小関茂歌集のこと

やっと小関茂の歌集『宇宙時刻』の書籍情報の発表までたどり着けた


「つくるぞ~」と決めて、行動を始めてから二年半ぐらい経ってしまった 色々わからないことが多くて難しかった…申し訳ない お待たせしてしまい本当にすみません…

まあでもすぐに刊行していたら今のかっこいい装丁にはなっていなかったかもしれないから、時間をかけてよかったのかもしれない

口語自由律短歌はかなりマイナーなジャンルなのでたぶんヒット作にはならないと思うけど、それでも刺さる人は一定数かならずいると思う その人たちに届けられたらうれしいな


紙も活字も見るさえいやな午後は鉛筆を十本ほど削るのがいいんだ

小関茂『宇宙時刻』

最初はこの一首をそのままタイトルにする予定だったのだけど、『小関茂歌集Ⅱ』の正式名称が『宇宙時刻』だったので、それを採用することにした ⅡもⅢも、宇宙、生命、時間といったものに思いを馳せているロマンチックな作品が多い 生活や人生について詠んだ作品はそれとは正反対で、厭世、諦念、ニヒリズムなどに満ちている たぶん小関は宇宙や生命のことをひたすら考えることによって、なんとか人生を耐え抜いていたんだろうなと思う


ぼくは完全未経験の見切り発車でこの会社を始めたので、最初に持っていた企画は『ニーネ詩集』と『宇宙時刻』のふたつだけだった(その企画もめちゃくちゃぼんやりしたものだった) だから取次会社さんに「刊行計画書を見せてください」と言われて随分困った思い出がある その頃は四六判の意味すらよくわかっていなかったし、刊行計画書と言われても何をどうしたらいいのかさっぱりわからなかった かなり拙い計画書を持って神保町を歩き回り、最終的に「いいですよ」と言ってくれたJRCさんとトランスビューさんには心から感謝している それから色々具体的なアドバイスをしてくれた八木書店さんにも みんなぼくのようなど素人に対してもすごく優しかった


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