃる方です(↑の杉山平一篇は既に定員に達しているとのことです)。
編者(インタビュアー)として本も出されています。ぼくは「いつかインタビュー本みたいなのも出したいな…」と思ってたまに色々妄想したりしているので、この「一篇の詩に出会った話」はその参考によく読み返しています。
特に好きな章は辻村深月さんの「もし人生にテーマ曲が望めるのなら」。ぼくの大好きな筋肉少女帯の楽曲「ノゾミカナエタマエ」を辻村さんが取り上げていて、それを目次で見て即座にレジに持って行った記憶があります。
辻村さんはこの曲を「十代のときの自分のテーマ曲だと思ってます」と仰っていて、ぼくも同じで、ていうかぼくはいまだにこれがテーマ曲のひとつなので、すごく嬉しかったです。あんまり同じ人と出会ったことなかったから…。
超わかる。こういう歌詞がたくさん出てくるのが筋肉少女帯の魅力です。ぼくは「ノゾミカナエタマエ」だと「やさしいあの人も」って箇所が特に好きです。つまり「あなただけは私にやさしかったから」とかじゃなくて、もういじめっ子とか自分にやさしくしてくれた人とか一切関係なく、とにかく一人残らず燃やし尽くすところがいいんだよ。「きみがそんなにこの世界のことを許せないのなら、もういいんだよ。おれの事だって燃やしていいんだよ。それでもおれは全部ゆるすよ」みたいに言ってくれてる感じがして、そこが最高なのです。…ぼくは筋少の話になるとすぐ話が脱線するのでこのぐらいでやめますが、とにかくこのインタビュー集は全編こういった感じで、内容が切実で素晴らしいのです。
Pippoさんとは高円寺で待ち合わせをして、ニーネ詩集をお渡ししたあと、一時間ぐらいたくさんお話を聞かせてくれました。おすすめの詩人のこと、編集のこと、営業のこと、たくさん教えてくれました。めちゃ良いひとです。あまりにも嬉しかったので、Pippoさんの活動に少しでも貢献したい…と思いこの記事を書いたというわけです。詩が好きな方はぜひポエトリーカフェなどに参加してみてください。ほかにも詩に関する活動をたくさんなさっています。ぼくは「カルチャーを広めていく人になれたらな」と思って点滅社を始めたところがあるので、Pippoさんはあこがれの人です。いつか読書会とかぼくもやりたいな…あ、てかそういえば12月にdenaipenさんでやる予定だった。そうだった、やるのです。やるぞ~。おれもカルチャーに恩返ししていくのだ。
Pippoさんのブログです。ニーネのことを書いていてくださって嬉しい!
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