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オブラート3枚目「若いね」
「生」という文字の読み方はものすごく多い。
それと同じように、「若いね」という、平仮名にしてもたった4文字のこの言葉にも、とても多くの意味が隠されていることをご存じだろうか。
「若いね」と言われて無邪気に喜んでなどいられない。
今回はケース別で見ていき、このオブラートを剥がしていくとしよう。
【ケース1:マジで若いだけ】
例えば私のような30を超えた人間が女子高生と接する機会があったとする。
「いくつなの?」
「17歳です」
「若いね」
この場合オブラートは、ない。正にそのまんま若いのである。
【ケース2:年齢に対して】
次に年齢に対して扱う「若いね」を見てみよう。
「30って言ってたけど、若いね」
この場合は年齢に行動やしぐさがついて来ていない場合を示すことが多い。
高齢になればなる程「そんなに年取った感じしないよ、まだまだ若いね」という意味に変わってくる。
ところが私くらいの年齢で言われてしまうと違う。
「なんかまだ子供っぽいね」という言葉を包んでいるオブラートこそが「若いね」なのだ。
言われるタイミング次第では気を引き締めた方が良い。
【ケース3:見た目】
さて、年齢に対してとあまり変わらない気もするけれど、見た目の場合少し違ってくる。
年齢に対しての「若いね」はある程度接してわかることだけれど、見た目の話となると年齢を言った瞬間に言われるのだ。
「30!?見えないよ、若いね」
この場合は物理的な「見えない」を言う。
ちなみに私は最近白髪が増えてきたので言われないが
少し前までは童顔なせいで高校生と間違われていた。
あまり嬉しくはない。
また、顔だけでなくファッションセンス等も含めて「若いね」を言われていることが多い。
「年相応ではない」をオブラートに包んだ「若いね」は、ケース2と似たところがあるけれど
よほどの童顔でない限りは髪型等でカバーできるので
年相応に見られたい人は少し課金することをおすすめする。
【ケース4:ついていけない】
自分より若い人
それは年齢的にもそうだし、同い年でもケース2に当てはまる人もそうだ。
そしてその若さについていけない時に一線を引く言葉
それも「若いね」なのだ。
「若いね(いや、そのテンションついていけないわ)」
となるのだ。
相手を傷つけずに境界線を設ける為のオブラートである。
【ケース5:バカだね】
テレビでよく見る「若いね」はこれなのではないだろうか。
バラエティ番組等で、おバカとして売り出したくはないタレントのおバカな発言が目立った時なんかに耳にする。
言われた本人はどうだかわからないが、第三者からすれば中身が丸わかりのオブラートである。
【ケース6:意外と】
これは私が一番言われている「若いね」かもしれない。
基本的に常に70年代世代と仕事をしている為、中身が完全におっさん化しているのは否めない。
ケース2の逆パターンとも言える。
一時期は「童顔なのに中身がおっさんなので実年齢がマジでわからない人」とまで言われていた程だ。
確かにバトルフィーバーJについて語れる30代はなかなかいないだろう。
「いや、中身おっさんじゃん」を包んだオブラートはあまり意味を成さない。
正直言われても何も感じないし、普通に「中身おっさんって思いますよね」とナチュラルに剥がしている。
ここでは6つのケースを紹介したが、世の中の「若いね」にはもっと様々な言葉が包まれているに違いない。
皆さんも1枚携えておくと便利かもしれない。
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