小関茂の著作権継承者の方を捜しています


ツイッターでも呟いたのですが、小関茂という歌人の著作権継承者の方を探しているので、noteにも情報を掲載いたします。この方が残した2冊の歌集をひとつにまとめたものを復刻したいなと考えています。

「著作権は作者の死後70年間保護されるからパブリックドメインにはなっておらず、刊行するためには著作権を継承している方からの許諾が必要。だけど行方が分からない…」という状況です。


経歴
小関茂氏は1908年(明治41年)生まれ。1923年(大正12年)に上京し、職を転々としながら暮らしていたようです。
1929年(昭和4年)に「詩歌」という同人に参加し、前田夕暮に師事しました。戦後は「人民短歌(新日本歌人)」や「地中海」といった同人誌の創刊、編集に携わります。
作品は歌集を二冊、そのほかに自伝小説「大雪山」、科学小説・論説など多数執筆しています。
1972 年(昭和47 年)7 月11 日没。


作品の特徴
経歴も不思議というか謎が多い感じなのですが、作品はもっと不思議です。ジャンルとしては口語自由律短歌というのに分類されるみたいです。

57577の定型を意識しつつもかなり大胆な破調。現代の人が読んでも伝わるわかりやすい口語体。
歌の内容的にも、尾崎放哉や種田山頭火の自由律俳句にとても似ているなと感じます。何かを諦めたような、自分を突き放したような歌が多いです。


書籍情報
題名:「小関茂歌集Ⅲ」
出版年:1966年9月
著者:小関 茂
出版社:新星書房
シリーズ名:地中海叢書 9

書籍の題名:「小関茂歌集Ⅱ」
出版年:1968年4月
著者:小関 茂
出版者:小関茂
シリーズ名:地中海双書 25

探しているのはこちらの2冊です。Ⅲの方がⅡより早く刊行されているというのも不思議…。
できればほかの作品も集めて全歌集に近い本を作りたいのですが、小関茂氏は情報が少なく、現在は短歌結社の「地中海」さんにご連絡してみたり、評論集などを調べてみたり、とにかく資料を集めている段階です。


裁定制度について

他人の著作物,実演(歌手の歌唱,演奏,俳優の演技等),レコード(CD等),放送又は有線放送を利用(出版,DVD販売,インターネット配信等)する場合には,原則として,「著作権者」や「著作隣接権者」の許諾を得ることが必要になります。

しかし,許諾を得ようとしても,「権利者が誰だか分からない」,「(権利者が誰か分かったとしても)権利者がどこにいるのか分からない」,「亡くなった権利者の相続人が誰でどこにいるのか分からない」等の理由で許諾を得ることができない場合があります。

このような場合に,権利者の許諾を得る代わりに文化庁長官の裁定を受け,通常の使用料額に相当する補償金を供託することにより,適法に利用することができるのが本制度です。

https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/chosakukensha_fumei/

もし権利者の方をどうしても見つけられなかった場合は、文化庁が行っている「裁定制度」というのを利用したいと考えています。とはいえこの制度を利用するためには結構色んなハードルを越えないといけないので時間がかかりそう…ですが、最初に「ニーネと小関茂だけは絶対刊行しよう」と決めていたので、何とか頑張ってやっていきます。


連絡先
名前:合同会社点滅社
住所:〒184-0013 東京都小金井市前原町5-9-19 アートメゾン武蔵小金井202
TEL:042-208-7350
FAX:042-405-0650
E-mail:tenmetsusya@gmail.com
担当:屋良

何か情報をご存知の方はご連絡いただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。


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